【GARMIN HUD インプレ後編】「かゆい所に手が届いた」アプリの進化で実用性アップ

テクノロジー レスポンス

ヘッドアップディスプレイ(HUD)をスマホカーナビに応用して話題となったのがGARMINの「HUD 日本版」。今回、専用アプリがバージョンアップして新たな機能が追加されたので、改めて紹介したい。インプレ後編では具体的に、アプリやHUDの使い勝手をレポートする。

◆輝度調整で夜間も快適に使えるようになった

本機で表示するデータは絞りこまれており、次に曲がる方向とその距離、レーン情報、到着予想時刻、それに現在の速度といったところ。曲がる方向は直進と右左折だけでなく、その中間の「右斜め前方」「左斜め前方」「右斜め手前」「左斜め手前」も表示できる。

グリーンの表示はクッキリと見やすく、明るい晴れた昼間でも視認性は問題ない。逆光の時は見難くなるが、これはヘッドアップディスプレイの宿命だ。というより、逆光の時はあらゆるものが見えにくくなるのだから、しかたがないだろう。

前回、本機を使った時には夜間に表示が明るすぎて少し気になった。本機には明るさを感知するセンサーが搭載されていて、自動的に輝度を調整するようになっているのだが、その調整が必ずしも適正ではないようなのだ。こうした小さな不満も、今回のアプリ改良により、輝度を手動で調整することも可能になった。おかげで、夜間でも快適に使用することができるようになっている。

ついで、といってはなんだが、アプリ側の改良で表示内容についてもカスタマイズできるようにしてくれればもっとよかった。到着予想時刻は現在時刻や、到着までの時間に変更できたほうがいい。速度表示については、トンネルにはいったりすると大幅にずれてしまうことがあり、これが気になる時がある。ヘッドアップディスプレイだから速度表示ということなのだろうが、これもアプリ側の設定で別のデータ、例えばトリップメーターなどに変更できるとよかった。

◆アプリの大幅進化でより使いやすく

本機はハードウエアこそ変更がないものの、専用アプリである「マップルナビ for HUD」がバージョンアップしたことにより、大幅に使いやすくなった。前述した輝度の手動調整もアプリのバージョンアップで実現した機能だが、ここではこのアプリの概要から順に紹介していこう。

このアプリはすべてのデータをあらかじめダウンロードして使用するタイプとなっている。iPhoneに2GB程度の空き容量が必要で、インストール時に時間がかかるのが難点だが、使用時には通信が必要ない。通信型のナビアプリのようにパケットを消費しないのは、現在のスマホの料金プランを考えると大きなメリットトといえるだろう。

また、このアプリは通信環境そのものがなくても使用できる。買い替えで不要になった古いiPhoneをナビ専用にするといったことも可能だ。この場合、目的地検索の住所や電話番号による検索は使用できなくなるが、キーワード検索やジャンル検索は可能だ。

カーナビアプリとしての実力はかなり高く、本機を昨年に紹介した時と比べると、別のアプリかと思うほど大幅に進化している。例えば、ルート検索時には「推奨」「一般道優先」「高速道路優先」など5種類のルートを瞬時に選ぶことができるようになった。このルート検索を含めて、操作に対するレスポンスは非常に軽快で、通信タイプのカーナビアプリにはないサクサク感を楽しめるのもいいところだ。

◆トンネルモードやバックグランド動作にも対応

これまでサポートされていなかったのが不思議といえる、バックグラウンド動作が今年のバージョンアップでついにサポートされた。ほかのアプリを使っていても音声案内が継続されるので、本機のヘッドアップディスプレイの表示と合わせて、スマホの画面に頼らずカーナビとして使うことができる。

また、ユニークな機能として、特定のエリアを地図上で指定し、そのエリアを通らないようにする回避エリアの設定が可能になった。例えば筆者の自宅近くには大きなショッピングセンターがあるのだが、休日にはひどい渋滞になるため、用がなければ近寄らないことにしている。こういった場合に回避エリアの設定が使えそうだ。

もう一つ、利便性を向上させてくれたのが、トンネルモードの採用だ。これはGPSの電波が届かないトンネル内でも自車位置が正常に移動していく機能。都市高速によくある、地下にインターチェンジがある道路でも正しくガイドが出来るようになった。ただ、トンネルモードになるといちいち音声でそれを知らせるが、非常に煩わしい。せっかく優れた機能なのに、こういったことで印象を悪くするのはもったいないことだ。

なお、機能アップとは少し違うが、このアプリの最新バージョンには2015年春版の地図が早くも採用されている。今年秋にも地図データのバージョンアップが予定されており、少なくとも今年中は、ほぼ最新の地図を使い続けることができる。

GARMIN HUDはこれらのアップデートで使い勝手が大きく高まったといえる。安価な出費で安全運転をサポートしてくれるデバイスと考えれば、その商品価値は高い。

  • 山田正昭
  • まずは目的地の検索。通常の検索メニューのほか、ガイドブックのデータを収録したおでかけBANKやマップルコード入力がある。
  • おでかけBANKは「周辺観光スポット」と「SA・PA道の駅ガイド」に分かれている。
  • 周辺観光スポットはさらにこのようなメニューに分かれている。各メニューは写真付きでデータが表示されるが、写真を表示するには通信環境が必要となっている。
  • 目的地検索はフリーワードや住所などごく一般的。住所と電話番号は通信環境が必要だ。
  • 検索したポイントは目的地にするか、地図を見るか、登録するかなどを選ぶことができる。変わったメニュー構成だが合理的といえるだろう。
  • 目的地に設定すると即座にルート検索が行われる。画面右のボタンで条件を変更できる5ルート同時検索だ。
  • ガイド中の画面はこのようになっている。マップルらしく、地図は非常に見やすく、美しい。
  • 交差点やジャンクションの拡大表示機能もある。変則的な交差点では、ヘッドアップディスプレイの矢印よりも、こちらを見たほうが間違えにくい。
  • サービスエリア・パーキングエリアの略図も表示される。
  • 走行中、本機の表示はこのように見える。写真だと暗い、というか薄い表示に見えるのだが、実際にはクッキリとよく見える。
  • 左下がレーン表示、その上が曲がる方向。右上の大きな数字は曲がるポイントまでの距離、その下が到着予想時刻、速度となっている。
  • 本機の輝度を手動で設定できるようになった。もちろん自動設定にしておくこともできる。
  • 地図上でエリアを指定し、回避エリアとして登録することができる。
  • このように斜め前方といった表示も可能だ。《撮影 山田正昭》
  • 夜間はこのように見える。輝度が自動調整のままだとかなり明るい。《撮影 山田正昭》
  • 自発光するディスプレイを見ると、矢印部分に円形のセグメントがある。しかし日本仕様では使われないようだ。《撮影 山田正昭》
  • このように首が回るので、左右方向に傾斜した場所に取り付けても、本体を水平に調整することができる。《撮影 山田正昭》
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