2018年10月21日 更新

ある意味最もBMWらしい!?おすすめのBMW 3シリーズ!

今も昔もBMWの主力車として中核を担うBMW 3シリーズ。「走り」の楽しさを追求し続けるBMWのクルマづくりに於いて、「常にスタンダードであり続けることを宿命付けられたクルマ」です。本記事では、BMW 1シリーズやBMW 5シリーズといったBMW車のラインナップ内でのBMW 3シリーズの立ち位置や特徴、中古購入時の注意点も含めて3シリーズの魅力をご紹介します。

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ただの大衆車ではなかった!?BMW 3シリーズの特徴は!?

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BMW 3シリーズは、第一次オイルショックまでBMWの主力車として存在していた「BMW 02シリーズ」の後継モデルとして登場した、欧州車の「セグメント」では「Dセグメント」に位置するサイズのクルマです。

BMW 3シリーズの特徴

BMWは長らく、「大衆車としての3シリーズ」、「ミドルクラスの5シリーズ」、「クーペやオープンカーに特化した6シリーズ」、「ラグジュアリーでプレミアムな7シリーズ」、90年代後半に登場した「ラグジュアリークーペの8シリーズ」というシリーズ展開を行ってきました。
その後、「セグメント」の定義変更や、ニーズの多様化、燃費環境性能の要求が高まったことを背景に、従来のシリーズを更に細分化、専門化し、新たに「1シリーズ」、「2シリーズ」、「4シリーズ」が設定されました。
今回ご紹介する「BMW 3シリーズ」は、大衆車としての役割が大きいクルマですが、大衆車だけに様々な仕様が存在し、現行モデルのBMW 3シリーズ(F30型)で6代目となる長い歴史の中で日常生活に、ツーリングに、レースにと各方面で大活躍した輝かしい過去を持つクルマです。

そしてBMW 3シリーズの進化は続き、現在では新型BMW 3シリーズの噂も出ており、BMWの主力モデルとしての位置付けは揺るぎません。

BMWのネーミングルール

BMWの車名にはルールがありますので、ここで少しご紹介します。BMWの車名は基本的に「318i」や「320d」というように「3桁の数字(+アルファベット)」という命名規則になっています。
3桁の数字部分の1桁目がセグメント(サイズや車格)を表し、この1桁目をシリーズとして呼びます。
そして、2~3桁目は排気量を表しています。また、最後部に付くアルファベットにももちろん意味があり、「i」はガソリンエンジンでインジェクション、「Di」はディーゼルエンジンでインジェクション、「is」はガソリンエンジンに高性能インジェクション、「x」は四輪駆動(4WD / AWD)モデル、「ti」はツーリングインターナショナルと呼ばれるコンパクトサイズ、「C」はクーペ、「L」はロングホイールベースモデル等の意味があります。

「318i」を例にすると、318の1桁目の「3」で3シリーズ(Dセグメント)であることが分かり、2~3桁目の「18」で1,800ccのエンジンを搭載していることが分かり、「i」のアルファベットでガソリンエンジンのインジェクションモデルということが分かる、といった具合です。
しかし、2~3桁目の排気量を表す部分について、昨今のBMWを見ると排気量だけではなく、「排気量と同等の性能」を表していることもありますので、その点は覚えておく必要があります。
事実、例に出した「318i」は、1,800ccエンジンを搭載しているかのような記述ですが、実際に搭載されているのは1,500ccエンジンです。つまり、「318i」は「18(1,800cc)」並の性能を持っているという表現ということになります。
この「性能」というのは、「パワー」はもちろんですが、「燃費性能」なども含まれるため、現在ではカタログや仕様表を見るまで本当の排気量は分かりにくいかも知れません。

BMW車全体の特徴と3シリーズ

さて、BMWは言わずと知れた世界的な自動車メーカーですが、他の自動車メーカーと比較してもハッキリと見えるクルマづくりのコンセプトが存在しています。
それは「駆け抜ける歓び」です。スポーツモデルやクーペ、カブリオレはもちろんですが、例えセダンやSUVであっても「走りの楽しさ」を忘れることはありません。

それは頑なに「FRパッケージを基本としている」こと、「オルガン式ペダルを採用している」こと、「直列6気筒エンジンにこだわっている」こと、「前後重量配分を限りなく50:50に近付けるように努力している」ことなどに表れており、まさにそれこそがBMW車の最大の魅力と言えます。
実使用やユーザビリティを考えると「FFレイアウト」を採用しフラットフロアでスペースを確保し、コンパクト性と燃費性能を追求するのが当然の流れですし、全世界的にも現在はそうなっています。また、直6エンジンは現在では効率がいいエンジンという訳ではありませんし、むしろ50:50の前後重量配分を目指すのであれば、直6エンジンは真っ先に廃止するべきでしょう。「オルガン式ペダル」に至ってはコストがかかる仕様ですし他社でもフラグシップモデルや特別仕様車等にしか採用されていないペダル方式です。
しかし、単純に馬力や効率だけを求めるのではなく、運転者が運転をしていることに喜びを感じることができるクルマづくりをBMWは目指しており、また実現しているのです。

