トヨタが社内外の“ガス”に点火し始めた!? 「クルマを退屈にしたのは…」

業界 レスポンス

「クルマを退屈にした すべてのものに サヨナラだ」――そんなメッセージを含んだトヨタの新CMが7月4日からスタートし、ユーザーたちから「その根源はトヨタだろ!」といった声が飛び交った。こうした炎上必至のコマーシャル展開に、どんな狙いがあるのか。

「『トヨタのクルマづくりをこれから変える』と外へ向けた発信と、社内の人間に対して『いっしょに変えるぞ』というメッセージの、ふたつを含んでいる」と話すのは、同社モータースポーツマーケティング部・部長の沖田大介氏。

「4つの新CMのなかには、『トヨタの作ったその壁を、壊せ』と叫ぶものもある。どのCMも、社内の人間に対しても投げかけている。それぞれにあるフラストレーションや想いをぶつけあって、ひとつのチームとして『もっといいクルマづくり』を目指したい。そこでもう一度、モータースポーツに真正面から取り組もうと」(沖田氏)

トヨタは4月、参戦するそれぞれのモータースポーツ活動を「TOYOTA GAZOO Racing」として一本化を発表。そして先日の7月7日、『ヤリス』によるWRC参戦について、チーム総代表に豊田章男社長、チーム代表にトミ・マキネンを据えた推進体制を伝えた。

同社モータースポーツマーケティング部の柳澤俊介氏は、TOYOTA GAZOO Racingの活動を通した“人づくり”の狙いについて「社内には、クルマ好きというより、この会社のビジネスに憧れて入ってきた人もたくさんいる。そういう人たちを、モータースポーツというフィールドに飛び込ませて、もう一回、『クルマっていいな』って思ってもらいたい」とも語った。

レースから生まれるプロダクトについても、「これからはもっと出したい」と沖田氏。「かつてWRCで活躍した『セリカ』のようなクルマがまた出てくるのかと聞かれたら、すぐにはイエスとはいえないけど、サーキットの現場で鍛えた技術やDNAが注ぎ込まれた商品が、これからはもっと出したい。G’sやGRMNのようなクルマがもっとね」と語っていた。

また、「熱狂的なプロ野球ファン」という沖田氏は、プロ野球人気が低迷していた時代を振り返りこう語った。

「当時、プロ野球に携わる人たちに会うと、みんな野球がむちゃくちゃ好きで、死に物狂いで勝負とファンづくりに取り組んでいることを知った。そこへきて『トヨタの人間はクルマが本当に好きなのか?』と。そんな経験から、クルマ好き、トヨタファンをもっと増やすために努力しなければならないと痛感した。そこであらためて『モータースポーツ活動が不可欠だ』と」(沖田氏)

「ターゲットは、運転免許持ってない人からアンチトヨタな人まで全方位」と沖田氏。社内外のガスに点火したトヨタの、ニュルブルクリンク24 時間耐久レースやFIA 世界耐久選手権(WEC)、FIA世界ラリー選手権(WRC)などに挑む姿は、新WEB サイト「TOYOTA GAZOO Racing」上で公開されていくという。

  • 大野雅人
  • TOYOTA GAZOO Racing 新TV-CM「宣言/壁を壊せ」篇
  • トヨタ自動車・モータースポーツマーケティング部の柳澤俊介氏(左)と沖田大介氏《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
  • TOYOTA GAZOO Racing 新TV-CM「宣言/退屈にさよなら」篇
  • TOYOTA GAZOO Racing 新TV-CM「宣言/退屈にさよなら」篇
  • TOYOTA GAZOO Racing 新TV-CM「宣言/退屈にさよなら」篇
  • トヨタ自動車・モータースポーツマーケティング部の柳澤俊介氏《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
  • トヨタ自動車・モータースポーツマーケティング部・部長の沖田大介氏《撮影 大野雅人(Gazin Airlines)》
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