【冬休み】西武バスの1日乗車券、フルに使うとどのぐらい乗れるのか…体を張って挑戦

モータースポーツ レスポンス

新宿から西側の地域で「南北に移動する」という場合、重宝するのが西武バスだ。山手線の駅を起点として西方向へ伸びる西武新宿線、池袋線、東武東上線、JR中央線の各駅をショートカットするような路線がいくつもあり、鉄道を乗り継ぐよりもスピーディーに移動できる。

そんな西武バスにはPASMOやSuicaにデータを入れる「1DayPass(IC式1日乗車券)」というものがある。620円で東京都内と埼玉県南部の西武バス路線が一部を除いて乗り放題。都区部の均一料金区間(IC乗車券だと216円)を3回も乗れば金額的には元が取れる。

「3回乗れば元が取れる」、これが西武バスの想定する一般的な使い方だろう。だが、筆者は仕事などの移動でこの1日乗車券を使う度に「朝から夜までフルに使った場合、どれぐらいの距離を乗れるものなのだろうか」と常々疑問を感じていた。疑問は疑問のまま留めることもできたが、ある日「だったらプランを立ててみよう」と思い立った。

運行本数が多いのは平日なので、距離を伸ばそうとすれば実施日は平日ということになる。西武バスの公式Webサイトに載っている路線図を眺めながら、大雑把なコースを組み立てていく。次にこれもサイトに載っている時刻表を使って細かな算定を開始。到着時刻はサイトだけではわからないので、使い慣れた「Yahoo! 乗換案内」で調べていった。西武バスの各路線にも対応しているし、到着時刻の目安がわかることで乗り継ぎも計画しやすい。各駅にあるバス停の位置は「駅探」で調べ、円滑に乗り継げるようにした。

コースをつくる際の条件としたのは「可能なかぎり多くの路線に乗り、乗車距離を伸ばすことを目的とした同じ路線の単純往復はしない」というものだった。西武バスには所沢〜大宮という最長路線があり、これを往復乗車することである程度の距離は稼げてしまうが、そういうことは避けたかった。バスが無い区間の移動は鉄道利用としている。

あれこれと試行錯誤を重ねた結果として、午前5時30分から午後11時50分ごろまで「ほぼ乗りっぱなし」という途方もないプランができあがった。

立川駅 0528--(立35/380/10.85km)--0603 東村山駅 0609--(西武新宿線/144)--0611 久米川駅 0619--(立34/216/4.7km)--0632 東大和市駅 0642--(西武新宿線/206)--0655 花小金井駅 0716--(吉64/258/9.3km)--0758 吉祥寺駅 0809--(JR中央線/154)--0816 阿佐ヶ谷駅 0835--(荻15/216/2.0km)--0845 荻窪駅 0848--(荻12-1/216/3.5km)--0902 南田中車庫 0920--(練43/216/2.97km)--0927 練馬区役所入口 0937--(練42/216/6.58km)--1001 成増1丁目 1002--(徒歩)--1005 成増駅 1011--(泉33/216/7.57km)--1043 大泉学園駅 1053--(西武池袋線/144)--1058 ひばりが丘駅 1100--(徒歩)--1105 ひばりが丘駅北口 1120--(ひばり73/288/8.85km)--1153 志木駅 1238--(所52/410/13.89km)--1326 所沢駅 1350--(大34/679/23.5km)--1508 大宮駅 1528--(大22/350/10.0km)--1559 川越グリーンパーク 1607--(本52/247/6.1km)--1624 川越駅 1637--(川越61/175/3.6km)--1654 南大塚駅 1706--(西武新宿線/174)--1712 狭山市駅 1731--(狭山27/186/4.35km)--1752 入間市駅 1811--(入市32-1/400/12.55km)--1852 河辺駅 1918--(JR青梅線/133)--1921 東青梅駅 1927--(飯41-1/440/13.95km)--2000 飯能駅 2013--(西武池袋線/174)--2023 稲荷山公園駅 2034--(狭山28/175/2.0km)--2041 狭山市駅 2047--(西武新宿線/206)--2057 本川越駅 2120--(新所02/460/14.35km)--2157 新所沢駅 2205--(西武新宿線)--2209 所沢駅 2217--(西武池袋線/206)--2225 東久留米駅 2236--(武21/268/10.55km)--2311 武蔵小金井駅 2320--(武19/329/8.95km)--2351 小平営業所 (※カッコ内は運行系統、IC運賃、距離の順に表記)

