未来はこんなクルマに乗ってみたい…「カーデザイン甲子園」結果発表

業界 レスポンス

新潟国際自動車大学校(GIA)は12月25日、高校生を対象にしたデザインコンテスト『カーデザイン甲子園』の審査結果を発表した。このコンテストは「未来に乗ってみたい、夢のクルマ」をテーマに毎年開催しているもので、2015年が第3回目となる。

このコンテストは、従来の「クルマらしさ」よりも、テーマに掲げている「夢」を重視した、飛躍したアイデアを評価しているのが特徴。今回は日本全国の高校生から合計143点の応募があり、作品を教室いっぱいに並べて審査がおこなわれた。

最優秀賞に選ばれたのは、村井柚乃さん(福井工業大学付属福井高等学校 1年)の『ロマンティス』。ボディ左右にリングがあり、ここにタイヤが装着されているのが特徴。このリングが変形や回転をすることで、自由自在な走りを楽しめるというものだ。

審査員からは、従来のメカニズムに囚われることなくアイデアを展開させ「走らせる楽しさ」を強く予感させる点が高く評価された。また「しなやかさや優しさが感じられる」というコメントもあった。

優秀賞は2作品。本間彩さん、飯塚永遠さん(ともに栃木県立足利工業高等学校3年)が獲得した。本間さんの作品は、自立して社会で活躍する女性に向けた、気分に応じて走行フォームを変化させるパーソナルカー。服飾と同じように親しみ、愛着を持って接する感覚を訴求している。

飯塚さんの作品は、高齢者の使いやすさをエクステリアでも追求。手すりを設置するというアイデアを導き出し、それがスタイリングの特徴にもなっている点が高く評価された。両作品とも独創的なアイデアで、しかもその一部には現実のカーデザインにも応用できそうな可能性を感じる。

審査員は、三菱自動車デザイン本部デザイン戦略・企画部・東京デザインスタジオの福徹マネージャー 、日野自動車デザイン部の松山耕輔部長、エイ・ティデザインの八木 將雄代表、EPOXY DESIGNの後藤明寛代表、そして筆者の5名。

今回は以前と比べ、高齢者や身体障害者など、周囲の人への気配りや優しさを感じるアイデアが増えた印象。「それが『自分が乗ってみたいクルマ』なのか?」という声はあるだろうが、子供たちのこうした気持ちへの回答を探るのも、自動車産業に科せられた課題なのではないだろうか。

なお最優秀賞と優秀賞の作品はプロのデザイナーによってブラッシュアップされ、ファイナルレンダリングを作成。2016年におこなわれる授賞式で、副賞として受賞者に贈呈されることになっている。

  • 古庄 速人
  • 作品の審査風景
  • 最優秀賞となった村井柚乃さんの作品
  • 最優秀賞となった村井柚乃さんの作品
  • 優秀賞(本間彩さんの作品)
  • 優秀賞(本間彩さんの作品)
  • 優秀賞(飯塚永遠さんの作品)
  • 優秀賞(飯塚永遠さんの作品)
  • 審査風景
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