【MotoGP 日本GP】ペドロサ、“侍魂”で14か月ぶり勝利「応援してくれた皆に感謝」

モータースポーツ レスポンス

2015年のMotoGP日本グランプリ。6番手からスタートしたダニ・ペドロサ(ホンダ)が優勝。待望の今季初優勝。2014年第11戦のチェコGP以来、実に14か月ぶりの勝利を掴みとった。

今週末はチャンピオン争いでもリードしているヤマハ勢のホルヘ・ロレンソ、バレンティーノ・ロッシが先行する形が続き、ペドロサも6番手が精一杯。ホンダのお膝元でもあるツインリンクもてぎで苦しい予選結果となってしまった。

しかし、決勝は一転してウエットコンディションに。スタートから他を圧倒する速さで逃げるロレンソ。それを必死に追いかけるロッシがワン・ツーを独占する。その後方でペドロサはタイヤを温存する走りに注力、11周目から反撃を開始した。

まずはアンドレア・ドヴィツォーゾ(ドゥカティ)をパスすると3秒前方にいたロッシを追いかけ始める。前半にペースを上げた影響もあってからヤマハ勢は1分56〜57秒台にペースダウンする中、ペドロサは1分55秒台を維持。16周目に追いつくとV字コーナーでインを突き2番手へ。ついにヤマハ勢の牙城を崩しスタンドのファンのボルテージも上がり始める。

残る相手はロレンソのみ。こちらも3秒あった差をあっという間に短縮。18周目に追いつくとダウンヒルストレートで抜き去りトップ浮上。その後も力強いライディングを続け、最終的には8.5秒差をつけトップチェッカー。スタンドも大歓声に包まれた。

「スタートから序盤はプッシュせずにタイヤを温存するライディングに徹した。終盤の方が重要になると思ったからね。前半のラップタイムは悪くなかったけど、彼ら(ロレンソ、ロッシ)が速すぎたね。凄くタイムをロスした感じになって間隔も大きく開いてしまった。後半は他より良いペースで走れたね。でも最後までブレーキングとかでも、ストレスをかけないように気にしながら走ったよ」

また今回で世界選手権で通算50勝目を挙げたペドロサ。これまでホンダワークスのライダーとして輝かしい成績を残してきたが、ここ数年は「腕上がり(走行中に前腕部へ負荷がかかることにより、激しい痛みを引き起こす症状)」に悩まされ続け、昨年5月に手術を受けた。しかし今年も症状は改善されずシーズンイン直後の4月に再手術。これにより第2〜4戦まで欠場。復帰後もヤマハ勢の先行を許す展開となってしまい、MotoGPキャリアの中でも一番と言って良いほど苦しいシーズンを送っていた。

それだけに今回の勝利は単に50勝目ということだけではなく、特別な1勝になったことは間違いない。レース後、多くの報道陣からのインタビューや取材に対して、繰り返し支えてくれた人々へ感謝のメッセージを伝えていた。

「長い間、優勝から遠ざかっていたからね。本当に嬉しいよ。シーズン序盤は走れない時もあったし、厳しいシーズンだったけど、ここまで支えてくれたホンダ、チーム、スポンサー、友人、家族、そしていつも応援してくれたファンの皆に心から感謝の気持ちを伝えたい」

そして迎えた今週末。今回は日本GP仕様としてヘルメット上部に「侍」と書かれたスペシャルデザインで参戦。もちろんデザインだけではなく「サムライ・スピリットで今週末は頑張りたい」と語っていたペドロサ。その強い気持ちが、雨という難しいコンディションの中で、序盤こそライバルに大きく引き離されたが、その後の素晴らしい逆転劇につながったのだろう。

チェッカー後のウイニングランで、サムライになりきったかのように辻斬りを真似たパフォーマンスもみせたが、それ以上に各コーナーで繰り返しガッツポーズを見せていたペドロサ。1年間、なかなか勝てずに苦労し続けていた分の思いが、その拳に込められているようだった。

  • 吉田 知弘
  • 日本GPで今季初優勝を飾ったペドロサ《画像 Getty Images》
  • 「侍」仕様のスペシャルヘルメットで決勝を戦ったペドロサ《画像 Getty Images》
  • 日本GPで今季初優勝を飾ったペドロサ《撮影 吉田 知弘》
  • 日本GPで今季初優勝を飾ったペドロサ《撮影 吉田 知弘》
  • 日本GPで今季初優勝を飾ったペドロサ《撮影 吉田 知弘》
  • 日本GPで今季初優勝を飾ったペドロサ《撮影 吉田 知弘》
  • 日本GPで今季初優勝を飾ったペドロサ《画像 Getty Images》
  • ペドロサのヘルメット、後部にも侍のデザインが《撮影 吉田 知弘》
  • チェッカー直後、ファンの声援にガッツポーズで応えるペドロサ《撮影 吉田 知弘》
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