乗車距離はバスだけで180.11kmに。これを正規のIC運賃で払った場合は6341円。この他に乗り継ぎで要した鉄道の運賃として約1500円が掛かっている。

「西武バスの1日乗車券をフルに使うと距離で180km、6300円分を乗ることができる」という答えを導いて満足…としたいところだったが、「これは机上のプランなのではないか」という新たな疑問が持ち上がった。こんなに上手いこと乗り継げるものなのか。疑問を感じたら実際にやるしかない。だからやってみた。

実際に乗ってみてわかったのは「バスの運行も時刻表どおりに行われている」ということだった。突発的な渋滞が発生する一般道を走行しながらも、影響を最小限に抑えるようにダイヤは設定されている。そして「こんな無茶な乗り方は決してお勧めできない」というのも。1日乗車券は「3回乗れば元が取れる」という使い方ぐらいでちょうどよいのだ。

  • 石田真一
  • 鉄道で1駅移動し、久米川から立34系統の立川駅行きに乗って途中の東大和市駅を目指す。東村山行きのバスでも東大和は通過しているが、久米川からは別ルートとなるので重複はしない。東大和市到着時点で3分遅れ。《撮影 石田真一》
  • 鉄道で花小金井駅まで移動。吉64系統の吉祥寺駅行きは新型車だった。1日乗車券では関係ないが、途中に東京都区内特別運賃(均一運賃)区間を含むため、花小金井からの乗車は前乗り/前払いとなり、乗車の際に運転士へ下車停留所を申告して運賃を支払う。吉祥寺到着は6分遅れ。ここで朝ラッシュ渋滞の影響が出てきた。《撮影 石田真一》
  • 荻窪駅には若干の早着。5番バス停から南田中車庫までの荻12-1系統に乗車。途中の井荻方面までは関東バスの便も運行されていて、荻窪駅のバス停は共用となっている。《撮影 石田真一》
  • 南田中車庫から練43系統の練馬駅行きに乗車して、終点手前の練馬区役所入口まで乗車。「終点まで乗るとタッチの差で間に合わないので、ひとつ手前で降りて乗り継ぐ」という綱渡り状態なのだが、そんなバスに限って遅延が出て焦る。道路渋滞ではなく、高齢者の利用が多く、乗降に時間を要すことが原因。《撮影 石田真一》
  • 練馬区役所入口に到着後、道路反対側のバス停に移動して練42系統の成増町行きに乗車。余裕時間は2分30秒程度だった。間に合わなければここで断念だったが、無事につながった。《撮影 石田真一》
  • 成増1丁目バス停で下車し、道路横断して成増駅バス停から泉33系統の大泉学園駅行きに乗車。終点の成増町でも乗り継げるのだが、バス停の位置が事前に調べきれなかったので安全策を取った。この路線も途中に東京都区内特別運賃(均一運賃)区間を含むため、前乗り/前払い。《撮影 石田真一》
  • 大泉学園からひばりが丘まで鉄道で移動。ひばりが丘駅の北口は再開発中で、志木駅まで乗るひばり73系統のバスは駅から5分ほど歩いた発着場から出る。ちょっとわかりにくかったが、無事にクリア。バスは工事渋滞に引っかかり、終点到着時点で15分の遅延。《撮影 石田真一》
  • 志木から所沢へ向かう所52系統は約14kmと、西武バスとしては比較的長い距離を走る。道路の混雑も解消された時間帯なので、定時運行だった。途中に「名古屋」というバス停があることを発見して驚く。《撮影 石田真一》
  • 所沢から大宮に向かう大34系統が、高速バスを除く西武バスの路線区間として最長距離(23.5km)となる。運賃も690円で、片道だけでも1日乗車券の元が取れる。座席数の多いワンステップ車が充当されていた。終点到着時点で10分の遅れ。《撮影 石田真一》
