ユーザーに届く警告ハガキと“おじさん”ポスターの意味...不正改造車排除強化月間

社会 レスポンス

騒音や排ガスなど環境規制の強化に比例し、不正改造車への対応も厳しくなっている。国土交通省は全国64か所の運輸支局に「不正改造車・黒煙110番」を設置。そこに寄せられた情報をもとに、使用者に対して往復ハガキを送付している。

《貴殿が使用されている車両について、道路運送車両法の保安基準に不適合な箇所が見受けられるとの情報がありました》

こんな書き出しで始まるハガキには、排気騒音や窓ガラスへの着色フィルムの貼付けなど違法と思われる状況が記載されて、差出人である運輸支局に報告を求める形になっている。返信側は回答欄で、「事実に反する」「事実であるが」「保安基準に適合するよう整備済み」「すでに手元に自動車がない」から選択して、返送するようになっている。

「ユーザーへの啓発活動のひとつで、これをきっかけに自主点検をお願いし、あわせて不適切なところがあれば整備して、状態のご回答をいただいている」(自動車局整備課)

一般からの情報をもとに担当する運輸支局が使用者を特定して通知する。寄せられた情報内容を精査しているわけではないので、整備命令に直結する是正ではない。ユーザーへのお尋ね的な側面が強いが、昨年は1年間で2700件に発送した。

もともと不正改造は、ユーザーの自覚がなければ、なかなか根絶しがたい。その側面を強く打ち出したのが、違法マフラーの排除をテーマにしたポスターだ。今年の主役は分別盛りと思える“おじさん”だ。

《あなたはまわりからどう見られているのか気付いていますか?》の問いかけの横に、ライディングウエアを着たサングラスの中年男性。登場を要望したのは、不正改造防止推進協議会に加盟する「全国二輪車用品連合会」だった。交換マフラーのメーカーと販売店が会員になっている。

「違法マフラーを装着しているのは、若者ではなく、リターンライダーなどの中高年が多いのが実態。昔乗っていただけに、環境規制が厳しくなる前のイメージそのままで、乗り出そうとする。だから、あえておじさんポスターにしてほしいと、国交省にお願いした」と、連合会事務局は話す。

各種基準の範囲内であれば、車両の改造は許されている。是正を求められるのは、文字通り不正な改造の場合だが、ユーザー一人ひとりが法令を守る自覚がないと防ぐことが難しい。

  • 中島みなみ
  • 今年の不正改造車の排除強化月間でも、オートバイの違法マフラーが重点となる《撮影 中島みなみ》
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