【新聞ウォッチ】いすゞの飛山一男さんを偲ぶ、“公約”どおり晩年は好きな油絵を描く

モータースポーツ レスポンス

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年12月17日付

●軽減税率17年4月、税制大綱決定(読売・1面)

●トヨタ来年1011万台計画、世界販売、前年並み目指す(読売・10面)

●パナ、横浜に試験コース、自動運転開発に使用(朝日・9面)

●MRJ納入再延期、「開発スケジュール見直し」4回目(毎日・7面)

●来年4月「ディーゼル車禁止」インド首都タクシー突然の最高裁命令(産経・9面)

●最新ランボルギーニ日本初公開(産経・10面)

●日産が中国クラブ提訴、広州恒大スポンサー契約違反(東京・7面)

●春闘ベア要求、3000円以上確認,全トヨタ労連(東京・9面)

●ガソリン、8週連続下落、店頭126.2円(日経・25面)

ひとくちコメント

「月並みですが、趣味はゴルフ。ほかに絵画鑑賞も好きです。できれば自分で油絵でもやってみたいが、それはリタイヤしてからでないとね」

もう30年以上もまえのことだが、1984年にいすゞ自動車の社長に就任したばかりの飛山一男さんとこんな雑談を交わしたことを思い出す。

その飛山さんの「お別れの会」が東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。会食会場には激動の現役時代の思い出の写真とともに、自身が描いた油絵が飾られていた。作品の中には故郷の八ヶ岳の風景画もあり、“公約”どおり、社長、会長をつとめ、1994年に現役を引退してからは、キャンバスに向かう日も多かったようだ。

飛山さんとは衝撃的な出会いである。雑誌記者としての駆け出しの頃で、自動車業界を担当してからの最初のレポートが「逆転、いすゞに“飛山社長”誕生」という“特ダネ”だった。当時のいすゞは中興の祖と呼ばれていた岡本利雄社長の後継人事をめぐり、新聞の下馬評では、筆頭副社長の佐野謙次郎氏が取りざたされていた。ところが、難航を重ねた末、ようやく確定したのが8人の副社長の中でいちばん若い飛山さんだった。情報源はともかく、提携先の米GMの意向が強かったように記憶している。

会食会場の写真にもあったが、社長就任直後は飛山さんと北海道苫小牧東部の「エンジン工場」の開所式にも同行取材した。身長169センチに対して、体重が50kgを割るというスリムな体型だったが、当時から朝食は塩分が多いみそ汁を控えてパン食にするなど健康面に留意していたことを思い出す。

昭和から平成にかけて激変の時代を駆け抜けた経営者の中には、近親者のみの密葬で「お別れの会」も行わずに天寿を全うする人も少なくない。享年90歳。飛山さんは男性の平均寿命からみれば長寿のほうである。しかも、晩年は好きな油絵を描き続けられたことからも、理想的なライフスタイルを送った人でもある。合掌。

  • 福田俊之
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