スズキ イグニス で国内メーカー初標準化したApple CarPlay 車載器、その使い勝手はいかに

テクノロジー レスポンス

今年に入って日本国内でAppleの「CarPlay」を標準採用する動きが急速に高まっている。最初に名乗りを上げたGM(キャデラック/シボレー)に続いて、アウディが『A4』で、そして国内メーカーではスズキが続いた。CarPlayはどんなメリットをもたらすのか、スズキ『イグニス』で検証した。

イグニスに搭載されているシステムは、ハーマンインターナショナルが開発したもので、『スペーシア』がマイナーチェンジを受けた2015年5月に初採用。以降、スズキの新しいライン装着ナビの基本システムとして順次新型車に採用されるようになった。ただこの時点ではCarPlayには未対応で、iPhoneを接続しても音楽を楽しめるだけ。ナビ機能は内蔵したゼンリンデータコム製アプリを使って利用することになっていた。

しかしこのシステム、実は最初からCarPlayに対応することが予定されていた。その証拠に、iPhoneを接続しない状態だとメニューボタンを押して表示される2列のアイコンは7つで、右下が不自然に空いている。ここは元々CarPlayのアイコンが追加できるよう準備されていたスペースだったのだ。その結果、このシステムを採用する『ラパン』『ハスラー』『ソリオ』などもアップデートによりCarPlay対応へと発展させることができるのだ。

対応しているiPhoneはライトニングケーブルが使えるiOS 7.1以上の5/5s/5c/6/6 Plus。エアコンのコントローラー右横にあるUSB端子にiPhoneを接続すると、CarPlayのアイコンがメニュー画面に追加表示される。このアイコンにタッチすればその時点からシステムはCarPlayモードへと切り替わるというわけだ。面倒な操作や設定は一切ない。唯一あるとすれば、最初に「siri」を有効化する作業がいるぐらい。これもメッセージに対してOKするだけだ。

CarPlayモードで表示されるアイコンは全部で7つ。どれもiPhoneのトップメニューで見慣れたものばかりだ。右下にはiPhoneでお馴染みのホームボタンもある。ホームボタンを長押しするとsiriが起動し、様々なコマンドを音声で入れられるのもiPhoneと同じだ。また、ステアリングにある音声ボタンを長押ししてもsiriは起動する。

このsiriを使った操作感覚は従来のカーナビにはなかった快適さだ。ただ、使ってみれば、目的地検索能力、ルートガイドの精度など、ナビゲーションとして備わっておくべき基本性能が現在日本国内で一般化しているカーナビよりも見劣りすると言わざるを得ない。

このように、ナビ性能には不満があるものの、音楽やメッセージを含むsiriが使えるCarPlayの環境を楽しみたいなら魅力は高まる。その意味で、ナビをメインで使うなら内蔵のアプリを使い、必要に応じてCarPlayモードと使い分ける、というのがオススメの利用法といえるだろう。

  • 会田肇
  • 試乗車はイグニスの最上位グレード「HYBRID MZ]の4WD車《撮影 会田肇》
  • シンプルなルートガイドを行うCarPlayのナビモード《撮影 会田肇》
  • システムとの接続はライトニングケーブル1本を接続するだけ。バッテリーの充電も行われる《撮影 会田肇》
  • 目的地検索はsiriで行うのが基本だが、キーボード入力も選べる《撮影 会田肇》
  • 駅を目的地にルート探索。出入口情報には対応していなかった《撮影 会田肇》
  • 交差点拡大図は出ないが、分岐点情報の代わりとなる名称が表示される《撮影 会田肇》
  • 再生したい音楽をsiriで検索するのは至難の業で、結局スクロールして選ぶことに《撮影 会田肇》
  • 音楽再生中のCarPlayをモード。表示は見やすい《撮影 会田肇》
  • ステアリングにある音声ボタンを長押ししてもsiriは起動する《撮影 会田肇》
  • 電話着信があった時の画面。「応答」を押せばハンズフリー通話が出来る《撮影 会田肇》
  • 通話中もルートガイドは画面上で行われる《撮影 会田肇》
  • 政令指定都市で表示される立体図は肝心の道路表示を隠してしまう《撮影 会田肇》
  • イグニスに標準搭載のゼンリンデータコムのナビ。収録データに不足は感じるものの使いやすさは抜群だ《撮影 会田肇》
  • CarPlayモードのメイン画面《撮影 会田肇》
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