【SUPER GT 第2戦】GT500決勝…劇的な展開相次いだ末、王者ニスモ組GT-Rが開幕2連勝

モータースポーツ レスポンス

4日、SUPER GT第2戦の決勝レースが富士スピードウェイにて行なわれ、GT500クラスの戦いは後半、劇的な展開が相次いだが、それを制したのは松田次生&ロニー・クインタレッリのニスモ組GT-Rだった。王座3連覇に向け、開幕2連勝を達成している。

夜に降った雨は朝にはあがっており、この日は風が強めながら晴天。路面は朝のフリー走行の段階からほぼ完全ドライといえる状況だった。110周、500kmの決勝レースは午後2時過ぎにスタート。今回は「ドライバー交代を伴うピットストップを2回以上」という規則が設定されているため、戦略的には2ストップレースになる。

中盤までは、SUPER GTにしては比較的平穏といえる流れだったが、レースが3分の2を終えようとする頃から展開は激流の如く変わった。トップが72周目を走っている時に後方でアクシデントがあり、レースはセーフティカー(SC)導入に。まず、ここで運・不運が交錯した。

SCラン中はピットレーンがクローズされる。昨年までは隊列形成後にオープンとなっていたが、今年からはレース再開のグリーンフラッグまで完全クローズである。ただ、いずれにしても燃費的に走行継続が難しいマシンは、ペナルティ承知でピットインするしかない。レースの3分の2が終わる頃合いというのは、今回の場合、ちょうど2度目のルーティンピット時期ということでもあり、実害を被る不運なマシンがGT500の上位に出てしまったのだ。

2番手を走っていた#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲&千代勝正/ミシュラン=MI)はペナルティ覚悟と見られるSC中ピットインを敢行、最終的に7位に甘んじることに。さらに厳しい結果となったのは3番手だった#38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路&石浦宏明/ブリヂストン=BS)。こちらは78周目のレース再開直後、ガス欠らしき状況でストップしてしまう(14位完走扱い)。

ポールからトップを快走し続けていた#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信&J-P.デ.オリベイラ/BS)にとっても、築いたリードが帳消しとなる不運な展開だった。リスタート後には、SC前まで4番手だった#1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/MI)に互いのピットストップを経て先行をされてしまうことになる。

それでも#12 GT-Rのオリベイラは、あきらめずに#1 GT-Rのクインタレッリを追い、96周目、執念のトップ奪還を果たす。開幕ウイナーの#1 GT-Rがウエイトハンデ40kg、#12 GT-Rが同12kgであることや、#12 GT-Rの仕上がりの良さを考えても、今回はこれがリーズナブルな結果かと思われた。

しかし107周目、残り3周半のところで暗転が待っていた。右高速コーナーのトヨペット100Rで、#12 GT-Rに左リヤタイヤのバーストと見られるアクシデントが発生、マシンは壊れ、ここでオリベイラ(と安田)の戦いは終わってしまったのである(結果は11位完走扱い)。なお、SC導入の原因となったアクシデントも、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴&伊沢拓也/BS)に、ほぼ同じ場所で同じ位置のタイヤに似た症状が出たことに依るものだった。激しいタイヤ戦争のなかで誘発された状況と見るべきだろうか。

#1 GT-Rは開幕2連勝の快挙。松田とクインタレッリは「40kgとの戦いは厳しかった」との旨を語りつつも、そのなかで「SCが出なくても2位は争えていたと思う」(クインタレッリ)という、ミシュランタイヤ、ニスモチーム、そしてGT-Rというマシンの力を含めたチームパッケージの充実を示してもいる。シリーズ3連覇に向け、最高のスタートとなった。次は80kgハンデで戦うことになるが、王者コンビは「1点でも2点でも獲得したい」と語り、王座への歩をさらに進める決意だ。

最終的な2〜5位にはレクサス勢が並んだ。順位は以下の通り。

2位 #39 DENSO KOBELCO SARD RC F(H.コバライネン&平手晃平/BS)

3位 #37 KeePer TOM'S RC F(J.ロシター&平川亮/BS)

4位 #36 au TOM'S RC F(伊藤大輔&N.キャシディ/BS)

5位 #6 WAKO'S 4CR RC F(大嶋和也&A.カルダレッリ/BS)

ホンダ勢は今回も厳しい戦いとなり、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮&野尻智紀/BS)の6位が最上位。なお、今回はGT300クラスで#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹&J.マーデンボロー/ヨコハマ=YH)が優勝しており、日産GT-Rの両クラス制覇ということになった。

SUPER GTの次戦は7月23〜24日、宮城県のスポーツランドSUGO戦となる。2カ月弱の実戦インターバルを経ての真夏のSUGO決戦、今度はいったいどんな展開になるのか、興味尽きないところだ。

  • 遠藤俊幸
  • #1 GT-R、開幕2連勝のゴール。《撮影 益田和久》
  • GT500クラスの表彰式。《撮影 益田和久》
  • 決勝スタート、ポールの#12 GT-Rが先頭を守る。《撮影 益田和久》
  • #12 GT-Rには残念な結末が待っていた。《撮影 益田和久》
  • 決勝2位の#39 RC F。《撮影 益田和久》
  • 決勝3位の#37 RC F。《撮影 益田和久》
  • 決勝6位の#8 NSX。《撮影 益田和久》
  • 不運に泣いた#46 GT-R。《撮影 益田和久》
  • #38 RC Fにとっても悲運な展開だった。《撮影 益田和久》
  • #100 NSXはタイヤが原因と思われるアクシデントでリタイア。《撮影 益田和久》
  • #1 GT-Rは開幕2連勝を飾る。《撮影 遠藤俊幸》
  • #6 RC Fはクラス最後尾15番グリッド発進から5位となる。《撮影 遠藤俊幸》
  • ピット裏にこういう演出が豊富なのもSUPER GTの魅力(脇阪寿一監督の#6 RC F)。《撮影 遠藤俊幸》
  • 九州への応援メッセージ。《撮影 遠藤俊幸》
  • 左からGT500優勝の松田、クインタレッリ、GT300優勝の星野一樹、マーデンボロー。《撮影 遠藤俊幸》
goo 自動車&バイク:
トップ
中古車販売店
車買取
車検・整備
自動車保険
自動車カタログ
バイク
バイク買取
ニュース
試乗レポート
特集
まとめ