2018年10月15日 更新

コストパフォーマンス最強!?おすすめのBMW 1シリーズ!

現在では、コンパクト3ナンバー(Cセグメント)で唯一「FRパッケージ」を採用するBMW 1シリーズ。「走り」の楽しさを追求し続けるBMWのクルマづくりに於いて、サイズ以上に大きな存在となった「乗って楽しいクルマ」です。本記事では、BMW車のラインナップ内でのBMW 1シリーズの立ち位置や特徴、中古購入時の注意点も含めて1シリーズの魅力をご紹介します。

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日本に最適な”サイズ感”が魅力のBMW 1シリーズ!

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BMW 1シリーズは、2004年までBMW 3シリーズに存在していた、「コンパクト」グレードを引き継ぐ形で発生したラインナップで、欧州車の「セグメント」では「Cセグメント」に位置するサイズのクルマです。

BMW 1シリーズの特徴

BMWは長らく、「大衆車としての3シリーズ」、「ミドルクラスの5シリーズ」、「クーペやオープンカーに特化した6シリーズ」、「ラグジュアリーでプレミアムな7シリーズ」、90年代後半に登場した「ラグジュアリークーペの8シリーズ」というシリーズ展開を行ってきました。
その後、「セグメント」の定義変更や、ニーズの多様化、燃費環境性能の要求が高まったことを背景に、従来のシリーズを更に細分化、専門化し、新たに「1シリーズ」、「2シリーズ」、「4シリーズ」が設定されました。
今回ご紹介する「BMW 1シリーズ」は、この2004年以降に登場した新しいグレードのクルマに当たります。

新しいとは言え、先程書いたように「BMW 3シリーズ」の「コンパクト」グレードを引き継ぐ存在ですから、全く新しいシリーズという訳ではありません。

そんなBMW 1シリーズはリリース当初、「ハッチバック」、「カブリオレ」、「クーペ」が存在し、5ドアや2ドアの1シリーズもラインナップされていました。
現在、「カブリオレ」と「クーペ」はBMW 2シリーズへと移行されましたので、最新モデルである現行型の2代目BMW 1シリーズ(F20型)には「ハッチバック」タイプのみが存在していることになります。

BMWのネーミングルール

BMWの車名にはルールがありますので、ここで少しご紹介します。BMWの車名は基本的に「118i」や「120d」、「316ti」というように「3桁の数字(+アルファベット)」という命名規則になっています。
3桁の数字部分の1桁目がセグメント(サイズや車格)を表し、この1桁目をシリーズとして呼びます。
そして、2~3桁目は排気量を表しています。また、最後部に付くアルファベットにももちろん意味があり、「i」はガソリンエンジンでインジェクション、「Di」はディーゼルエンジンでインジェクション、「is」はガソリンエンジンに高性能インジェクション、「x」は四輪駆動(4WD / AWD)モデル、「ti」はツーリングインターナショナルと呼ばれるコンパクトサイズ、「C」はクーペ、「L」はロングホイールベースモデルを表します。

「118i」を例にすると、118の1桁目の「1」で1シリーズ(Cセグメント)であることが分かり、2~3桁目の「18」で1,800ccのエンジンを搭載していることが分かり、「i」のアルファベットでガソリンエンジンのインジェクションモデルということが分かる、といった具合です。
しかし、2~3桁目の排気量を表す部分について、昨今のBMWを見ると排気量だけではなく、「排気量と同等の性能」を表していることもありますので、その点は覚えておく必要があります。
事実、例に出した「118i」は、1,800ccエンジンを搭載しているかのような記述ですが、実際に搭載されているのは1,600ccエンジンです。つまり、「118i」は「18(1,800cc)」並の性能を持っているという表現ということになります。
この「性能」というのは、「パワー」はもちろんですが、「燃費性能」なども含まれるため、現在ではカタログや仕様表を見るまで本当の排気量は分かりにくいかも知れません。

BMW車全体の特徴と1シリーズ

さて、BMWは言わずと知れた世界的な自動車メーカーですが、他の自動車メーカーと比較してもハッキリと見えるクルマづくりのコンセプトが存在しています。
それは「駆け抜ける歓び」です。スポーツモデルやクーペ、カブリオレはもちろんですが、例えセダンやSUVであっても「走りの楽しさ」を忘れることはありません。

