【鈴鹿8耐】釈迦堂監督が明かす制覇への青写真…Team GREEN監督インタビュー

モータースポーツ レスポンス

◆復帰3年目の今年が勝負の年

今年の“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐に、レオン・ハスラムの起用を発表したTeam GREEN。今年、カワサキ『ZX-10R』は、マシンがフルモデルチェンジされており戦闘力が向上。名門Team GREENが、鈴鹿8耐復帰3年目の今年、いよいよ勝負を仕掛けてくる。そしてそのTeam GREENを率いる釈迦堂利郎監督は、こう語ってくれた。

「復帰1年目は、気付けばあっという間にレースが終わっていました。2年目の昨年は、ほんの少しだけ流れが分かってきて、どうすれば勝てるのか、足りないものは何かを考えることができました。そして復帰3年目の今年、どうしても結果を残したい。本来ならば表彰台獲得や優勝を宣言したいのですが、それほど鈴鹿8耐が甘くないのは分かっています。ただ、結果を出さなければ将来につながりません。だから、鈴鹿8耐で2連勝した経験を持つレオン・ハスラムをチームに加えました。ベテラン柳川明、成長著しい渡辺一樹、そしてハスラム。確実にバージョンアップした戦いができます」

◆レイ、サイクスも鈴鹿8耐に興味

カワサキは、今年もスーパーバイク世界選手権で好調だ。そしてその好調を牽引するのが、昨年のチャンピオンであるジョナサン・レイであり、トム・サイクスで、彼らの鈴鹿8耐登場を望むファンが大勢いることを、釈迦堂監督は心得ている。

「実際に、レイやサイクスは鈴鹿8耐を走りたいと言ってきています。ただ、スーパーバイク世界選手権でのシーズンの戦いなどを考慮して、今年は実現しませんでした。一方で、彼らを呼び寄せるには、こちらの体制も重要です。世界のトップライダーを呼ぶとなれば、勝てる体制を築いておかなければなりません。そのためにも、今年の鈴鹿8耐での戦いは、本当に重要であると考えています。レースに勝つことはもちろんですが、カワサキファン、鈴鹿8耐ファンのみなさんに喜んでもらえることも、我々は考えていかなければならないと思っています」

◆新型ZX-10Rの卓越したポテンシャル

そして気になるのが、フルモデルチェンジしたZX-10Rのポテンシャルだ。

「一見しただけだと昨年型とあまり変化はないように思われますが、エンジンはもちろんフレームも新設計で、現代のマシンらしく様々にコンピュータ制御されています。ですから、今必要なのは、まずはデータを蓄積することなのです。現状では、まだまだ足りない。そういった意味で鈴鹿2&4レースが200km耐久になるというのは、データ蓄積には好都合です。もちろんレースである以上、優勝を目指して戦うことはこれまでと変わりありません。ただ、今大会に限っては、全走行セッションで転倒だけは避けるようライダーに言い聞かせます。この鈴鹿200km耐久で、どれだけデータが得られるかが、鈴鹿8耐に大きく影響してくるからです」

そして釈迦堂監督は、こうも続ける。

「鈴鹿8耐までに、マシンのポテンシャルを80〜85%程度引き出せるようにしたい。なぜ100%ではないのかと思われるかもしれませんが、新型ZX-10Rの真のポテンシャルをもってすれば、これくらいでも十分に戦えると考えているからです。もちろん100%に到達できればそれがいちばんですが、当面の目標として80〜85%です。まずはここを目指にして、鈴鹿200km耐久、そしてその後の全日本、さらに鈴鹿8耐事前テストとつなげていき、本番を迎えたい。それができれば、結果は自然とついてくるのではないでしょうか」

耐久レースの創成期から、カワサキはこれまで数多くの名勝負を繰り広げてきた。しかし、鈴鹿8耐を制したのは1993年、スコット・ラッセルとアーロン・スライトの伊藤ハムレーシング・カワサキでの1勝のみ。カワサキファンにとっては厳しい現実ではあるが、釈迦堂監督率いるTeam GREENは、歴史的2勝目に向けて着々と準備を進めている。

  • 佐久間光政
  • No.87 Kawasaki Team GREEN《撮影 吉田知弘》
  • Team GREEN《撮影 佐久間光政》
  • レオン・ハスラム
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