【新聞ウォッチ】スリーダイヤ「陸・海・空」の苦難、三菱重工は大型客船から撤退

モータースポーツ レスポンス

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年10月19日付

●三菱重、大型客船から撤退,商船は3社と提携協議(読売・8面)

●ホンダ、中国に新工場、19年にも稼働、需要上向き凍結一転(朝日・8面) 

●自動運転車の開発縮小、米アップル、ソフトに転換、通信社報道(毎日・7面)

●カローラ半世紀、新機軸で「100年ブランド」へ(産経・11面)

●熱投伝説終幕へ、広島黒田が引退表明(東京・21面)

●自民、税制改正の焦点、酒税、エコカー、配偶者控除(日経・4面)

●MRJが米で飛行試験、実用化へ課題なお、三菱航空機(日経・11面)

●トラック・バスの安全守れ、運転中の体調データ収集(日経・34面)

ひとくちコメント

巨大財閥の三菱グループで屋台骨を支えてきた「陸・海・空」部門の苦難が相次いでいる。三菱重工業が、巨額の損失を出した大型客船の受注から事実上、撤退することがわかった。不振が続く造船事業の見直し策を発表したもので、きょうの各紙も「三菱重工、祖業にメス、大型客船の受注凍結」(日経)などと取り上げている。

国内造船業界では、川崎重工業も造船事業の縮小・撤退も視野に見直しの検討を進めており、世界的な受注減が予想される中、業界では事業縮小や、コスト削減に向けた提携で苦境を乗り切ろうとする動きが活発化している。

三菱重工によると、総トン数が10万トンを超える大型客船の建造をやめて、今後は貨客船や中小型の客船に受注を限定する。設計などを手掛ける部門の分社化も検討し、提携協議中で建造量国内首位の今治造船(愛媛県今治市)など3社と基本設計などで連携を強化するという。

撤退を余儀なくされた背景には、2011年に米クルーズ大手から2隻受注した大型客船だ。工期が大幅に遅れ、損失は2400億円超に膨らんでいた。1番船については設計の変更や不審火などで引き渡しが1年も遅れていた。

造船事業は130年を超える三菱重工の「祖業」である。総トン数が10万トン超の大型客船を建造できるのは、日本では三菱重工に限られており、三菱重工が撤退すれば、国内での大型客船事業が途絶えることになるが、世界的な造船不況と、見通しの甘さから事業の抜本的な改革を迫られた苦渋の決断である。

それにしても、三菱グループでは三菱自動車が燃費テータの不正で日産の傘下に入るなどの窮地に追い込まれているほか、ようやく米国での試験飛行を開始した国産ジェット旅客機の「MRJ」も開発段階で不具合が発生。屋台骨を支えてきた「陸・海・空」部門でスリーダイヤの輝きを失っている。

  • 福田俊之
  • MRJ(グラント・カウンティ空港) 〈写真提供 三菱航空機〉
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