それは頑なに「FRパッケージを基本としている」こと、「オルガン式ペダルを採用している」こと、「直列6気筒エンジンにこだわっている」こと、「前後重量配分を限りなく50:50に近付けるように努力している」ことなどに表れており、まさにそれこそがBMW車の最大の魅力と言えます。
実使用やユーザビリティを考えると「FFレイアウト」を採用しフラットフロアでスペースを確保し、コンパクト性と燃費性能を追求するのが当然の流れですし、全世界的にも現在はそうなっています。また、直6エンジンは現在では効率がいいエンジンという訳ではありませんし、むしろ50:50の前後重量配分を目指すのであれば、直6エンジンは真っ先に廃止するべきでしょう。「オルガン式ペダル」に至ってはコストがかかる仕様ですし他社でもフラグシップモデルや特別仕様車等にしか採用されていないペダル方式です。
しかし、単純に馬力や効率だけを求めるのではなく、運転者が運転をしていることに喜びを感じることができるクルマづくりをBMWは目指しており、また実現しているのです。

BMW 1シリーズを見ても、「Cセグメント」では最早唯一となったFR車であり、「130i」、「135i」、「M135i」、「M140i」は直6エンジンを搭載しています。一見すると、ただの小さいBMWに見える1シリーズですが、その中身は生粋のBMW車の本流と言えるでしょう。

初代BMW 1シリーズの特徴とオススメグレード

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初代BMW 1シリーズは、2004〜2011年に販売されました。E87型と呼ばれる5ドアモデルに続いてE81型という3ドアモデルが登場しています。また、クーペモデルとしてE82型、カブリオレはE88型になります。
基本構造はFR+1,600~3,000ccエンジンを搭載するBMWのお家芸ですが、1シリーズということでボディサイズはBMW 3シリーズと比較するとコンパクトサイズになっています。コンパクトとは言え、全幅が日本の3ナンバー規格を超えていますので、登録は3ナンバーになります。

エンジンは「130i」、「135i」以外のモデルでは直列4気筒エンジンを搭載し、6速AT、6速MT、7速DCTのミッションがラインナップされています。

基本的なデザインはBMWの象徴とも言える空冷エンジン時代の名残である「キドニーグリル」がフロントグリルに採用される等、BMW伝統のスタイリングが印象的です。しかし、ヘッドライトやボンネットを良く見ると専用デザインとなっており、従来のBMWには無い新しい表情を見せています。
テールライトは好き嫌いがハッキリしそうなデザインではあるものの、欧州車らしいスッキリとしたデザインで、視認性にも優れています。
インテリアデザインについてもエクステリア同様にBMWらしさが全面に出ていると言えるでしょう。まさしく機能美。レザーパッケージでなくとも全ては機能性を追求した結果の美しいデザインにBMWを感じることができます。
因みにステアリングに関してもBMW伝統の油圧式パワステが採用されており、50:50の前後重量配分と相まってステアフィールは極めて良好です。
トランク容量はCセグメントですのでゴルフバッグの積み込みは難しいかと思いますが、通常の買い物や2~3泊の旅行等で不自由するようなサイズではありません。
後部座席のスペースに関しては、やはり不満として挙げるユーザーも多くみられます。CセグメントのサイズでFR方式を採用しているが故の宿命とも言える点です。
足廻りを見ると、フロントにはダブルジョイントのストラットサスペンション、リアには5リンクのマルチリンク式サスペンションが採用され、適度な硬さで地面を四足でしっかり掴み、良く動く欧州車のお手本のようなセッティングは、「プレミアムコンパクトカー」という呼び名に相応しい仕上がりになっています。

なお、BMW 1シリーズでは「ランフラットタイヤ」と「タイヤ空気圧警告システム」を採用しており、パンク等のトラブルにも強いのが特徴です。その他にも、「ダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)付きダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)」、「オートマチック・スタビリティ・コントロール(ASC)」、「エレクトリック・ディファレンシャル・ロック」、「アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)」、「ダイナミック・ブレーキ・コントロール(DBC)」、「コーナリング・ブレーキ・コントロール(CBC)」、「エレクトロニック・ブレーキ・フォース・ディストリビューション(EBD)」を装備し、雪道等の悪路での安定性や優秀なブレーキ性能を備えています。

そんな初代BMW 1シリーズでオススメするグレードは、直列6気筒エンジンを搭載した、出来ればターボエンジンということで、「135i」です。厳密に言えば7速DCTを搭載するマイナーチェンジ(2010年)以降の「135i」です。次点でオススメしたいのは「130i」と、やはり6気筒エンジンを搭載するモデルになります。
スポーティーなクルマですのでMTモデルをオススメしたいところですが、BMWのATは非常に出来が良く、シルキーシックスと言われる6気筒エンジンの滑らかな特性と相性が抜群です。MTに特にこだわりが無いのであればATやDCTモデルをオススメしたいところです。

