余震多発、熊本地震、県内で観測史上最大の震度7

社会 レスポンス

14日21時26分頃に発生した熊本地震は、速報値M6.4が更新されM6.5の暫定値に、震源の深さは10kmから11kmの暫定値に更新された。

最大震度7となる地震は、11年3月の東北地方太平洋沖地震以来。熊本県での記録は、近代観測が整い地震情報が蓄積され始めた1923年以来、初めてのことだ。気象庁は同日23時30分と翌15日朝6時30分から会見を開き、被災地域の住民に注意を呼び掛けた。

「たいへん強い揺れを発生し、被害も発生している。周りの状況をよく確認して、危険なところを避けて安全な場所に。一週間程度は余震が発生する恐れがある」(気象庁地震火山部・青木元地震津波監視課長)

今回の地震の特徴は多くの、しかも強い余震を発生させていることだ。14日だけでも体に感じる震度1以上の有感地震が40回、最大震度6弱が1回、同5弱が1回、同4が9回と続いた。日付が変わった15日に入っても、6強、5弱と揺れている。15日朝6時現在の余震は103回を数えた。熊本地震は95年以降の海域を除く内陸及び沿岸で発生した地震で、新潟県中越地震(04年)、岩手・宮城内陸地震(08年)に次いで多くの余震を記録している。

「一般的には陸域の震源の浅い地震は、余震が多いという特徴がある。震源の浅い余震は規模が小さくても、真上では強く揺れることがある。どこで余震が起きるかわからないので、強い揺れに注意していほしい」(青木氏)

地震は熊本市を貫く布田川・日奈久断層帯の付近で起きている。南北方向に張力がかかった断層が横ずれすることによって発生した。新潟県中越地震は、地震による断層が壊れ方が複雑で、それが余震を増やしたと言われている。

「なぜこの地震による余震が多いのか、その理由は今後の解析を進めないとわからないが、発生そのものはこの地域で発生する一般的なメカニズムによるもので、もしかすると中越地震のように断層の壊れ方によるものかもしれない」(同上)

強い揺れは土砂災害を引き起こすことがある。振動が地盤に隙間を作るため、地盤がもろくなりやすいのだ。急傾斜地などでは余震だけでなく、今後の天候の変化にも注意する必要がある。

また、今年に入って阿蘇の火山噴火があったが、「今のところ火山に変化はない。今後、連動することはわからないが、今回の地震との直接の関連性はないと考えている」と、青木氏は否定した。

  • 中島みなみ
  • 海域を除く内陸及び沿岸で発生した1995年以降の地震の余震回数比較(本震を含むM3.5以上の回数)気象庁(16年4月15日3時現在)
  • 青木元地震火山監視課長(15日)《撮影 中島みなみ》
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