2018年5月18日 更新

中古の軽スポーツカーおすすめ3選!気になる価格や燃費、スペックは?

軽自動車でもキビキビと走りたい!そんな願いを叶えてくれる、軽自動車660ccターボを、中古で購入する際の目安となる中古平均価格と燃費、スペックを併せてご紹介します。

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走りの楽しさで選ぶなら…「ホンダ S660」

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2013年の東京モーターショーでコンセプトモデルが発表され、2015年より発売されている、現在のホンダの軽自動車を代表する軽スポーツカーです。
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2013年東京モーターショー/S660 コンセプト
「S」という頭文字から分かるように、1960年台から続く通称「ホンダのSシリーズ」の系譜の最新モデルとなり、軽自動車でありながら2ドア2シーターオープンカーとして、全身で走る楽しさを感じることが出来る仕様となっています。
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ホンダ S800(1966
ホンダ S660の駆動方式は従来のSシリーズと違い、レーシングカーなどと同様に、エンジンを運転席後部に積むMRレイアウトとなっており、優れた前後重量配分と軽自動車ならではのライトウェイトで、状況によってはコンパクトスポーツカーすらあっさりちぎってしまうレベルのハンドリングになっています。

またホンダ S660は、軽自動車では初となる6速MTも搭載(MTモデル)しており、1速~5速はクロスレシオ、6速が巡航ギアです。細かくギアを刻むことになりますが、これも独特なクイック”風”シフトといった味付けになっており、小気味いい変速です。
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なお、S660のCVTモデルは6速MTモデルとレブリミットが700rpmほど低く設定されていますが、「7スピードモード」のパドルシフトを採用しており、MTモデルより”しっとり”しつつCVT特有の出足の早さでスムーズな発進が可能なモデルになっています。

エンジンはN-WGNやN-BOXと共通のS07Aエンジンに新開発されたというターボを搭載。S660に載せるにあたり、様々な変更(補機類やECUでの調整)が施されているようです。
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以上のように、思いっきり「走り」に振った車両に思えますが、シティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ + 誤発進抑制機能)やエマージェンシーストップシグナル(急ブレーキ時にハザードランプが高速点滅する)、VSA(ABS + TCS + 横すべり抑制)、ヒルスタートアシスト機能(坂道発進時に1秒ほどの自動ブレーキで後退を抑制)といった最新のシステム群を搭載しているのも特筆すべき点です。

専用に開発されたシャーシは、高いボディ剛性と懐の深い乗り味を実現しつつ、細部は極めてシンプルに造形されているため、軽量化にも寄与しているようですし、S660 α(内装装備を高質化したグレード)の「軽自動車とは思えない」質感の高いインテリアも「一度は見て頂きたい」レベルになっています。

「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」、「平成27年度燃費基準」に対応し、高い燃費性能、環境性能を実現しており、メーカー公表の燃費は6MTモデルで21.2km/L、CVTモデルで24.2km/L(共にJC08モード)と、非常に良好な燃費です。
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実は前後異径タイヤを装着していますので、MRレイアウトということもあり「ビートの改良版なんじゃ…」という声も聞こえますし、性質も近いものがあると思います。

リアタイヤのサイズは195/45/R16と、軽自動車では異例の16インチの195!しかも純正タイヤは高グリップで有名なサーキット走行御用達のYOKOHAMA ADVAN NEOVA AD08Rです。

MRターボということをハッキリと実感させられるタイヤが用意されています。
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サスペンションは前後共にストラット式、ブレーキには前後共に260mmの大径ディスクブレーキが与えられ、軽自動車では初めて採用されたという、”ブレーキを高精度に制御し、旋回に入る際の応答性や旋回中のライントレース性をより高めるハンドリング支援システム「アジャイルハンドリングアシスト」”によって、MR車特有のピーキーさが適度に抑えられ、誰にでも扱いやすい軽スポーツカーになっています。

中古車の平均価格は190万円前後、150万円前後から探すことができます。

燃費・実用性で選ぶなら…「ダイハツ コペン」

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ダイハツ・コペン10thアニバーサリーエディション
先程のホンダ S660は確かに素晴らしい走行性能を持った軽スポーツカーですが、弱点もあります。MRであるが故の「静粛性や収納スペース」といった「実用性」です。

MR車はシート後方にエンジンが搭載されていますので、回転数が上昇するに従って室内へエンジンの騒音がダイレクトに入り込みます。また、フロントボンネット部分がトランクとなりますが、ステアリングボックス等の関係上、どうしてもリアトランク車と比較するとトランクスペースが狭くなりがちです。

