【ホンダ クラリティ FC】外部給電機でいざという時は「走る発電機」に

新車 レスポンス

排気ガスを出さず、水のみを排出する燃料電池自動車の『クラリティ フューエルセル』。トヨタ『MIRAI』とともに自動車の未来を担う試金石となる1台である。

スタイリングはややオーバーデザインのような気もするが、特にガソリン車と変わらないセンタータンクレイアウトによるガソリン車に準じたFCVらしからぬパッケージングで後席3人掛けを実現したところは見事。いつもの道にカーペットが敷かれたかのような極上の乗り心地と後席のゆとりはVIPカーとしても通用するレベル。

後席居住空間は身長172cmのボクのドライビングポジションの背後で頭上に10cm、ひざ回りに24.5cmものスペースがあり、後席のゆとりという点ではMIRAIを圧倒。社長専用車、VIPカーとしてなら間違いなくこちらだ。

ちなみにHV、EV、PHVでおなじみの100V/1500Wコンセントは「セダンだから」という理由で装備されない(オデッセイHVにはあり)。その代わり、1.5AのUSB、12V/180Wコンセントを車内に用意。スマホなどの充電に困ることはない。

そんなクラリティには“走る発電機”でもあり、「POWER EXPORTER 9000」なる可搬型外部給電器が用意されている。インバーター式でクラリティの車体右側から電気を取り出し、家庭用電源に変換。高品質な電力で、医療機器にも電源供給できるという。

価格は118万円と高価だが(補助金あり)、各社のEV、PHVなどに使えるシステムガイドラインV2L DC版の規格第一号器で、MIRAIをはじめ日産『リーフ』、三菱『アウトランダーPHEV』などにも使えるのがポイント。重量50.8kgとはいえ(タイヤ付き)セダンのトランクに積める大きさで、AC100Vコンセントを6個備え、なんと合計9KWもの出力の持ち主。

例えばHV、PHEVのコンセントは100V/1500Wがほとんどだから、その6倍の容量があるのだから頼もしい。ホンダの説明によれば、水素フル充填状態なら一軒家3軒ぶん、家1軒7日ぶんの電気が供給できるという。地震大国日本では避難所などでも活躍するため、クラリティとともに自治体などにぜひ備えてほしいアイテムと言える。

クラリティはペットを乗せるにも適している。水素で発電した電気で走るため、動力源の静かさは当然ながら特筆もので、ロードノイズこそ気になる路面はあるにせよ、ガソリン車、HVを凌ぐ室内の静かさが自慢。後席は広々していて、乗り心地は素晴らしく快適で、低重心ゆえ前後左右の姿勢変化最小限だから、後席にホンダ純正のペットシートマットを敷けば、聴覚に優れ、車内でどこかにつかまれない愛犬もストレスのないドライブが楽しめるはず。

先に触れた外部給電機能は、災害時、ペットとともに避難所に入れない場面でも、車内外を"マイ避難所"化でき、大活躍してくれるに違いない。

なお、現時点での官公庁向けの価格はMIRAIより約43万円高い766万円である。

  • 青山尚暉
  • 「POWER EXPORTER 9000」《撮影 青山尚暉》
  • ホンダ クラリティ フューエルセル《撮影 青山尚暉》
  • ホンダ クラリティ フューエルセル《撮影 青山尚暉》
  • ホンダ クラリティ フューエルセル《撮影 青山尚暉》
  • ホンダ クラリティ フューエルセル《撮影 青山尚暉》
  • ホンダ クラリティ フューエルセル《撮影 青山尚暉》
  • ホンダ クラリティフューエルセル《撮影 宮崎壮人》
  • ホンダ クラリティフューエルセル《撮影 宮崎壮人》
  • ホンダ クラリティ フューエルセル《撮影 青山尚暉》
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