2018年5月8日 更新

レトロで可愛い「パイクカー」とは?オススメ中古車紹介!日産パオほか

独特の雰囲気をまとい、今もなお人気がある80~90年代に発売されたパイクカーの紹介と、中古車価格等をまとめて掲載しています。

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「パイクカー」とは?

「パイクカー」という言葉をご存知でしょうか?
「パイク=pike(槍)」を意味し、「尖っている車」と直訳できます。曲率が小さいつづら折りが続く山道を「ターン” パイク”」と呼んだり、口先が尖った魚に「ノーザン” パイク”」と名付けたりしています。

車の世界では、「パイクカー」と言うと、一般的に「クラシックカーを彷彿とさせるデザイン」や、「未来感溢れるデザイン」が特徴な「尖ったコンセプトの車」を指します。
たまに「古い車に見えるけど洗練されたちょっと目立つ車」が街を走っている姿を見かけませんか?
それが「パイクカー」です。
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そもそも「パイクカー」は、生産方法で大きく2つの種類に分かれます。
1つは自動車メーカーが自社の既存車種を自ら改造することで生産された「パイクカー」です。改造と言っても、その車を知り尽くしている自動車メーカーが改造するのですから、クオリティは一般的な改造車とは完全に別次元です。
改造と言うよりも、共通のシャーシを使用した「別グレード」や、「派生車種」、「兄弟車」的な扱いを受けることがほとんどです。

もう1つは、自動車メーカーから供給された車両をベースに、文字通り改造を施し製作・販売される「パイクカー」です。
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生産過程はレプリカカーに近いですが、レプリカカーのように特定のモチーフとなる車両が必ずしも存在しているとは限らないのが「パイクカー」です。

日本国内では、日産グループ企業のオーテックジャパンや、キットカーまでも手掛ける異色の自動車メーカーである光岡自動車などが有名です。

「パイクカー」中古車選びの注意点とおすすめ車種

上記のように、一言に「パイクカー」と言っても様々な違いがあります。

そこで中古車で「パイクカー」を探す際に注意したい点や、「パイクカー」ならではのメリットなどを車種毎にご紹介したいと思います。

日産 Be-1

Be-1は1987年に、日産の「パイクカー」第1弾として登場した車です。
初代マーチをベースに、レトロでキャンバストップを採用した開放感があるデザインが与えられました。

当時の日本車には珍しい全体的に丸みを帯びたデザインが好評で、限定の1万台は即完売。その後も人気が続き、当時の中古車市場でもかなりの高値となった車両です。

インテリアこそ専用設計の別物ですが、パワートレインや足廻りなどは初代マーチと完全に同一であり、重量も若干の増加となりましたが、その圧倒的な人気は、その後大きなうねりとなっていく日産の「パイクカー」ラインナップを決定付けた革新的な車両となりました。
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中古車としてBe-1を見る時には、

・何と言っても30年以上前の車である
・外観の洗練されたデザインとは対象的に、インテリアは今見るとチープで、専用設計であるが故に交換パーツを探すのが大変(ひび割れが多発する年式です)
・フロアパネルが腐食し穴が空いていないか(ウェザーストリップ部分もチェック)
・ドアの開け閉め時に異音がしないか(マーチの弱点はドアヒンジです)
・キャンバストップ車の場合は、雨漏りが無いか
・実はグローブボックスが無い(代わりに棚が設置されています…)
・エアコン搭載車か、エアコンは正常動作するか(エアコンはオプションでした)
・ウォーターポンプが弱い(これもマーチの弱点です)
・AT(オートマチックミッション)に変速ショックが出ていないか
・ブレーキ(特にキャリパーの固着など)がしっかり動作するか

という点を確認しておきたいです。

Be-1は今でも人気があり、中古車価格は高値で推移しています。

日産 パオ

Be-1で好評だった「パイクカー」を更に盛り上げることになったのが、この日産パオです。
レトロ感と、すぐにでも冒険に出掛けれそうなアドベンチャー感溢れるデザインが魅力です。
89年に3カ月限定の受注生産ということで発売が開始されましたが、5万台を超える申し込みが殺到し、その納期は最長で1年半待ちという人気ぶりでした。

ベースはBe-1と同様に、初代マーチですが、リアウインドウは上下分割型のフリップアウトウインドウを採用、フロンドウインドウの前部側に三角窓を設置するなど、Be-1のエクステリアデザインから大きく変更されました。

走行に関してもチューニングされており、往年の欧州の大衆車を目指したかのような乗り味が特徴です。

走行性能を評価するような車ではありませんが、バネレートがかなり低めに設定されており、ロールも大きく(ロールセンターが高い)車体全体で曲がるような感覚があり、その割には路面ギャップをダイレクトに拾ってしまう“やんちゃ”な仕様です。
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パオを中古で購入する際の注意点としては、Be-1同様に

・30年前の車である
・専用設計の部分が多数あり、交換パーツを探すのが大変
・樹脂類の劣化がないか
・ドアの開け閉め時に異音がしないか
・キャンバストップ部、リアウインドウからの雨漏りは無いか
・エアコン搭載車か、エアコンは正常動作するか(エアコンはオプション)
・ウォーターポンプは正常か
・AT(オートマチックミッション)に変速ショックが出ていないか
・ブレーキ(特にキャリパーの固着など)がしっかり動作するか