ということで、普段使いを考慮するのであれば「ダイハツ コペン」が選択肢に入ると思います。
ダイハツ コペンは軽自動車で世界初の電動ルーフを採用し、スイッチ一つで屋根が開閉する2人乗り軽オープンカーです。
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インタークーラー付きのターボエンジンを搭載し、5速MTまたはCVTで駆動方式はFF。路面状況を問わないスタビリティに優れたパッケージになっています。
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そして軽2ドア2シーターの最大の弱点である積荷スペースや収納も確保され(トランクはオープン時にはルーフ格納庫になるため”ほぼ”使用不可)ています。ルーフクローズ時のトランクは、普段使いにおいて問題ない容量が確保されており、実際に覗き込んでも、大人2人の一泊旅行程度であれば余裕を持って対応出来そうです。
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また、室内居住空間は、S660と比較すると遥かにゆとりを感じるスペースが確保され、多少の長距離移動で疲れを感じることはないでしょう。

インテリアのデザインも優秀で、革巻きステアリングやホールド性の良いシート、統一感のあるダッシュボードパネル類に惚れてコペンを選ぶという人も多く居ます。
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走行性能はMR駆動のS660と単純な比較は難しいですが、軽FFとしては「よく走る」と言って差し支えないレベルになっています。

「D-Frame」と呼ばれる切れ目のないシャーシ形成により、オープン時でも一切の不安を感じない、非常に高いボディ剛性を持っています。この高いボディ剛性はそのまま走行性能にも直結し、コーナリング時は素直な応答性で接地感を感じながら旋回可能、路面のうねりを受けて車体が上下するような場面でも車体全体がしっかりと路面ギャップ等を受け止める様子がハッキリと分かるように、他の軽自動車とは比較にならない安定感を生み出します。
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エンジンは3気筒DOHCターボで、S660と同等ですが、若干トルクバンドが高めに設定されており、トルクそのものもS660と比較すると最大で10%程低いようですが、「走り」に思いっきり振った車ではありませんので問題にはなりません。

燃費ではコペンが若干有利なようで、メーカー公表の燃費は5MTモデルで22.2km/L、CVTモデルで25.2km/L(共にJC08モード)と、S660よりも1km/Lほど好燃費となっています。ここにもコペンの「D-Frame」というフレームの仕組みが”効いて”いると思われます。高い剛性のおかげで無駄な補強を入れずに済み、その結果として軽量化を達成しているようです。

コペンのCVTもS660と同様に「7速手動変速対応」です。パドルシフトを標準装備したコペン Robe S、コペン XPLAY S、コペン Cero SのCVT車であれば、パドルシフトを使用したダイレクトなシフトチェンジを楽しむことが出来ます。

足廻りには前輪にストラット式、後輪にはFF車らしくトーションビーム式のサスペンションが採用されています。

なお、最低地上高がかなり低く設定されていますので、悪路や段差の走行時は要注意です。
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また、安全装備も充実しており、VSC(スタビリティコントロール)やTRC(トラクションコントロール)、ブレーキオーバーライドシステム(アクセルとブレーキの踏み間違い防止)、エマージェンシーストップシグナル(急ブレーキ時にハザードランプが高速点滅する)などが搭載されています。

軽2シーターオープンカーということで、どうしてもホンダ S660と比較されることが多いダイハツ コペンですが、両車の性格はそもそも開発時点から全く異なっています。
「普通に街乗り出来て、オープンカーとしても気軽に使える車」としてダイハツ コペンをオススメします。

何より、「ワンボタンでオープンカー」という手軽さは、オープンカー乗りなら誰でも分かるメリットです。

合わせて「運転席に座った時の前方視界はS660と比較にならないくらいコペンの方が優れている」ということもここに記しておきます。
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中古車でコペンを探す際は、初代コペンは既に発売から15年以上経過している車両もありますので、ルーフ部分の雨漏りに注意する必要があります。もちろんルーフが正常に開閉するかもチェックしてください。

2代目コペン(2014年以降)であれば年式を考えても、そこまで痛みは少なく、程度良好な中古車体がほとんどになりますので、2代目コペン(LA400K)をオススメします。

コペン全体の中古車平均価格は104万円代、2014年以降のコペンは120万円代から探すことができます。

オールドスクールな乗り心地で選ぶなら「スズキ カプチーノ」

1998年に生産を終了した、スズキ カプチーノ。
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軽自動車でありながらロングノーズショートデッキのFRターボとして、今なお非常に高い人気を持つ傑作です。

スズキ アルトワークス用エンジン(F6A / K6A)を縦置きに搭載し、FRレイアウト化。馬力は軽自動車の自主規制上限である64PS、トルクに至ってはK6Aモデルで当時としては国内トップと言える10.5kgf-mを発揮しました。
20年前の軽自動車で、FRでこの性能はセンセーショナルなものでした。今となってもそのポテンシャルは輝くものがあります。

