2017年5月11日 更新

10万km走行車は大丈夫? 10万km走行車のメンテナンス、基礎知識

車を購入してから10万km、20万km走行で行うメンテナンスについて。カーオーナー初心者でも簡単に自分で出来る点検方法やメンテナンス方法について。

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中古車を維持していくにあたって一番気になるのはやっぱりメンテナンス。せっかく手に入れた車、永く乗っていくためには車両メンテナンスが欠かせません。とはいえ、そこまで車両に詳しくない人にとって、車は「難しい機械」。だから中古車購入の際、自分ではメンテナンスしきれないから、と走行距離を過剰に気にする人もいます。今回は多くの人が一つの目安にしている「10万km」を迎える直前と迎えた後の維持について、【カーオーナー初心者でも簡単に自分でできる】点検方法やメンテナンス方法についてご紹介します。

車検でカバーできない範囲に出てくるトラブル

車検というのは、で定められた箇所さえ異常がなければそれで通ってしまうものです。たとえ走行距離が長かろうと、目に見えた大きなトラブルがなければ比較的問題なく通過してしまいます。しかし問題なのは法定項目以外の箇所。10万kmを目前に控える、あるいはすでに超えている車というのは、人間でいえば中年から初老にさしかかる位のイメージ。もし若い頃に無理をしていたのなら、その反動が出る時期です。
車だってそれは同じ。そろそろ精密検査をして、法定整備では見つけられない不具合を確認するべきです。これが中古車だったらなおさら。だってこの車が「過去にどれほど無理をしてきたのか」がわからないわけですから。もちろん10万km前後には整備工場に診てもらうのが一番なのですが、その後の事を見据えると、不具合が出やすい箇所や自分でできる点検方法などは、知っておいて損はありません。

10万kmが近づいてきたらここをチェック

メーター画像

筆者愛車
では実際にどこをチェックしていけばいいのでしょうか。

まずはタイミングベルトをチェック

エンジンのピストン運動の中核を担うこの部品。ピストン運動に不可欠な吸気と排気のタイミングを調整するのが役目です。タイミングベルトは10年または10万km以内での交換が推奨されていますが、この時期を待たずに交換することが多くあります。というのも、エンジンという車の心臓の中核を担う部品であるため、このベルトが切れるなどして機能しなくなると車が動かなってしまうからです。しかも厄介なことにこのタイミングベルト、エンジンルームを開けなければ見えないため、素人がきちんとした交換の時期を見極めるのはほとんど不可能。なのでタイミングベルトの点検方法に関しては、整備工場に総点検を頼むか、車検や定期点検のタイミングで見てもらうように頼むのが最適です。

お次はスパークプラグとプラグコード

ガソリンと空気の混合気を爆発させるための火花を散らすのがスパークプラグ、火花を散らすための電気をプラグまで通すのがプラグコードです。これもタイミングベルトと同様エンジンを動かすのにとても大切な部品。【壊れる前の交換】が必要です。交換の目安は通常は4万km、プラチナやイリジウムを使っているものであれば10万kmです。とはいえ、エンジン始動時にかかりが悪いな、と感じたら消耗している可能性があります。こちらもエンジンルームを開けなければ交換できず、また特殊な工具も必要になるので、タイミングベルトのように工場の方にお願いしてしまうのがオススメです。

ダンパー

車の乗り心地を左右するサスペンションはサスペンションアーム、スプリング、そしてこのダンパーで構成されています。ダンパーはスプリングの中に通っている棒状の部品で、中にオイルを充填することで路面から伝わる振動や衝撃を和らげる役割があります。この中のオイルが劣化するとこの役割が果たせなくなるため、路面コンディションをそのまま感じることになってしまいます。特に小さいお子さんがいる場合は、乗り物酔いも起きやすくなります。10万kmが交換推奨タイミングではありますが、乗り心地が悪くなったと思ったら交換しましょう。

ATフルード

ATのギア内部に入っているオイルの事です。変速やエンジンの動力をタイヤに伝えるのが役割の液体なのですが、走っていく内に不純物やサビが入り込むなどして劣化していきます。こうなると変速ショックが不自然に大きくなったり、車の動力性能そのものに影響を及ぼします。もし運転していて違和感があったらATフルードの劣化を疑ってみましょう。カー用品店などではこのオイルを売っていることもありますが、ATというのはかなり複雑なつくりをしているので、正直素人が手を出すのは考え物。整備工場でも手を出したがらない所も存在するくらいですので、無理せずに一度プロの方に相談してみましょう。

20万kmに向けてちょっとずつメンテナンスを進めよう

いよいよ10万kmの大台を超えた愛車を、更に永く【いいコンディション】で乗っていくためにはどこを見ていけばいいのでしょうか。
thinkstock (61951)

オルタネーター

自動車を動かすのには大きな電力を必要とします。その電気を溜めておくバッテリーが存在するわけですが、毎回コンセントにつないで充電するわけにはいきませんので、車には発電機が付いています。それがオルタネーターなのです。当然これが消耗してくると電力消費に対して供給が追い付かなくなり、バッテリー上がりの原因になります。電力の低下(エアコンやエンジン始動不調など)を感じた際には、バッテリーやオルタネーターが消耗している可能性があります。ちなみに、筆者は真夏の高速道路のパーキングで、バッテリーオルタネーターが動かなくなったことがあります。これが動かなくなるとパワステも作動しなくなりますし、エアコンも効きません。熱中症寸前で苦労してJAFのレッカー車に積載する、という痛い経験をしたことがありますので、くれぐれも気を付けてください。

ゴム製品

緩衝用や密閉用など、用途は様々ですが車には多くのゴム製品が使われています。先ほど挙げたタイミングベルトもそうですが、ドアの隙間を埋めるためのパッキンなどにも使われています。タイミングベルトのような車の根幹にかかわる部品は別ですが、パッキンなどは自分の目で見て、または自分の使用感で交換が必要か分かります。乗り心地などで最適なタイミングでの交換をしましょう。

まとめ

走行距離10万km前後の車に必要なメンテナンスについて紹介してきましたが、いかがでしたか。これ以外の車検で見られる部品も含めて、安心して乗れるようにメンテナンスした時にかかる費用はだいたい30~50万円ほどです。また10万km以上走るとなると、エンジンを分解して清掃、点検するオーバーホールが必要になる車種もあります。車に対する正しいメンテナンス知識を持って、永く愛車に乗れるようにしましょう。
(佐藤沙雪)

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