【スーパーフォーミュラ 鈴鹿テスト】2日目はロッテラーが貫禄の一番時計…可夢偉3番手

モータースポーツ レスポンス

スーパーフォーミュラ(SF)の鈴鹿テストは26日午後、2日目の走行セッションを実施して終了。この日はアンドレ・ロッテラーがトップタイムを記録し、小林可夢偉が3番手だった。

2日目は午後1〜4時のセッション1回のみ。開始直前には極めて弱い霧雨がピットロードで見られるなどしたが、曇り時々晴れといった天候のもと、ドライコンディションの走行セッションとなった(前夜までの雨で濡れた部分がコースの端等には残っていた模様だが)。コースオフ車両回収のための赤旗中断が数回あり、セッションは4時10分まで延長されて終了している。

最後は残り4分ほどで赤旗からのセッション再開となり、いくつかの陣営によるニュータイヤでのタイムアタック合戦が予選さながらの様相で展開されることにもなったが、そのなかでトップタイムをマークしたのはロッテラー(#2 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)。2011年のこのカテゴリーのチャンピオンで、現在はWECと並行参戦しながら毎年SFでもチャンピオン争いに絡み続けているロッテラーは、アウディでルマン24時間レース総合優勝3度(11、12、14年)の実績を誇るなど、世界でも指折りの評価を受ける現役トップ選手である。今季SFでも最多3勝を挙げ、TOM’Sの3年連続チーム部門タイトル獲得に貢献した。

ロッテラーのタイムは1分37秒695。同じくドライだった初日午前のトップよりも速いタイムで、オフィシャルタイヤサプライヤーがブリヂストンからヨコハマに代わる来季に向けての「全車ヨコハマ装着初合同テスト」を貫禄の“ポールポジション”で終える格好となった。

ロッテラーのコメント

「今日はシーズン中よりも多いセット数のニュータイヤを使えたこともあり、とてもエキサイティングだったね。我々は良いスタートを切れたと思う。ヨコハマのドライ(スリック)タイヤのフィーリングはいい。ロングランをしても安定していた。ただ(昨日は)レインタイヤのグリップが低いと感じたので、こちらに関してはさらなるインプルーブが必要ではないかと思っている」

レインタイヤについては前日、ヨコハマ・モータースポーツ・インターナショナルの秋山一郎・開発本部長もロッテラーと同種のコメントがドライバーやチームからあがってきている旨を語っていたので、来季開幕に向けてはレインタイヤの進化が当面の課題となりそうな雰囲気だ。

2番手タイムは1分37秒798の山本尚貴(#16 TEAM 無限)。ホンダのエースがホンダ勢最速タイムを記録したわけだが、ロッテラーがタイム更新する直前に山本は一旦トップに出ており、土壇場で引っくり返されての2番手タイムだった。だが、表情は明るい。

山本尚貴のコメント

「あくまでもテストですけど、もちろん気分的にはトップで終われたらよかったですよね。ただ、内容的には実りあるテストだったと思いますし、最後にいいパフォーマンスを発揮しつつ、アンドレ(ロッテラー)をやっつけないといけない、という闘志、モチベーションを持てるようなかたちで終われたことも、来季に向けてよかったと思います」

2日目の3番手タイムは小林可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)で1分37秒900。2日間総合では、初日午前トップのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 LENOVO TEAM IMPUL/トヨタ)の1分37秒831が3番手タイムになる。ロッテラー、山本、オリベイラ、可夢偉の4人が今回1分37秒台を記録。

小林可夢偉のコメント

「今回、走り出しは(タイヤメーカーが代わったことへの対応もあり)かなり厳しいところから始まったんですが、2日間でクルマをここまで仕上げることができました。クルマ(とタイヤ)の理解を進められたことはよかったです。結局この前の最終戦と同じようなメンバーが上に来ているので、やはりそういう勢力図があり、レベルの高い戦いなんだな、ということもあらためて実感しました」

また可夢偉は来季に関して、「まだ何も決まっていませんが、楽しく、真剣にレースできるカテゴリーで、しっかり優勝争いをしたい、そう思っています」と語った。SF参戦継続も有力な選択肢であると思われる。

今回、今シーズンは可夢偉と平川亮を走らせていたKYGNUS SUNOCO Team LeMansからは、昨年までレギュラーだったロイック・デュバルも参加。ロッテラー同様にこのカテゴリーのチャンピオン経験者(09年)で、やはりロッテラーと同じくアウディワークスでWECに参戦しているデュバル(13年ルマン優勝)は、来季のSF復帰を睨む。「チームとの作業はうまく進められたと思う。ヨコハマタイヤは1周のタイムに関しても、ロングディスタンスに関しても良好だと感じたよ」とデュバルは手応えを語っている。

前日の午後、雨のセッションでトップタイムをマークした新顔ドライバーの関口雄飛(#20 LENOVO TEAM IMPUL/トヨタ)は、この日は終盤にコースオフしてマシンを傷めるなどしたこともあり、8番手のタイム。

今回の鈴鹿テストには今季GP2王者のストフェル・バンドーン(初日のみ)を筆頭に、海外から多くのドライバーが参加。マクラーレン・ホンダのリザーブドライバーであるバンドーンの場合は、来季のSF参戦が実現したとしても、それは将来的にF1へ進むためのモアスタディといった意味合いが強いだろうが、F1があまりにも狭き門と化している現状、それに匹敵する速さを誇るSFが海外のドライバーたちにとって“純粋な目標”となってきつつある、そんな雰囲気も感じられるテストだった。

そこに関口のような日本の有望株、さらにデュバルのような復帰を目指す強豪が加わり、SFのシート争いも激化するかもしれない。来季の参戦ラインアップが決まるのは1月末以降だと思われるが、いずれにしても一層ハイレベルで楽しみなシリーズとなることは確実と見てよさそうだ。来季への期待がさらに高まるテストであった。

2016年のSFは4月に鈴鹿サーキットで開幕し、今季同様全7大会が実施される予定となっている。

  • 遠藤俊幸
  • #2 ロッテラーは1分37秒695の2日間総合トップタイムをマーク。《撮影 遠藤俊幸》
  • マシンを降りて、タイミングモニターを見上げるロッテラー。《撮影 遠藤俊幸》
  • #8 小林可夢偉は2日目の3番手タイムを記録。《撮影 遠藤俊幸》
  • 走行後の小林可夢偉。《撮影 遠藤俊幸》
  • 2番手タイムをマークしたのは#16 山本尚貴。《撮影 遠藤俊幸》
  • セッション終了後、チームスタッフにインフォメーションを伝える山本尚貴。《撮影 遠藤俊幸》
  • ロイック・デュバルが古巣チームルマンからテストに参加。#7号車を平川亮とシェアした(初日は平川、2日目はデュバル=写真)。《撮影 遠藤俊幸》
  • #8 小林可夢偉《撮影 遠藤俊幸》
  • #3 J.ロシター《撮影 遠藤俊幸》
  • #19 J-P.デ.オリベイラ《撮影 遠藤俊幸》
  • #1 中嶋一貴《撮影 遠藤俊幸》
  • #34 小暮卓史《撮影 遠藤俊幸》
  • #38 石浦宏明《撮影 遠藤俊幸》
  • 来季のスーパーフォーミュラも、この鈴鹿サーキットから始まる。《撮影 遠藤俊幸》
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