ホンダ、次世代“マザー工場”で見た「生産の自動化」への本気度

業界 レスポンス

ホンダが国内生産の拠点として2013年7月に稼働したのが埼玉製作所寄居工場(埼玉県寄居町)だ。その生産現場が5月下旬、報道陣に公開された。自動化を推進して徹底した省力化が進められたホンダの最新鋭工場を取材した。

寄居工場は、ごく近所にある小川エンジン工場で生産されたエンジンの供給を受け、車体のプレス加工から完成車検査、出荷までを行っている。生産能力は『フィット』や『シャトル』、『ヴェゼル』などの小型車を中心に年間25万台で、ホンダの国内総生産全体の約3分の1を担っており、ホンダにとって国内生産の中核となる最新鋭工場ともなっているのだ。

また、寄居工場は完成車を単に生産するだけにはとどまらない別の意味合いも備える。グローバルで競争力を発揮できる電動化による生産システムの自動化をここで確立し、海外の生産拠点へ向け展開する、いわばホンダにおける次世代マザー工場の発信基地としての役割も持たせているのだ。

その自動化へ向けた柱は大きく3つある。一つめは「スモール生産での高効率・低コスト技術を確立」することで、自動化によって世界トップクラスの品質で安価な商品をタイムリーに提供することを目標に掲げる。そのためには市場環境の変化も柔軟に取り込んでいくとする。

二つめは「環境トップランナー工場としての技術の確立」で、資源・エネルギー効率を最大限に高めてCO2排出量の半減を目指す。工場の屋根の上には2.6MWのメガソーラー発電システムを設置し、これは国内自動車工場で最大規模。自動化と同時に徹底した省電力化も進めているのだ。

三つめは「一人ひとりが主役となってモノ作りの変革を実現する」ことで、造る喜びの実現から技術者育成につながげていく。自動化を進めるにあたっては、きちんとそれをオペレーションできる人材を育てていくことも重要で、寄居工場はその役割も担っているというわけだ。

その寄居工場の敷地面積は約95万平方m、東京ドーム20個分にも相当する広大な敷地を持ち、そこには真新しい建屋が立ち並ぶ。この場所を選んだ理由は、「狭山工場からラインを移設するため、従業員の通勤や部品を収める協力会社の利便性を考慮し、安定した地盤であることも確認して現在地が最も適した場所であると判断した」(河野丈洋・寄居完成車工場長)のだという。

この日の工場見学会には八郷隆弘社長が冒頭で挨拶を行い、その後は工場見学で自らが説明を加えた。さらに最後に設定された意見交換会にも八郷社長は参加し、報道陣と熱心に議論を交わすなど、ホンダが寄居工場にかける期待は相当に大きい、それを実感させた見学会だった。

  • 会田肇
  • 本田技研工業 埼玉製作所寄居工場《撮影 会田肇》
  • 挨拶する八郷隆弘社長《撮影 会田肇》
  • 完成車ライン《撮影 会田肇》
  • 見学会は自動車関係メディアを集めて開かれた《撮影 会田肇》
  • 寄居工場の敷地面積は東京ドーム20個分《撮影 会田肇》
  • フィットやシャトル、ヴェゼル、グレースを生産《撮影 会田肇》
  • 見学会終了後はグループに分かれ、個別インタビューが行われた《撮影 会田肇》
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