【SUPER GT 第4戦】GT500決勝…近藤真彦監督率いるKONDOレーシングが逆転勝利

モータースポーツ レスポンス

SUPER GT第4戦「FUJI GT 300km RACE」は9日、66周の決勝レースを行ない、GT500クラスは近藤真彦監督率いるKONDOレーシングの佐々木大樹&ミハエル・クルムが終盤の逆転でチーム5年ぶりの優勝を決めた。日産GT-R勢は3連勝。

決勝日の富士スピードウェイの天候は晴れ、前日よりも暑くなり、午後3時過ぎの決勝スタートを45分後に控えた段階での温度状況は気温32度、路温48度(路面ドライ)。酷暑下での戦いにGT500出走15台が立ち向かった。

ポール発進から快調に逃げたのは#38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路&石浦宏明/ブリヂストン=BS)。マシンの仕上がりやハンデ状況等から見て彼らの勝利は揺るぎないものにも思われたが、各車がレース中盤のルーティンピットを終えたのち、優勝争いのドラマは大きく動いていくことになる。

ピットイン前には後続を8秒近くまで離していた#38 レクサスRC F。だが40周を過ぎる頃になると、11番グリッドスタートから2番手まで上がってきた#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/ミシュラン=MI)の追撃を受けることに。48周目にはその差が1秒を切り、いよいよトップ争いは緊迫の度を高める。

しかし、その背後にさらなる刺客が迫ってきた。予選6位の#24 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹&M.クルム/ヨコハマ=YH)である。残り10周を切る頃には3番手へと上がり、さらにトップ争いの#38 RC Fと#1 GT-Rを視界に捉える。そして60周目に#1を、ついには61周終了のストレートで#38をパスし、#24 GT-Rは逆転優勝を飾るのであった。

近藤真彦監督率いるKONDOレーシングと、装着タイヤのヨコハマにとっては2010年開幕戦以来のGT500クラス勝利。#24 GT-Rは今季好調な日産勢のなかにあって過去3戦は11位が最高と不振だっただけに、今回はウエイトハンデが0kgという利点も活かしての、待望の勝利であった。近藤監督はゴール直後の場内実況及びテレビ中継マイクを通して、「ここまで長かったですけど、たくさんの人の応援に応えることができて良かった。すべてのみなさんに感謝です」と喜びを語っている。

23歳の若手、佐々木大樹はGT500フル参戦2年目の初優勝。「僕たちのマシン(とタイヤ)は今回、温度が下がるレース後半の方が条件的に合うと思っていましたが、前半担当のクルムさんが暑いなか堪えてくれて、5位で自分に渡してくれましたし、トップとの差も詰めていってくれていました。ただ、正直それでも勝つところまでは意識できませんでしたが、まずは3位を目標にあきらめずプッシュしていって、3位になった時点でトップとの差も大きくなかったので、暴れるマシンを押さえるような感じで追いかけました」。

あきらめないでプッシュしたことが勝利につながった。それは、チーム全体の長い戦いにもいえることだった。「あきらめずに努力してきたみんなの努力が実っていいレースができました。良かったです」(佐々木)。

僚友のクルムは、妻がテニスのクルム伊達公子選手ということでも知られる45歳の大ベテラン。今年前半は日産のルマン計画に傾注するためSUPER GTには出場しておらず、今季初出場での優勝となった。日本でのレース歴も長いクルムは、流暢な日本語で「チームにとっては5年ぶりの優勝だけど、僕の場合はGT1世界選手権(2011年王者)に出場していた年もあったりしたので、SUPER GTでの勝利は2004年以来。その頃、大樹は10歳だったとか。ビックリしました」と笑わせた(厳密には2004年当時、佐々木は12〜13歳)。

若き僚友の終盤の走りを「素晴らしかった」と讃えるクルムからは、ベテランならではの含蓄ある言葉も。「勝つためには運も必要。自分がKONDOレーシングでレースをするようになって3年目だけど、ここまでの期間、みんなで運を“つくって”きたんだと思う。心から嬉しい」。歓喜あふれる勝利であった。

一方、2位に敗れた#38 RC Fの立川と石浦も「(諸処の条件的に考えて)今日の自分たちの最大限のパフォーマンスは発揮できた」との意をレース直後に語っており、雰囲気的には悔しさよりも満足感が大きいようだった。「これでチャンピオン争いでも最後に勝負できる位置まで上がってこられたと思います」(立川)。#38 RC Fは開幕戦3位以来の表彰台で、ドライバーズランキングではトップと12点差の4位に上がっている。

決勝3位は最終周に#1 GT-Rを抜いた#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信&J-P.デ.オリベイラ/BS)。これで#12 GT-Rは、今回12位でノーポイントだった#37 KeePer TOM’S RC F(A.カルダレッリ&平川亮/BS)を抜いてドライバーズポイント首位に躍り出た。日産勢は予選での厳しい結果をはね返し、最終的には決勝1-3-4位と上位を占める強さを発揮、これで3連勝である。

決勝5〜6位はホンダ勢。5位が#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴&伊沢拓也/BS)、6位が#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史&O.ターベイ/BS)だった。

SUPER GTの次戦は8月29〜30日、鈴鹿サーキットでのシリーズ最長1000km戦。カレンダー上の後半戦に入り、シリーズタイトルを睨んだ戦いも一層激しくなってくる。

  • 遠藤俊幸
  • 勝利を喜ぶ佐々木大樹とクルム。《撮影 益田和久》
  • 久々の勝利に近藤真彦監督も笑顔。《撮影 遠藤俊幸》
  • 予選6位からの出走、逆転勝利をおさめた#24 GT-R。《撮影 益田和久》
  • トップでゴールし、マシンを降りて手をあげる#24 佐々木。《撮影 益田和久》
  • 優勝コンビが歓喜の抱擁。《撮影 益田和久》
  • GT500クラスの表彰式。《撮影 益田和久》
  • #38 RC Fと#1 GT-Rの首位攻防は見応えあった(最終的に#38は2位、#1は4位)。《撮影 益田和久》
  • GT500のスタート。《撮影 益田和久》
  • #38 RC Fは早々に後続との間にクッションを築き、確勝かと思われた。《撮影 益田和久》
  • ポール発進だった#38 RC F。《撮影 遠藤俊幸》
  • 決勝3位の#12 GT-R。《撮影 益田和久》
  • 決勝5位の#100 NSX。《撮影 益田和久》
  • 激戦のなか、スピン状態にあるのは#17 NSX。《撮影 益田和久》
  • 表彰式を多くの観衆が見つめる(決勝日観衆は3万6400人)。《撮影 益田和久》
  • 左からGT500優勝の佐々木、クルム、GT300優勝の高木、小林。《撮影 遠藤俊幸》
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