  • 大宮駅から川越グリーンパークまでの大22系統。帰宅する学生も目立ってきた。川越グリーンパークは大きな団地がある場所で、川越市方面との中継地点になっている。《撮影 石田真一》
  • 川越グリーンパークから本52系統の本川越駅行きに乗り、途中の川越駅まで。コースの大半を占める国道16号が混雑していて、短距離の路線ではあったが、川越駅に到着した時点で8分の遅延。次の乗り継ぎは同じ川越駅でも「東口から西口までの徒歩移動」が伴う。《撮影 石田真一》
  • 川越市内の国道16号を走行中に日没を迎える。道路渋滞は激しく、なかなか前に進まず焦る。《撮影 石田真一》
  • 南大塚から鉄道移動して、狭山市駅から入間市駅まで狭山27系統で移動。西武新宿線と池袋線の間をショートカットするルートとなるが、その間には航空自衛隊の入間基地がある。《撮影 石田真一》
  • 入間市駅からJR青梅線の河辺駅まで入市32-1系統で移動。埼玉と東京の境を通る路線。帰宅ラッシュが本格化してくる時間帯で、立ち客も含めて満員に近い状態だった。《撮影 石田真一》
  • 河辺から東青梅まで1駅分を鉄道で移動し、東青梅から飯能駅まで飯41-1系統に乗車。こちらも都県境を走る路線だが、さらに山奥といった様相で、途中には「バス停以外でも乗降できる」というフリー乗降区間も設定されている。所沢〜大宮間と同じく、座席数の多い車両が充てられていた。《撮影 石田真一》
  • 夜の寒さを感じる飯能駅から西武池袋線に乗り、稲荷山公園駅まで移動。そこから狭山28系統に乗って狭山市駅。入間基地の北側を通る路線となる。西武池袋線と新宿線の間をショートカット。《撮影 石田真一》
  • 狭山市から本川越まで西武新宿線に乗り、本川越から新所02系統で新所沢駅まで。鉄道だと15分程度だが、バスだと倍以上の時間を要する。14.35kmと、こちらも西武バスの中では比較的長い距離となる。時間的に帰宅客が目立つ。到着時点で5分遅れ。《撮影 石田真一》
  • 新所沢から西武新宿線で所沢、池袋線に乗り換えて東久留米に。東久留米から武21系統で武蔵小金井駅。道路は空いているので遅れなく走る。《撮影 石田真一》
  • ついにラストの1本、武蔵小金井駅から武19系統で小平営業所まで。一部区間は先ほど乗った武21系統と重複になる。《撮影 石田真一》
  • 途中までは帰宅客もいたが、終点まで乗っていたのは自分だけだった。《撮影 石田真一》
  • 180.11kmを乗って小平営業所に到着。バスは余韻を残すことなく車庫へと走り去っていった。この営業所、実は西武拝島線の東大和市駅まで徒歩10分程度の距離にある。《撮影 石田真一》
  • 朝早くから運行している立川を起点にする。最初に乗ったのは立35系統の東村山駅行き。出発時点で客は自分のみ。終点近くになると通勤客の乗車が増えてきた。《撮影 石田真一》
  • 鉄道で移動し、阿佐ヶ谷駅から荻窪駅まで荻15系統の長久保行きに乗車。阿佐ヶ谷から二つ先のの杉並区役所までバスに乗るという高齢者が目立つ。《撮影 石田真一》
  • 「川越駅の広さ」というものを軽視していた。ギリギリで乗り継ぎに成功。実地で乗り継ぎしてみないとわからないことを実感。川越61系統で南大塚駅まで。《撮影 石田真一》
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