当時、スズキ カプチーノと同様に、ホンダ ビート(MR/NAエンジン)、マツダ AZ-1(MR/ターボ)など軽後輪駆動スポーツカーが続々と発売され、同時期に人気を誇ったAZ-1、ビート(Beat)、カプチーノ(Cappuccino)の頭文字を取って「ABCトリオ」などと呼ばれ、軽スポーツカーブームを巻き起こしました。
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マツダ AZ-1
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ホンダ ビート
エンジンを「フロントミッドシップ」に搭載したFRレイアウトであること、3ピース構造のルーフで「フルオープン」、「タルガトップ」、「Tトップ」を選択出来ることなど、様々な特徴がありましたが、スズキ カプチーノの最大の特徴は、「軽さ」でした。

車両重量は僅か700kgです。「ABCトリオ」では、AZ-1が720kg、ビートは760kgでしたので如何に軽量かが分かります。

そんな軽量ボディに合わせるエンジンは、当時「軽自動車最強」のエンジンと言われたアルトワークス用F6A(モデルチェンジ後はK6A)エンジンでした。

超軽量ボディに「3500~4000rpmでフルブーストとなり、最高出力を発揮するドッカンターボ」という組み合わせの、「現在では考えられない”じゃじゃ馬”」を、「ほとんど電子制御無しで操る」ドライバーの本気度が試されるような車でした。

カプチーノの足廻りには前後共にダブルウィッシュボーンサスペンションが装着され、一応の操作性能は軽自動車の中では高いものでしたが、「ホイールベースは2,060mmと短く」、「コーナリング中は挙動が目まぐるしく変わり」、「ちょっとラフなアクセル操作をするとすぐにスピンモードに突入」します。

しかし、車の声(ステアリングやシートから感じる反応)を丁寧に聞き、優しく正しい操作をすることが出来れば極めてクイックで切れ味の良い走行が可能で、これが「最高に楽しい!」と、発売以降ずっと高い人気を保持しています。
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カプチーノを探す際に注意したい点としては、古いオープンカーですので「雨漏りやサビの発生がないか」、「ボディの劣化がないか」といった一般的な注意点は確実にチェックするようにしましょう。

それ以外に、カプチーノの弱点として「シンクロコーン」、「ヘッドガスケット」、「セルやオルタネーター等の電気系」、「エアコン」がありますので、「ミッション(特に2速に引っかかり無くギアが入るか)」、「排気漏れや吸気漏れ、圧縮比は正常か」、「バッテリー上がりなどの症状が出ていないか」、「エアコンが正常に動作するか」をチェックすることをオススメします。

また、カプチーノには後継モデルの噂も出ていますので、そちらも気になるところです。
また、カプチーノの人気の理由に「改造ベース(チューニングベース)」としての素質の高さという点も挙げられます。

縦置きレイアウトのF6A / K6Aエンジンということで、当時のジムニーのパワートレイン系のパーツが簡単に流用可能です。ダート走行を目的とした強度の高いパーツなどが装着可能ですので、チューニングの幅も非常に広いのが特徴です。
エアクリーナーやアクチュエーター、ECU、強化クラッチやLSD、各強化アーム、サスペンション、ブレーキ類など、沢山のチューニングパーツが存在しています。

またカプチーノにとって、アルトワークスで培われたF6A / K6Aエンジンは、エンジン内部に手を入れるような「本格的な改造のノウハウ」が豊富に存在していることも好材料と言えます。
今でも「ボアアップならF6A」や「K6Aにフルカウンタークランクを組んでストロークアップ」という話が聞かれます。
ブーストアップなどの比較的ライトチューンにもしっかりと応えてくれたのがカプチーノで、「ブーストアップに補機類の見直しで90馬力に迫る」というようなチューニングも可能でした。

中古車市場では徐々に台数が少なくなっており、それでいて人気の高い車種ですから中古車価格は年式を考えると非常に高価(中古車平均価格79万円)と言えます。

後期モデルから存在するAT車は、3速ATとなっており評判も芳しくないので、MTモデルを前提に中古車探しをすると良いでしょう。

まとめ

以上、3種類の軽スポーツカーを見てきましたが、軽自動車ならではの燃費と軽さで、普通車のスポーツカーにも負けない魅力に溢れるのが軽スポーツカーです。
税金などの維持費や狭い場所での取り回しやすさでも、軽自動車のメリットはたくさんあります。

じっくり時間を掛けて納得のいく1台を見つけることが出来れば、ローコストで長く楽しいスポーツカーライフを送ることが出来ると思います。

カプチーノのような、中古でしか手に入らない車は、いつ程度の良い車が無くなるか分かりません。
また、希少性から中古価格も上昇を続けていますので、そろそろ最後のチャンスという時期なのかも知れませんね。

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