【GARMIN GDR43J インプレ後編】広視野角化&オービスアラートで飛躍的に高められた実用性

テクノロジー レスポンス

2014年秋にGARMINから発売されたドライブレコーダー『GDR43J』。従来モデル『GDR32』『GDR33J』の後継として登場し、視野角を110度から130度に拡大するなど進化を遂げた。

前編では、主に機能面について紹介したが、後編では実際に使いながら様々な機能や使用感を紹介しよう。

◆外部電源+内蔵バッテリーの意味

取り付けは、ウインドウガラスに両面テープでマウントブラケットを貼り付け、そこに本機をボールジョイントで固定する。電源はシガーソケットにアダプターを挿すだけなので簡単だ。ただし、ドライブレコーダーはフロントウインドウ上部に取り付けるため、電源ケーブルがジャマにならないように取り回しをしなければならない。実はこれが一番時間がかかる。とはいえ、よほど凝った取り回しをしないかぎり、5分程度で取り付けできるだろう。

取り付けができたら、操作する必要は特になく、走行すれば自動的に撮影が行われる。撮影解像度はフルHD(1080p)のほか、720p、WVGA(848×480)から選択できる。付属している8GBのMicroSDカードでは、フルHDで約1.8時間の録画が可能だ。MicroSDカードは32GBまで対応する。

録画した映像は256MBごとに区切ってファイルに保存され、MicroSDカードがいっぱいになると古いファイルから削除される仕組みだ。また、本機にはGセンサーが搭載されており、衝撃を検知するとその時の録画ファイルは削除されずに保護されるようになっている。

また、本機にはバッテリーが内蔵されている。これは、大きな事故でシガーソケットからの電源が途絶えた場合に備えるためだ。電源が絶たれると撮影中の録画ファイルが破損して、電源が絶たれる前の映像まで消えてしまう場合もある。しかし、本機はバッテリーを搭載しているのでファイルの破損を防げるし、事故後も録画を続けることが可能だ。

◆ドライブレコーダーのあるべき姿

本機にはディスプレイが搭載されているが、これは様々な設定や、本機の角度調整に使う。もちろん、本機で撮影した映像を再生することもできる。低価格なドライブレコーダーにはディスプレイがないモデルが多いが、正確な角度調整をするのが難しく、どうしても斜めに傾いた映像になってしまったりする。ディスプレイはやはり必要なものといえるだろう。

ところで、本機を右ハンドル車に普通に取り付けると、ルームミラーの右側に取り付けることになる。しかし、そうするとルームミラーがジャマでMicroSDカードの脱着が非常にやりにくい。どうしても本機の角度がずれてしまい、いちいち調節し直すことになる。左ハンドル車を想定した設計なのかもしれないが、スロットを下側にするなど工夫してほしいところだ。

それ以外の使用感、ディスプレイの画質や設定変更などを行うボタンの配置、Gセンサーの感度、GPSレシーバーの感度などは全く問題なかった。本機は他メーカーのドライブレコーダーと比較してやや大振りに見えるが、使用してみると特に気になることはなく、ディスプレイをOFFにしておけば存在を忘れられる。本体のレンズ側に無駄な装飾がなく、車外から見ても目立たないのも好印象だった。

◆付属PCビューアソフト「GDRPCTool」で使い倒す楽しみも

録画したファイルは拡張子がAVIの映像ファイルとして保存される。コーデックはH.264となっていて、パソコンの一般的な映像プレーヤーでも再生可能だ。本機はマイクも搭載しているので、映像だけでなく音声も記録される。

また、本機に付属するPCソフトの「GDRPCTool」で再生すれば、映像と同時に地図上での走行場所の表示、Gセンサーのデータなどが同時に表示される。GDRPCToolは、ハードウエアに付属のソフトとしては非常に完成度が高い。カレンダーで日付を指定してファイルを再生できたり、倍速再生をサポートしていたりと、使い勝手がいいのだ。動画から静止画を切り出したり、全画面表示にしたりすることもできる。また、Gセンサーが衝撃を感知した部分を簡単に探して再生することも可能だ。

