【VW クロスポロ 試乗】SUVテイストをまとい個性と上級感アップ…青山尚暉

新車 レスポンス

日本で一番売れている輸入車はフォルクスワーゲン。その代表格の1台、ロングセラーモデルが『ポロ』である。

ボディーサイズは初期の『ゴルフ』に近く、今では全幅1800mmにもなったゴルフより、コンパクトカーらしいサイズの持ち主と言える。

ポロ本体は昨年8月にマイナーチェンジを行い、より高級感あるエクステリアを得るとともに、ミリ波レーダーによるプリクラッシュブレーキシステムを標準搭載。アダプティブクルーズコントロールを選べるなど、一段と安全性、実用性を高めたばかり。

そんなポロにSUVテイストある『クロスポロ』が加わった。

ポロとの違いはエクステリアでは専用バンパーや黒樹脂のホイールハウスエクステンション&サイドパネル、リヤアンダーカバー風パネル、シルバー塗装のドアミラー、ルーフレール、そして大径17インチタイヤ&ホイールの装着だ。インテリアではクロスポロのロゴ入りシートがおごられるなど、差別化はこの種のモデルとしては大きめ。全高は30mm高く、最低地上高も15mm上げられている(あくまでもなんちゃってSUVですが)。

基本部分はポロ同様。駆動方式はFFのみで、1.2リットルターボエンジンと7速DSGを組み合わせ、モード燃費は前モデルより16%向上した21.9km/リットルとなる。

それにしても、テーマカラーの鮮やかなオレンジのボディーをまとったクロスポロは、ズバリ、ポロよりひとクラス上の存在感を漂わせる。もちろん、都会派SUV風コンパクト…というのが正しい見方だが、コンパクトカーならではの扱いやすさ、燃費性能、全高1490mmがもたらす立体駐車場入庫容易性などを身につけた、欲張りで個性的な1台と言える。

走りだせば、ほんの少し視界の高いポロそのものである。さすがにこの5代目のデビューは09年だから最新のゴルフ7基準の高級感、上質感、乗り心地、操縦性こそ望めないが、それでも多くの国産コンパクトを退けるだけの価値、走りの良さを備えている(インフォメーションの文字はすべて英語表記。ゴルフ7は日本語)。

具体的には、走りの面で全高30mm、最低地上高15mmアップの弊害はないに等しい。標準型ポロに準じ、カーブや山道で路面をしっかりとらえる安心感、安定感に満ちたフットワークを披露してくれるのだ。

エンジンはほかのフォルクスワーゲン同様、低回転域から素晴らしくトルキーかつ滑らかで走りやすさは抜群だ。DSGの変速も見事でAT車感覚のままよりダイレクト感ある走りが味わえる。実燃費は一般道&首都高速で13km/リットル程度、高速クルーズなら16km/リットル程度はいく実力だ。

ただ、ロードノイズはポロよりやや大きめに感じられる。最低地上高が上がり、床下の空間が増えたためロードノイズが増幅されるのかもしれない(床下の“スピーカー”の容量が大きくなったイメージか)。

もし、ポロの購入を検討していて、最新のGTIの性能まではいらず、しかしより個性的で上級感あるモデルを求めているなら、熟成の域に達したクロスポロ(標準型ポロも)は的を得た選択になりうるだろう。オシャレも度抜群だ。

もっとも価格は280.5万円。ゴルフ・コンフォートライン(285.6万円)とそう変わらないところが悩ましい…。

■5つ星評価

パッケージング:★★★

インテリア/居住性:★★★★

パワーソース:★★★★★

フットワーク:★★★★

オススメ度:★★★★

ペットフレンドリー度:★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー

自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、犬との自動車生活を提案するドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

  • 青山尚暉
  • VW クロスポロ《撮影 青山尚暉》
  • VW クロスポロ《撮影 青山尚暉》
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