BMW 3シリーズを見ても、FR車であり、2,000cc以上の排気量のエンジンでは直6エンジンを搭載しています。FRのセダンは各国の各メーカーに存在していますが、大衆車レベルでFR車として熟成を続けて現在まで続いているクルマはそう多くはありません。

そんなBMW 3シリーズですが、今回は中古車としてご紹介したいと思いますので、入手性や購入後の維持のしやすさの観点から「5代目BMW 3シリーズ(E90型)」と「6代目BMW 3シリーズ(F30型)」に絞ってご紹介したいと思います。

5代目BMW 3シリーズ(E90型)の特徴とオススメグレード

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5代目BMW 3シリーズ(E90型)は、2005〜2012年に販売されました。スタンダードモデルとして「E90型と呼ばれるセダン」が存在します。そして「E91型というツーリングワゴン」、「E92型というクーペ」、「E93型というカブリオレ」がそれぞれ存在しています。
基本構造はFRまたは4WDに、日本国内モデルでは直列4気筒2,000ccエンジンと直列6気筒2,500ccエンジン、同3,000cc、同3,000ccツインターボエンジンがラインナップされました。
元々2ドアの小型セダンだったボディサイズはフルモデルチェンジをする度に拡大していますが、現在では大衆車として最もニーズのあるDセグメントで、日本国内では3ナンバーのスタンダードセダンとなります。

基本的なデザインはBMWの象徴とも言える空冷エンジン時代の名残である「キドニーグリル」がフロントグリルに採用される等、BMW伝統のスタイリングが印象的で、グリルの縦線部分の色によって、「ブラックなら4気筒」、「シルバーなら6気筒」というように搭載エンジンを見分けることが可能です。
2008年に行われたマイナーチェンジによってヘッドライトはHIDヘッドライトへと、テールライトはLEDのターンインジケーターを採用するL型テールライトへと変更されました。

インテリアで目を引く8.8インチのモニターやウッドパネルは、同クラスではワンランク上と言える機能美です。レザーパッケージでなくとも全ては機能性を追求した結果の美しいデザインにBMWを感じることができます。
シートも程よい柔らかさとホールド性で、大衆車とは思えない高級感があるのがBMW 3シリーズの特徴と言えるでしょう。

BMWが「ゴルフバッグを3つ積める」と豪語するトランク容量は、このクラスのクルマとしては最大級の容量が確保されながらも、後部座席にも十分なスペースがあります。

足廻りは、フロントにダブルジョイントのストラットサスペンション、リアには5リンクのマルチリンク式サスペンションが採用され、運動性能と乗り心地がかなり高いレベルで両立されており、セダンを運転していてもクーペと勘違いしそうなほどの俊敏な足廻りに「流石はBMW」と納得させられてしまいます。
なお、BMW 3シリーズでは2004年以降、「ランフラットタイヤ」と「タイヤ空気圧警告システム」を積極的に採用しており、パンク等のトラブルにも強いのが特徴です。

BMW 3シリーズは世界中で売れ、その結果、非常に多くのバリエーションやグレードが存在していますが、エアバッグ等による乗員保護性能や、最小回転半径を縮小し取り回しのしやすさに寄与する「アクティブ・ステアリング」、ステアリングに反応しヘッドライトを自動制御する「コーナリングライト付アダプティブ・ヘッドライト」、手を触れずにトランクの開閉を可能にした「コンフォート・アクセス」、車庫入れや駐車の際に自車周辺の障害物を感知して通知する「パーク・ディスタンス・コントロール」、高感度センサーによる姿勢制御介入が可能な「DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)」などの先進装備を採用しているのも、ヒットの要因と言えるでしょう。

そんな5代目BMW 3シリーズでオススメするグレードは、直列6気筒エンジンを搭載したセダンであるマイナーチェンジ後(2010年~)の「325i」です。直列6気筒エンジンを搭載するものの、スタンダードセダンの側面が強い”普通のセダン”ですが、マイナーチェンジによりエンジン自体もブラッシュアップされ、更に「回生ブレーキ」や「電動パワステ」、「カップリング付きエアコン・コンプレッサー」を採用する等、燃費性能が大きく向上しているのです。
その結果、5代目BMW 3シリーズの「325i」セダンは「平成22 年度燃費基準+20%」を達成しています。
また、5代目BMW 3シリーズは「2006年度ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しており、その完成度の高さや装備の充実度が世界的に証明されています。

走行性能も非常に高いクルマですのでMTモデルやクーペも捨て難いのですが、最もスタンダードなセダンの3シリーズを、伝統の直列6気筒エンジンと共にぜひ体験していただきたいと思います。