画質はフルHDの解像度にふさわしいものだ。広角レンズでありながら画面周辺部の画質劣化や歪みが少なく、シャープな映像といえる。太陽が画面に入ってしまう状況や夜間でもそれなりに撮影できてしまうところもGARMINの優れたところだ。ただ、他メーカーのドライブレコーダーは白飛びや黒つぶれを補正するHDR機能を搭載するモデルが増えてきている。本機はHDR機能なしでも白飛び、黒つぶれが非常に少ないが、より低価格なライバルがHDR機能により遜色ないレベルになっているのも事実。GARMINにはさらなる画質向上を目指してほしいところだ。

◆GPS搭載でオービスアラートも可能、ユニーク機能はGARMINならでは

ドライブレコーダーにGPSを搭載するメリットはすでに説明したが、本機にはもう一つ、GPS搭載モデルならではの機能がある。それがスピードカメラアラートだ。本体内に日本全国のスピードカメラ(自動速度違反取締装置)、いわゆる「オービス」の位置情報が記録されており、GPSの位置情報でオービスに接近していることを感知すると、警告音と画面表示で知らせてくれる。

画面には制限速度と実際の車速が表示され、制限速度を超過してしているかどうかがすぐに分かるようになっている。こうしたオービス警報を搭載したドライブレコーダーは、ありそうであまりない。本機をはじめとするGARMINのドライブレコーダーを選ぶ大きな理由になりうる機能だ。

ほかにもユニークな機能として、本機には動体検知パーキングモードという機能がある。この機能を使うには車両のキーをオフにしたあとも電源を供給するためのオプションパーツである直結ハーネスを購入する必要があり、配線も必要なのでややハードルが高い。しかし、ほかにあまり例のないユニークな機能だ。

パーキングモードを備えたドライブレコーダーはほかにもあるが、ほとんどはGセンサーで衝撃を感知した時の映像を記録するようになっている。それに対して、本機ではカメラで撮影している範囲に動くものがあると、それを録画する。車上荒らしなどが近づくだけでもその姿を撮影できるというわけだ。

ただし、車の前を他の車や通行人が通るような駐車場だと、そのたびに録画することになってしまう。この機能は自宅のガレージやマンション、オフィスの地下駐車場など、あまり人が立ち入れない場所でのみ有効と考えたほうがいいだろう。

従来の高性能・高画質を引き継ぎながら、ニーズの高い広視野角に、安心安全機能を充実させたGDR43J。信頼性のあるブランドだけに、ドライブレコーダーの定番製品としてこの冬から春にかけてはかなりの支持をあつめることにだろう。

  • 山田正昭
  • スピードカメラアラートがオービスへの接近を感知すると、このように表示され、警告音で知らせてくれる《撮影 山田正昭》
  • 車外から見ても意外と目立たない。装飾のない黒一色のボディのおかげだ《撮影 山田正昭》
  • ディスプレイ搭載のドライブレコーダーとしては一般的な正方形のボディ《撮影 山田正昭》
  • 電源はシガーソケットから供給するようになっている《撮影 山田正昭》
  • 左側面には電源ボタンとMicroSDカードスロットがある。電源ボタンは通常は操作する必要はない《撮影 山田正昭》
  • マウントブラケットと本体の接合部はボールジョイントになっている《撮影 山田正昭》
  • 付属のビューアソフト「GDRPCTool」で再生すると、地図に走行場所が表示される《撮影 山田正昭》
  • 録画した動画ファイルはWindowsメディアプレーヤーなど一般的なソフトで再生できる《撮影 山田正昭》
  • 太陽が画面内にあり、日向と日陰が混在する厳しい撮影条件。影の部分が黒つぶれすること無く見事に撮影できている《撮影 山田正昭》
  • 雨の降る夜間という、これも厳しい条件。どんな条件でもそれなりに撮影できてしまう、信頼できるドライブレコーダーだ《撮影 山田正昭》
  • 各種のアラート機能も有効か無効かの設定が可能だ《撮影 山田正昭》
  • 異常事態を感知するためのGセンサーの感度は3段階に変更できる《撮影 山田正昭》
  • 本体で録画した映像をディスプレイ上で再生することも可能だ《撮影 山田正昭》
  • Gセンサーが異常を検知した部分はこのように表示されるので分かりやすい《撮影 山田正昭》
  • GDRPCToolはカレンダーで日付を指定して動画ファイルを再生することができる《撮影 山田正昭》
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