2016年6月30日 更新

新型アウディ R8 V10エンジンの実力は?

2006年にデビューしたアウディのトップスポーツモデル・R8。このR8が昨年二代目にバトンタッチされました。9年ぶりのモデルチェンジとはいえ、外観はキープコンセプト。初代のコンセプトがよかったことがうかがえます。革新的なデザインとそのデザインに内包されたテクノロジーの一端をご紹介します。

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ランボルギーニとプラットフォームを共有するR8

業界再編の中、フォード社が手放し、アウディの傘下に加えられたランボルギーニ。アウディ傘下後、ムルシエラゴとガヤルドという2モデルのリリースに至りますが、このガヤルドは、ランボルギーニ史上、最も売れたモデルとなりました。そのガヤルドと車体を供するのがアウディR8です。そして2代目となる現行は、同じくV10を搭載するランボルギーニ ウラカンとコンポーネントを供しています。

初代アウディ R8

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V8とV12のいいとこ取りのV10エンジン

エンジンは先代でラインナップされていたV8が姿を消し、V10のみに。出力違いで二つのグレードが用意されています。
V型エンジンは、正面から見たときにシリンダーの列がVの字に配されるエンジンです。シリンダー間の爆発を等間隔にする場合、通常V型エンジンは72°のバンク角にするのがセオリー。しかし、V10エンジンは重心が高くなることと部品共有化の面から、バランスのとりやすい90°V8をベースにして2気筒を追加することが多いので、少し開き90°にされることが多いです。そのため、少しばらけた独特の排気脈動音が生じます。
とはいえ、やはりクランクシャフトをできるだけ、短い爆発で回した方がスムーズな回転になります。V12エンジンならば、すべてのピストンの動きが互いに相反する動きをして、振動を打ち消しあうことができるのですが、その重さがネックに。また、フェラーリなどが使用する180度クランクのV8エンジンでは振動が大きくなってしまいます。そうなると、V8より重量増となっても振動をおさえることができるV10は、ベストな選択なのかもしれません。
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高い走行性能と環境性能を両立

いいとこ取りのV10エンジンですが、5.2リッターの自然吸気エンジンと、昨今のダウンサイジングターボの潮流からは少しずれ、懐古的ともいえますね。しかし、高効率とハイパフォーマンスを両立すべく、各気筒ごとにインジェクターを二つ使用することで、先代のV10モデルの520PSを軽く上回る540PSを実現。上位グレードでは、640PSに達する出力を絞り出しています。トルクはそれぞれ、55.1kgmと57.1kgm。決して軽量ではないボディを、わずか3秒ほどで100km/hまで加速させる実力をもっています。それでいながら、低負荷時には片バンクずつ気筒を休止させるなど、エミッションにも配慮がなされています。

エンジンのパワーを伝えるクワトロシステム

しかし、エンジンがいくら強力でもその力を駆動力に変えなければ、車は前へは進みません。アウディは、お得意のクワトロシステムを介してパワーを効率よく地面へ伝えます。このクワトロシステムは、前後を0~100、100~0まで、無段階に駆動力を分配。7速のデュアルクラッチトランスミッションを搭載し、スポーツ走行時には瞬間変速を、街乗りではオートモードで変速ショックのないシームレスな変速で、効率良く車速を伸ばしてくれます。
また、車は走るだけでなく止まらなくてはなりません。アウディ R8には、放熱性に優れたセラミックブレーキを搭載。出力に見合うだけのブレーキがあって、はじめてパフォーマンスのバランスが取れるのです。

状況に合わせて走りを切り替えられるオールラウンダー

いくらスポーツカーとはいえ、常にガチガチに固められたサスペンションでは疲れてしまいます。R8では、磁性体を封入したダンパー、マグネティックライドにより、走行状況に合わせてサスペンションの減衰力をオート、コンフォート、ダイナミックの3種に切り替えられます。ロングツーリングではオート、タウンスピードではコンフォート、サーキットではダイナミックというように1台で異なる性格を楽しむことができるのです。
また、快適な乗り心地は、ボディ剛性によるところも大きいでしょう。アウディはもともとアルミボディ作りに一日の長があるメーカーですが、R8も軽量かつ高合成なアルミモノコックがあって脚の良さが活きてきます。
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ルマンからのフィードバックがさらに疲労を軽減

夜間のドライブを快適にするレーザーハイビームを装備。これは従来のHIDなどと比較して2倍の照射距離をもっており、ルマン24時間レースで活躍するアウディならではの装備といえます。また、メーターパネルをモニター化しており、車両情報やナビ画面となるバーチャルコックピットなど、ドライバーの疲労を減らし、快適に移動するために研究されている先進性を具現化しているといえます。装備の面でもぬかりはありませんね。

新型アウディ R8

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新しくなったアウディ R8は、アウディのスローガンである「Vorsprung durch Tecknik(技術による先進)を」見事に体現されている車だと言えるでしょう。

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