という点を確認しておきたいです。
更に、パオの特徴的な柔らかい足廻りも要確認箇所です。サスペンションがヘタってしまっている可能性もありますので、できれば試乗したいところです。

日産 ラシーン

日産ラシーンは、Be-1から発生した日産の「パイクカー」シリーズの最終モデルと言える車両です。ラシーンは2000年に生産が終了していますので、18年以上前の車ということになります。

それまでの日産の「パイクカー」のイメージからは一転し、コンパクトRVとしてオフロードをイメージするようなデザインとして発表されました。
ベース車は当初、B13サニーやN14パルサーの4WDモデルだったので、ラシーンは全ラインナップが4WD車となっています。

オフロード感が溢れるデザインですが、足廻りやエンジンの仕様を見ても、実際のオフロード走行は考慮されていないようです。

ATがBe-1やパオの3速ATから4速ATとなり、歴代の「パイクカー」の中では最も日常使用しやすいモデルとなっています。

トランク部分も特徴的で、上下のハッチに分かれて開き、それまでの日本車には珍しい機構となっています。

初期モデルは1,500ccでしたが、モデルチェンジを経て、SR18DEエンジンを搭載、最終的にはSR20DEまでグレードアップされ、駆動方式もATTESA(アテーサ)システムの4WDが搭載されるなど、走行性能が大きく向上しました。
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ラシーンはBe-1やパオと比較すると新しい車ですが、最終モデルでも18年、初期型は既に24年前の車ですので、中古で購入する際に注意したい点があります。

・ビスカスカップリングの4WD車なので、燃費が良いとは言えない
・1,500ccのモデルはお世辞にもパワーが十分とは言えない
・悪路の走破性は全く考えられていない
・スロットルチャンバーが正常に動作するか
・セルモーターや電装系は正常か
・フューエルポンプ(燃料系統)が正常か

という点を確認しておきたいです。
この年式のサニーやパルサーは電装系が総じて弱い特徴がありますので、その辺りを重点的にチェックしておきたいところです。

ラシーンの中古相場は、前述のBe-1やパオと比較すると全体的に安価となっています。
しかし、愛好家が居る車種ですので、程度のいい車両はかなり高値を付けており、価格の二極化が見られる車種と言えます。

まだまだ他にも。その他の「パイクカー」を駆け足で紹介

「パイクカー」と言えば日産という時期がしばらく続き、日本の「パイクカー」を牽引してきたのが日産ですので、日産の「パイクカー」を重点的にご紹介してきましたが、日本には、まだまだ魅力的な「パイクカー」が存在しています。

ここからはそんな「パイクカー」たちの一部をご紹介したいと思います。

日産 フィガロ

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と言いながらも、また日産車の紹介となりますが、日産の「パイクカー」シリーズの第3弾モデルであり、パオの後継車として開発されたフィガロ。

ベースはBe-1やパオと同様に、初代マーチでしたが、ターボモデルをラインナップし、レトロデザインを基調としたコンパクトオープンカーでした。
抽選販売をするほどの人気があった車です。

スズキ ラパン

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正式にはアルトラパンですのでアルトの派生車種ですが、あまりの人気からほぼ独立した車両として扱われることが多いです。

現行モデルで3代目となりますが、いずれも高い人気を博する、スズキの看板モデルと言えるでしょう。ウサギのマークに見覚えのある方も多いかと思います。(※画像は初代モデル)

一般的なラパンの弱点としては、燃料系統、スロットルチャンバー、純正オーディオデッキが挙げられることが多いですが、非常に販売台数が多い車種ですので、焦らずじっくり納得のいく車に巡り会えるまで探すのが良さそうです。

スバル サンバーディアス クラシック

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スバルのラインナップの中でも最長の歴史を誇る軽バン、サンバーのクラシカルデザインモデルです。ディアスワゴンとしてサンバーラインナップから独立し、クラシックモデルをリリースしました。

中古車としてサンバーを見ると、その独特のRRレイアウトが原因で、とにかく色々なものが焼き付きを起こしやすいと言えますので、その点は注意深く見たいところです。

特にサンバーのエアコンコンプレッサーの故障は初夏の風物詩となりつつありますので、お探しの方はご注意下さい。

まとめ

ここまでいくつかの「パイクカー」を見てきました。文字通り尖った仕様の車ばかりですが、基本的に「パイクカー」にはベース車両が存在し、内面にはそのベース車両の性格を強く引き継いでいるものがほとんどです。

ちょっと他人とは違うデザインの車に乗ってみるのも楽しいかも知れません。

個人的にはパオで海岸をドライブして…、なんて考えただけでも開放感に浸れます。

日本国内だけではなく、世界にはもっと多くの個性的な「パイクカー」が存在しています。もし興味を持った方がいらっしゃれば、「パイクカー」で検索してみると強く惹かれる1台に巡り会えるかも知れませんよ。

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