2016年10月22日 更新

電気自動車アンケートから見えるEV普及の課題 「航続距離」より○○が重要?

パーク24株式会社(本社:東京都千代田区、社長:西川光一)は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」※の会員を対象に実施した、「電気自動車」に関するアンケート結果を発表しました。

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パーク24は、毎月9日に、クルマの運転や交通に関するアンケートの調査結果を発表しています。今月の「電気自動車」についてのアンケート結果詳細は以下の通りです。
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電気自動車 1回充電あたりの航続距離に対する理解度が向上

電気自動車の1回充電あたりの走行距離について、「101km~200km」と認識している人が28%で最も多く、次いで23%が「51km~100km」と回答しました。
現在販売されている電気自動車のカタログ等では1回充電あたりの航続距離は「180km~220km(JC08モード※)」が中心となっています。カタログに掲載された距離を回答した人は17%で、0.7%だった前回(2014年12月)よりも大幅にアップしました。
また、前回は、9割以上が「50km以下」と回答していましたが、今回「50km以下」は2割まで減少しており、電気自動車の理解度が高まっていることが分かりました。
※JC08モード:国土交通省審査値。実際の走行と同様に、細かい速度変化で運転し、エンジンが暖まった状態だけでなく冷えた状態からもスタートする燃費の測定方法。
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クルマの燃料、1番人気は「ガソリン」。次いで「電気」

燃料でクルマを選ぶ場合、6割が「ガソリン」と回答しています。次いで「電気」となりましたが、前回の17%から13%に低下しました。航続距離の理解度が高まったものの、購入意向にはつながっていないようです。また、「ディーゼル」や「プラグインハイブリッド」は前回とほとんど変化はありませんでしたが、「水素」は13%から6%へ半減しました。
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年代別でみると、40代以上は「電気」「プラグインハイブリッド」が「ディーゼル」を上回っていますが、30代以下は「ディーゼル」が「電気」「プラグインハイブリッド」を上回る逆の結果となりました。
特に、20代以下の若者は、「ガソリン」と「ディーゼル」を合わせると85%に上り、「電気」の割合に至っては、40代以上の半分以下となっています。
環境に配慮した自動車への関心は、年齢を重ねるほど高くなっていることが分かります。
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EVの普及には「航続距離」や「充電ステーション」よりも「価格」が重要

電気自動車がどのようになったら購入するかを聞いたところ4割が「価格が手ごろになったら」と回答し、次いで「充電ステーションが増えたら」が23%、「航続距離に不安がなくなったら」が20%となりました。
現在、電気自動車の新車販売価格は200万円を超えていますが、クルマ購入時の予算は200万円未満という人が多く、電気自動車の普及には、「充電ステーションの数」や「航続距離」以上に購入予算に近い「価格」の設定が重要であることが分かりました。
尚、「その他」の回答では、「充電時間の短縮」が多数を占めたほか、少数意見として、「マニュアル車が出たら」「エンジン音が好きなので電気自動車の購入は考えていない」など、自動車好きならではの意見も見られました。
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今回アンケートを実施した2015年12月のガソリン価格は112.8円/Lで、前回のアンケート実施時期である2014年12月の140.6円/Lより28円ほど値下がりしています。
「どの燃料のクルマが欲しいですか」という質問では、「ガソリン」が前年より10%も増加していました。これは、ガソリン価格の低下により、選ぶ燃料に変化が出た可能性があります。
また、「電気自動車がどのようになったら購入しますか」の回答からは、電気自動車の購入を促すには「価格が手ごろになる」ことが重要だと分かりました。
車体価格に加え、日々の燃料代など維持費を含めたトータルコストで、ガソリン車よりも優位になることが、電気自動車購入のカギとなるのかもしれません。
■調査概要
調査対象 : タイムズクラブ会員
(2014年12月7日以降に入会し、直近でタイムズ駐車場・タイムズカープラス・タイムズカーレンタルを利用された方)
調査方法 : 非公開型インターネットアンケート
調査期間 : 2015年12月7日~12月13日
有効回答者数 : 8,021名

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