2017年4月26日 更新

電気自動車は不便? 普及しない理由は充電スタンドだけなのか

電気自動車はなぜ普及しないのでしょうか? 充電時間や充電できるスタンドの場所に課題があるのでしょうか。電気自動車の買い時や将来について解説します。インフラも整ってきたので、これからが電気自動車の時代です。

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近年様々な領域で環境への配慮が叫ばれており、それは自動車業界も例外ではありません。そんな背景を受け登場したのが電気自動車。ガソリンを使わず電気のみで走るこの車は、CO2を始めとする様々な有害物質を排出しないので環境に優しい、との触れ込みでしたが実際普及率はイマイチ。それはなぜなのでしょうか。今回はよくあげられる電気自動車のデメリット、充電設備の未発達や充電時間の長さなどを詳しく解説するとともに、電気自動車の買い時や意外と知られていないメリットも併せてご紹介します。

電気自動車のデメリット

よく耳にする電気自動車のデメリットとして「充電の手間」があります。例えば新型日産リーフの場合、メーカー公表値でフル充電時280kmの航続が可能となっていますが、実際には道路状況や車載重量などを加味して200km前後。となると余裕を持って150km以上のドライブでは途中で充電する必要となるでしょう。そしてこの充電が厄介なのです。最近の高速道路ではPA・SAに急速充電スタンドが配備され始めてはいますが、ガソリンスタンド程は充実していません。また設置台数も問題で、PAに1器のみしかない場合も。もし先客がいた場合には順番待ちをしなくてはならず、1台の充電時間が大体30分に設定されているので、先にいた人が充電し始めたばかりだった場合は、その人と自分の計1時間は余計に時間を使わなければなりません。
ちなみにこれは急速充電スタンドで充電した時の話。もし家庭で充電しようとしたら、順番待ちの心配はなくなる代わりに、4~6時間の充電時間が必要になります。ご自宅のアンペア数にもよりますが、充電中は他の家電の使用に気を使わなければならないため、自宅で充電しようと考えている人は、深夜みんなが寝ている時間帯に充電する必要があります。
また急いで車を使用したい、という時にも電気自動車は不便です。その理由はもちろん充電してからでないと出かけられないから。近場なら何とかなるかもしれませんが、50km以上の運転が必要な場合には、それだけの充電が常に車に残っているとは限りません。そういった場合、自宅での充電だと時間がかかりすぎてしまうため、とりあえず出発して急速充電スタンドを探すことになると思いますが、整備が進んでいるとはいえ特に地方ではまだまだ不十分。なかなか見つからないこともあります。運よく通り道で見つけられればいいのですが、そうではない場合わざわざ遠回りしてまで充電スタンドに行かなくてはならず、結果的に時間をロスしてしまうことも。
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逆にクルマを使わなさすぎる場合にも問題が発生します。それは自然放電。一週間前に充電して今週は車を動かしてないから、と言って確認もせずにロングドライブに出発してしまうと、気付いたら残りの電池量が3割を切っていた、なんてことも。出かける予定がある場合には、前の晩にきちんと確認することが肝心です。
またガソリン車でエアコンを使用した時に燃費が悪くなるのと同様の現象が電気自動車でも起こります。特に暖房の場合、エンジンの排熱を利用するガソリン車と違い一から熱を作らなくてはならないため、バッテリーの電池の減りが顕著です。
これらの悩みを解決できるのが大容量バッテリーを搭載しているテスラです。フル充電で600km以上を走行できる車種もあり、日常の細かな充電の手間を省くことが出来そうです。しかしネックは価格。現在販売されているモデルのなかでも最低800万円以上することから、そう簡単に買える車ではありません。また大容量バッテリーが搭載されているということ自体にもデメリットが。それは充電にとんでもない時間(フル充電まで20時間以上かかることもざらにある)がかかるということと、車体の巨大化。とくに車体に関しては車重が2.6トンあるモデルもあるので、普通の立体駐車場では重量オーバーで駐車場契約が結べないことも。

電気自動車のメリット

では次に電気自動車のメリットを紹介します。まず何と言ってもその静かさ。EV走行になれてしまうと、エンジンの稼働音がうるさくて敵わない、なんて人もいる程。また発進も極めてスムーズです。アクセルを踏めばスーッと音もなく加速します。そしてこの加速が速いのも特徴の1つ。ガソリン車ではエンジンでのエネルギーをタイヤにまで伝えるのにラグとロスが生じるのですが、電気自動車の場合はバッテリーからモーターに電気を供給して回せばいいだけなので余計な動作が必要ありません。またモーターの場合には発進から最大トルクを発揮できるので、スタートダッシュにおいては想像以上の加速が体感できます。
そして先ほどデメリットで述べた充電に関して、メリットにもなり得る点があります。それは自宅で気軽に充電できるということ。もちろん電圧の問題で他の家電の使用を控えなければならない心配はありますが、例えば毎日決まった時間にしか車を使用しない場合、毎晩決まった時間に充電すればいいワケなので、それほど気になりません。習慣化してしまえば面倒だとも思わなくなるはずですよ。

日産が始めた充電し放題プラン

電気自動車のより一層の普及を推し進めるべく日産が始めたのが、「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2」。月額2,000円を払うと、日産販売店舗と高速道路やコンビニ等に設置された全国5,600基以上の急速充電器が使い放題になるプランです。急に思い立ったドライブでも、燃料代を気にせず出掛けられるのは心強いですね。これだけでも十分お得な価格設定ですが、さらに2016年10月28日以降に日産自動車販売店で日産リーフをを成約し、日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2(ZESP2)「使いホーダイプラン」を契約した方には、2年間の月会費が0円になります。燃料代(電気代)を気にせずにドライブを楽しみたい、という方にはオススメのプランです。
日産ゼロ・エミッションサポートプログラム2

まとめ

確かに、電気自動車はまだまだ不便と言えるのが現状です。しかし日産の充電し放題プランに代表されるように、確実にインフラは整いつつあります。また搭載されるバッテリー技術も日々進化しているので、長距離航続が可能な大容量バッテリーが安価に手に入るようになる未来もそう遠くはないはずです。実際にテスラモーターズから、345kmの航続距離を誇る「モデル3」が2017年中に発売されることが決まっています。価格は3万5,000ドルで、日本価格がどうなるはまだわかりませんが、今までの価格帯から考えれば大幅に買いやすくなっています。ここ数年内に環境整備がさらに整うことは確実なので、電気自動車のこれからに期待です。
(まゆきち)

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