2016年8月12日 更新

S660とアルトワークスを比較 軽なのに走る軽スポーツ対決

近年息を吹き返しつつある軽自動車のスポーツカー。その代表格ともいえるのがS660とアルトワークス。今回は比較されることの多い2台の、走りの性能から普段使いの利便性まで人気の秘密を探っていきましょう。

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今、軽スポーツが熱い!

S660

これまでの軽自動車といえば、価格が安い、維持費が安い、などコストパフォーマンス面を売りにしてきました。ところがここ数年、軽自動車で大きな変化が起きてきています。「スペシャリティーカー」とも呼べる強いこだわりを持った軽自動車の人気が高くなってきているのです。その代表格ともいえるのが軽スポーツのS660とアルトワークス。価格はこれまでの軽自動車と比べると割高にもかかわらず、好調な売り上げを続けています。今回はそんな「走る喜び」を思い出させてくれる2台を走行性能から日常生活の利便性まで徹底的に比較していきたいと思います。

"エス"を継ぐホンダの意欲作 S660

ホンダには”S”にかける熱い想いがあります。元々エンジン・オートバイの会社だったホンダが初めて制作したのが1962年に公開されたスポーツカーのS360とS500。デザイン性と最高速度に当時の若者たちは夢中になりました。そしてわずか2年後の1964年、ホンダの歴史を変えるS600が発売されます。わずか57馬力ながら最高速度は145㎞/hを記録し、モータスポーツにも参戦。「HONDA」の名前は世界に知れ渡るようになります。その後、改良版のS800が発売されますが、需要の減少から1970年にはSシリーズの発売が終了しました。それから30年の時を経てSシリーズの復活の第一歩となったのがS2000。その高いエンジン性能に多くの車ファンは魅了されました。そして2015年ついに登場したのがホンダの”S”のDNAを継ぐS660です。熟練の職人の手で作り上げられる極上のミッドシップカーの一日の生産台数はわずか48台とホンダのこだわりを感じることができます。
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伝統の名前が復活 アルトワークス

「アルトワークス復活‼」のニュースに心を躍らせたおじさん世代の方は多かったのではないでしょうか。1987年から発売が開始されたアルトワークスはアルトのスポーツ志向のグレードで、「軽くて、速い」というスズキのブランドを体現したような車。発売当時、軽自動車最速の呼び声も高く、1992年発売のモデルは全日本ラリー選手権Aクラスで2年連続チャンピオンマシンに。じゃじゃ馬とも呼ばれ当時の若者たちに愛されていましたが、徐々にスポーツカー需要が下がり、2000年マイナーチェンジでワークスは廃止になりました。そのアルトワークスが2015年復活しました。ほとんどの軽自動車がCVTモデルがメインの中、「いま、マニュアルに乗る」をキーワードに売り上げの9割がMT仕様と軽自動車の中でも異色の存在となっています。
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走行性能比較

S660とアルトワークスの走行性能を比較するときに、最も大きな違いとなるのが車体重量。S660が830㎏なのに対して、アルトワークスは670㎏、160㎏の差があります。スペック上のエンジン性能はどちらも軽自動車の自主規制一杯まで上げてあるため比較してもそこまで大きな差はありません。そのためこの重量差から加速性能はアルトワークスに軍配が上がります。ただし、アルトワークスは座席位置が箱型の車ゆえに高いというデメリットもあります。S660はスポーツカーらしく低い視点、ミッドシップカーならではの後ろから響いてくるエンジン音、6MTなど、軽でもしっかりと「スポーツカーを運転している」というフィーリングを楽しむことができます。
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外観、ボディ形状比較

同じ軽スポーツというくくりで比較するのに、S660とアルトワークスの外観は大きく異なります。専用ボディーでオープンにもすることができ、いかにもスポーツカーという外観のS660に対して、アルトワークスはアルトと同じく箱型、スズキの狙いでもあるようですが、外観もパッと見るとアルトターボRSのほうがスポーツカーっぽいほど落ち着いています。
乗車定員や積載量を見ていくと、S660とアルトワークスの微妙な狙いの違いを感じます。S660は2人乗りでオープンにして走る際にルーフを収納するとトランクスペースもほとんどなくなるため、日常生活で使おうと思うと少し不便かもしれません。セカンドカーとして走る喜びを感じたい、そんな人におすすめできます。アルトワークスは4人乗りで長時間の移動でなければ楽に後部座席にも座ることができ、後部座席を倒せば広い収納スペースも現れます。そのため、普段使いもしつつ本気で楽しめる車がほしい、というユーザーにピッタリな車といえます。
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スペシャリティーカーとして人気を二分するS660とアルトワークスの走行性能や日常生活での利便性をご紹介しました。S660にはホンダ伝統の”S"が、アルトワークスにはスズキ栄光の”ワークス”がつけられ、どちらもメーカーの強いこだわりを感じる一台です。選ぶ際の比較に今回の記事をお役立てください。

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