スバルの次世代プラットフォームに求められた意外な性能とは

業界 レスポンス

スバルは、数年以内に登場するであろう、次期『インプレッサ』に次世代プラットフォーム「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」を採用するという。これまでスバルの主力ラインアップである水平対向エンジン&AWDモデルに関しては、ひとつのプラットフォームが流用されてきた。基本のプラットフォームを元に、モデルごとに改良して利用しているのだ。

現在使用しているプラットフォームは、2009年デビューの『レガシィ』から採用され、現行モデルの『インプレッサ』や『レヴォーグ』などに利用されている。1966年に『スバル1000』で採用された第1世代から数えて第4世代となる。現在は次世代となる第5世代のプラットフォームの開発が進行中だ。そこで、スバル車の運動性能を担当するスバル技術本部車両研究実験第一部長(兼)スバル研究実験センターセンター長である藤貫哲郎氏に次世代プラットフォームについてたずねてみた。

「次世代プラットフォームに求められるものとして、大きいのは軽量化ですね。それは避けられない。その上で、“動的な質感”を良くする。これが難しいですね。動的な質感の達成には、適切な重さというものが必要だったりします。でも、それを超えた軽量化を行ないつつ、質感を上げないといけない。もちろん衝突安全性能もトップレベルが求められる。一方で作り方の技術革新もありますからね」と藤貫氏。

さらに、次世代プラットフォームが投入されれば、その後10年ほど使用することになるだろう。そうなれば、当然のように自動運転への対応も配慮しなければならない。

「自動運転は人間が運転していませんよね。なにもないテストコースで自動運転をさせるのは難しくないんですよ。でも実際の道では、穴に落ちるとか、横風やハイドロプレーニングになったりとかがあります。そうすると、クルマのスタビリティは、今よりももっともっと上げないといけません。クルマの助手席に乗っていると考えれば、よく分かると思います。ドライバーは一生懸命に運転していて真っ直ぐに走っていると思っていても、横から見ていると“真っ直ぐに走れ!”と思うことがありますよね。自動運転も同じで、フラフラされると“ちょっと待てよ!”となってしまいます」と藤貫氏。

「乗り心地もそうです。ハンドルを握っているときの振動と、そうでないときの振動の感じ方は違います。リラックスの具合が違いますからね。次元の違う乗り心地が必要とされます」。

自動運転に対応するプラットフォームとするためには、意外にも直進性や乗り心地などにも配慮が必要であったのだ。

「求められる要件がどんどんと増えています。クルマづくりは難しくなっていますよ」と藤貫氏。軽量化に動的な質感の良さ、世界トップレベルの安全性能。さらに自動運転に対応するための高いスタビリティと良好な乗り心地。次世代プラットフォームを世に送り出すには、数多くの難題をクリアする必要があったのだ。

  • 鈴木ケンイチ
  • 技術と販売変遷
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  • スバル技術本部車両研究実験第一部長(兼)スバル研究実験センターセンター長である藤貫哲郎氏《撮影 鈴木ケンイチ》
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