トラックと列車の衝突事故、運転士からの死角が事故の遠因に

社会 レスポンス

昨年2月、岡山県倉敷市内のJR山陽本線踏切で発生した大型トラックと普通列車の衝突事故について、国の運輸安全委員会は3月31日、事故報告書を公表した。列車の運転士が立ち往生するトラックを発見することが遅れ、これが事故につながったみられる。

問題の事故は2015年2月13日の午前8時21分ごろ発生した。倉敷市船穂町船穂付近のJR山陽本線・西阿知〜新倉敷駅間の踏切(警報機と遮断機あり)で立ち往生していた大型トラックに対し、直後に通過した下り普通列車(岡山発/福山行き、6両編成)が衝突。列車の乗客乗員約300人のうち、乗客45人が重軽傷。運転士も飛散したガラス片で目を負傷する軽傷を負った。

警察はトラックの運転手を逮捕したが、聴取に対しては「踏切手前で一時停止し、再発進しようとした直後にオートマチックトランスミッションが不具合を起こして身動きが取れなくなった」と供述。列車の通過前に踏切の非常ボタンを操作していたが、列車は減速が間に合わずに衝突していた。

運輸安全委員会が調査を進めた結果、踏切のボタン操作によって列車に非常停止を促す特殊信号機が発光したものの、線路脇に設置されていた架線柱や信号柱が視覚的な死角となり、運転士が発光信号を確認できなかった距離が300m以上存在することがわかった。また、踏切内に立ち往生していたトラックのボディと、その背後の風景(遠くにある高架橋)が似通った色であり、これによってもトラックの存在を確認することに遅れが出た可能性も指摘した。

トラックの不具合については、同型車において制御系のトラブルが生じており、メーカーが6回のリコールを行っていた。事故を起こした車両に設置されていたコントロールユニットにもトランスミッションの不具合を知らせる警告灯を表示したことが記録されていたものの、これを記録した日時が特定できなかったことから、トランスミッション不具合を立ち往生の原因と特定することは避けている。

  • 石田真一
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