2017年7月24日 更新

日産の自動運転技術は本当に安全? 事故の可能性は?

日産の最先端の自動運転技術をご紹介します。高性能センサーを搭載した自動運転システムのすごさが発揮される日産の最新技術とは?セレナだけでなく、エクストレイルや来年には新型リーフにも搭載予定の「プロパイロット」についてご紹介します。

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無事故社会に向けて、世の中全体が自動運転に注力をはじめました。アメリカのテスラなどが完全自動運転実現に向けて着実に進んでいる中、日本のメーカーは後塵を拝する形になっています。そんな中、日本で初めて自動運転機能を搭載した車が発売されました。それは日産のセレナです。まだまだ完全自動運転とはいきませんが、それでも未来への可能性を感じさせてくれるものになっています。とはいえやはり新しいものには不安がつきもの。本当に事故は起こらないのか、むしろこれを利用することによって、より危険な事態にはならないか。でもこういった不安は、対象がよくわからない未知のものだから生まれるものです。そこで今回は日産の自動運転技術を徹底解剖して、そんな不安の声に応えていきたいと思います。
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新型セレナに初の自動運転機能「プロパイロット」搭載

新型セレナ

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新型セレナに搭載された自動運転システムの名前が「プロパイロット」です。ではプロパイロットとはいったいどんな機能なのでしょうか。
まずお伝えしておきたいのが、「プロパイロット」とは自動運転というよりはオートクルーズコントロール機能に近いということ。街中での右左折や細かい車線変更、障害物の検地、停車を自動で行うようなものではなく、主に高速道路などの自動車専用道路で自分が設定した速度で巡航したり、先行車が居る場合にはそれにくっついていったり、というような機能を指します。ただほかのメーカーがこのようなクルージング機能を先進安全装備(トヨタならToyota Safety Senseなど)の枠組みに組み込んでいるのに対し、日産はエマージェンシーブレーキなどの安全装備とは別個のものとして考えているようです。ここから日産のプロパイロットに掛ける思いや可能性が感じられますよね。
では具体的には何ができるのか見ていきましょう。先ほども言ったように使えるのは高速道路のような自動車専用道路のみです。操作は簡単。自動車専用道路を走行中にステアリング上にあるスイッチを押してプロパイロットを起動、起動したらあとは同じくボタンで走行速度を調整していくだけです。これらの操作は全て右手の親指だけで行えるようになっているので、プロパイロットを起動するためにわき見運転をしなければならない、なんて本末転倒なことにはなりません。設定できる速度は30km/h~100km/hまでで、先行する車両が居ないときは設定速度で巡航、その速度以下で走る先行車両がいた場合には、それに自動で追従してくれます。
この判断のための情報を集めているのが、高性能の単眼カメラ。そしてこの単眼カメラというのがプロパイロットの特徴でもあります。他のメーカーで車両前方を把握するとき、たいていはレーダーかカメラとレーダーを複合的に組み合わせたものを使用します。しかしプロパイロットでは単眼カメラのみでこれらに対応しているのです。エマージェンシーブレーキで培ってきた日産の技術力の高さが垣間見えます。このカメラで認識するのは先行車両だけではありません。車線情報も検知するのです。この情報を用いて、ステアリングのアシストも行います。首都高速のようなくねくねした道はまだ厳しいようですが、比較的カーブの少ない都市間高速道路であればほとんど手放しでも自動で運転してくれるほどの精度はすでにあるといいます。もっともプロパイロット起動中もステアリング保持は義務付けられていて、ハンドルから手を離すと警告音が鳴り、やがて解除されてしまうため、手放しでの運転はできません。
またこの機能は渋滞時にも使え、渋滞時にプロパイロットを起動すれば先行車両にあわせてストップアンドゴーとステアリング操作を自動でやってくれます。ただ完全に停止してから3秒たってしまうとその時点でパーキングブレーキがかかり、再出発にはアクセルを踏む必要が出てきます。このように3秒以上停止しない限りはハンドルは握っていないとだめですが足はアクセルやブレーキを踏んでいる必要もないので、かなりの疲労軽減になることは間違いなしです。

プロパイロットについて(日産公式ページ)

日産の自動運転で事故も発生

ここまでプロパイロットでできることを紹介してきましたが、やはり気になるのは【本当に安全なのか】ということ。2016年9月には、男性がプロパイロット機能を試乗中、営業担当者の指示を鵜呑みにして前方に車両が停止しているのに気づいていたにもかかわらずブレーキを踏まなかった結果衝突。運転していた男性は指示に従っていただけで書類送検されるという事故も発生しています。このときの事故原因は夕暮れ時で降雨という視界不良、さらに前方に停止していた被害車両のボディが黒だったという悪条件が重なったことでしたが、このように自動運転技術とはまだまだ絶対のものではありません。そして実際に運転手に責任がおよびます。プロパイロット作動条件をよく理解し、ケースバイケースで対応していくことが大切です。

新型エクストレイル、2018年新型リーフにプロパイロットを搭載

セレナを皮切りに、2017年6月にはエクストレイルに、そして今後はリーフにもプロパイロットは搭載されるようで、今後ますますラインナップが充実していきそうです。

新型エクストレイル

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2018年新型リーフ

リーフは電気自動車として日産の次世代戦略に大きく貢献してきました。これまでの経緯を考えれば、CO2を排出しない近未来的なリーフと、いつかは完全自動運転を目指すプロパイロットという機能の相性が、悪いわけはありません。もしかすると今後の日産の主力を担う車種が、このリーフとなるかもしれませんね。

まとめ

今回は自動運転技術プロパイロットについて紹介してきました。このプロパイロットは他メーカーの安全装備に比べると、運転をアシストしてもらうというより、自動運転をアシストする、といったような感覚に陥ってしまうほど完成度の高い支援をしてくれます。しかし忘れてはならないのがあくまでドライバーが主役だということ。とはいえ主役だからと常に気を張っているのは人間には難しいものがあります。そこで自動運転技術にアシストしてもらうわけです。なのでプロパイロットが目当てで搭載車を買った場合でも、あくまでも主役はドライバーである自分、プロパイロットは安全を買う、というような意識でいると無理なく安全運転ができるのではないでしょうか。
(まゆきち)

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