6代目BMW 3シリーズ(F30型)の特徴とオススメグレード

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6代目BMW 3シリーズ(F30型)は、2012年から発売されている現行モデルになります。
スタンダードモデルとして「F30型と呼ばれるセダン」が存在し、「F31型というツーリングワゴン」、「F34型という5ドアハッチバック」がそれぞれ存在しています。
この6代目BMW 3シリーズからクーペやカブリオレは「BMW 4シリーズ」として派生し独立していきましたので、6代目BMW 3シリーズは「4ドアセダン」、「ステーションワゴン」、「5ドアハッチバック」の「5人乗車設定のみ」ということになります。
基本構造はFRまたは4WDに、日本国内モデルでは直列3気筒1,500ccターボと直列4気筒2,000ccターボ、同ディーゼルターボ、直列6気筒3,000ccターボがラインナップされました。

基本的な仕様は5代目BMW 3シリーズを踏襲していますが、全長は85mm延長され、BMW伝統の「キドニーグリル」もワイド化しています。
「ヘッドライト」はより低く配置され、全体的にフロントデザインはスポーティーさを増した印象です。
リアのライト部分は、他のBMWのシリーズと同様のL型デザインに揃えられています。

インテリアを見ると運転席は、先代の5代目BMW 3シリーズと比較して、コクピット感を強く感じる、ドライバーを中心として各デバイスが配置されるようなレイアウトに変更されました。
実際にインパネや操作系、シフトレバー等へのアクセスがラクになり、見た目以上に各デバイスが近い印象を受けます。

6代目BMW 3シリーズでは、「全車ターボエンジンモデル」となっていますが、流行りの直列3気筒1,500cc「ダウンサイジングターボ」エンジンを搭載する「318i」の他にも、これまた欧州車の十八番である「ディーゼルターボ」エンジンを搭載する「320d」、「PHV(プラグインハイブリッド)」モデルである「330e」が登場しました。
ミッションは「8速ATまたは6速MT」となり、「コンフォート / ECO PRO / スポーツ」の3モードを選択することができる「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」や「アイドリングストップ」、「回生ブレーキ」等により、「3,000cc直列6気筒ターボエンジンモデルで13.5km/l」、「2,000cc直列4気筒ターボエンジンモデルで15.4km/l」、「2,000cc直列4気筒ディーゼルターボエンジンモデルで21.4km/l」(いずれもJC08モード)の燃費性能を実現しています。

その他にも運転支援機能として、「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」、「レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更時接近警告システム)」、「前車接近警告機能」、「衝突回避・被害軽減ブレーキドライビングアシスト」といったドライビング・アシストや、「ストップ&ゴー機能付ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)」、「ダイナミック・スタビリティ・コントロール」、「バリアブル・ライト・コントロール機能付アダプティブ LED ヘッドライト」、「パーク・ディスタンス・コントロール」、「リヤ・ビュー・カメラ」等の各種安全装備が搭載されています。

そんな6代目BMW 3シリーズでオススメしたいグレードは、クリーンディーゼルターボモデルであるマイナーチェンジ後の「320d」です。シルキーシックスをオススメしたい気持ちもありますが、ここ数年欧州で大きな流れになっているクリーンディーゼルターボはBMWが得意とする分野の一つになりつつあり、その完成度は極めて高い所にあります。
従来のディーゼルエンジンのイメージにあるような「もっさりとしてダルい」ディーゼルエンジンではなく、レスポンスの良いストレスとは無縁のエンジンになっていますので、ガソリン価格が高騰している今、オススメしたいグレードです。

「320d」の新車販売価格は最も安いベースグレードの「320d」セダンで562万円です。マイナーチェンジ後の2015年式以降の「320d」の中古車平均価格は291万円と、300万円を切っているのが現状ですので、お買い得感は非常に高いです。
なお、BMW 3シリーズの弱点は様々挙げられるようですが、5代目・6代目BMW 3シリーズに限っては「コレといった弱点が無い」のが特徴です。まだ比較的年式の新しいクルマですので当然と言えば当然ですが、以前のBMWは発売後すぐに弱点が発見されていましたので、品質自体向上している可能性が高そうです。
実際、多くのBMWユーザーが泣かされてきた「オイル漏れ」や「水漏れ」、「DSC(スタビリティコントロール)の不具合」は報告自体が少なく、かなり改善されているようですのでオススメです。

BMW 3シリーズ
中古車平均価格 201万円(2,252台)
中古車価格 15.9万円~558.8万円
※2005年以降の3シリーズ全グレード含む

最後に

間もなく発表されるという噂の新型3シリーズも各地でテストを繰り返しているようですが、5代目・6代目のBMW 3シリーズは非常に評判が良いのも事実です。中古での購入を検討するのであれば現実的に狙える中で最も価格と性能のバランスが良いクルマと言えます。

出来る限り走行距離の少ない極上の一台を探すことができれば、購入後も長く楽しむことが出来るポテンシャルを持っているのがBMW 3シリーズです。

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