シナプティクスが新開発のディスプレイドライバICを発表

業界 レスポンス

タッチスクリーンなどヒューマンインターフェイス技術の開発を手がけるシナプティクスは10月13日、車載システム向けの事業戦略を紹介する記者会見を開催。同時に新開発の自動車向けディスプレイドライバICを発表した。

車載用の新製品となる『ClearView R6A354』は、最大15インチの画面に対応するディスプレイドライバIC(DDIC)。フリーフォームディスプレイや曲面ディスプレイもサポートし、OEM企業やティア1サプライヤーごとに画面をカスタマイズすることができる。

ClearView R6A354 は、画像の明るい部分と暗い部分を同時に最適化する「ローカルエリア・コントラスト自動最適化」、環境光センサーと連携してガンマを自動調整し、明るい環境下でも画像を見やすくする「外交対応補正」、RGBCMYという6色相と白色点を独自に調整して鮮明な画像を作る、あらゆる中間色を作り出し10億色を表現できる、といった特徴を備える。

通常のディスプレイでは、こうした処理はGPU(グラフィック・プロセッサユニット)でおこなわれる。しかし処理する情報量が多くなればなるほど、カメラで撮像してからディスプレイに表示されるまでの時間が多くなってしまう。そこでこれをドライバ側で処理できるようにすることで、表示の遅れをなくすのがClearView R6A354 の狙い。リアビューモニターのカメラ映像や、ミラーレス車のサイドミラー代わりの映像などでリアルタイム性をさらに高めることが可能になるという。

また会見では、同社スマートディスプレイ事業部のシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャのケヴィン・バーバー氏が米国本社から来日し、車載事業の将来展望を語った。「1996年の自動車には、大量のアナログ計器と操作ボタンがありました。いっぽう2016年のモデルではタッチパネル式ディスプレイをはじめ、さまざまなHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)が実装されています」とバーバー氏。

そして近年は自動車メーカーの間で、指紋などを用いた個人認証技術によるパーソナライゼーション、個別車載サービスへの関心が高まっているという。またAR(拡張現実)を用いた表示や、自動運転環境に向けた新しいHMI、たとえば音声や画像による認識、ジェスチャコントロールなどの要素技術にも注目が集まっているとバーバー氏。

同社ではこうした技術を搭載する製品を、まずはスマートフォンなどのコンシューマ製品に向けて開発。完成度を高めた上で、車載システムに供給できるよう体制を整えてゆく、とのことだ。

  • 古庄 速人
  • ケヴィン・バーバー氏《撮影 古庄速人》
  • ClearView R6A354のデモ画面。明るいヘッドライトと、影にいる子供の両方が鮮明に描画されている《撮影 古庄速人》
  • 会見の様子《撮影 古庄速人》
  • 自動車HMIの進化についてシナプティクスが描くビジョン
  • 現在の量産車に搭載されているシナプティクス製品
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