4気筒エンジンモデルも決して悪くはありません(むしろ4気筒エンジンとしては優秀です)が、せっかくBMWに乗るのであれば、やはり6気筒エンジンという結論に落ち着くかと思います。


135iを探す
中古車平均価格 210万円(22台)
中古車価格 139.9万円~278万円
2018年10月10日現在
初代1シリーズ全般
中古車平均価格 75万円(347台)
中古車価格 17.8万円~298万円
2018年10月10日現在

2代目BMW 1シリーズの特徴とオススメグレード

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2代目BMW 1シリーズは、2011年から発売されている現行モデルになります。
先にご紹介したように、この2代目BMW 1シリーズ(F20型)から「カブリオレ」と「クーペ」はBMW 2シリーズへと移行されましたので、「5ドアハッチバック」のみのラインナップになっています。

基本的な仕様は初代1シリーズを踏襲していますが、初代1シリーズで不評だった後部座席のスペースやトランクは改善されています。
そのスペースの増加に伴い、ホイールベースやトレッドも拡大されていますが、1シリーズらしいキビキビとした走りはそのままですのでご安心ください。

エクステリアは、「キドニーグリル」が拡大し、より存在感を増し、「ヘッドライト」は切れ長へと変化しました。全体的にフロントデザインは”キリッ”と精悍さを増した印象です。
リアのライト部分は、2代目1シリーズのマイナーチェンジ後で横長タイプのライトへ置き換えられており、これは他のBMWのシリーズと同様のデザインに揃えられたことになります。

インテリアを見ると、先程軽くご説明した通り、「ロングホイールベース化」と「ワイドトレッド化」により、リアシートの居住性がかなり改善されています。「Cセグメント」のリアシートとして考えると、とてもFR車とは思えないスペースが確保されています。

エンジンラインナップには新たに「d」付きのグレード、つまり「ディーゼルエンジン」モデルが加わりました。「118d」がそのディーゼルエンジン搭載車ですが、2,000ccディーゼルエンジンをターボで過給するディーゼルターボ車というのも欧州車らしい仕様です。

国内モデルの2代目BMW 1シリーズでは、「M135i」と「M140i」が直列6気筒ターボ、「118d」がディーゼルターボとなっており、それ以外は3気筒または4気筒のガソリンエンジン搭載モデルとなっていますが、ミッションは全てが8速ATとなっています。
各ラインナップのグレードにも変化があり、遂に「M」付きのモデルが登場したのも大きなトピックと言えるでしょう。スポーツモデルに付与される走行性能に振ったモデルの証明とも言える「M」の文字が付くのは「M135i」、現行モデルでは「M140i」となり、当然、3,000cc直列6気筒ターボエンジンを搭載しています。「M140i」のミッションは「8速スポーツAT」と呼ばれる、「シフトチェンジのタイムラグが少なく」、「ロックアップがより高度に制御」され、「シフトダウン時には自動でブリッピング」されるミッションになっています。
純粋なMモデルではなく、「標準モデルとMモデルの中間」に位置するということですが、「M」の文字は伊達ではないということです。

また、2代目BMW 1シリーズには「アイドリングストップ」が搭載され、「回生ブレーキ」も採用されていますので、「燃費性能も大幅に向上している」ことは知っておいた方が良いでしょう。

その他にも「ウインカー内蔵ミラー」の採用やエンターテインメント系の装備である「BMWコネクテッド・ドライブ」の搭載などのトピックもありますが、「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」や、「ストップ&ゴー機能付アクティブ・クルーズ・コントロール」、「前車接近警告機能」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」などの安全装備も更に熟成されて搭載されているのも高評価となっています。

そんな2代目BMW 1シリーズでオススメしたいのはもちろん「M140i」です。と言いたいところですが、「M140i」のタマ数は非常に少ないと思われますので、マイナーチェンジ前の「M135i」も含めてオススメグレードとしたいと思います。
「M140i」の新車販売価格は本体価格で652万円ですので、400万円台半ばまで下がっている中古平均価格は魅力です。「M135i」を見ると平均価格は259万円まで下がります。
BMWのスポーツモデルをこの価格で狙えるのですから、一度検討してみては如何でしょう。
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なお、BMW 1シリーズの弱点として挙げられることが多い電装系、特に各種「灯火類」は購入前にしっかりチェックしておきたい部分ですが、それよりもチェックをオススメしたいのが「日常のメンテナンス状況」です。
整備記録がしっかり揃っている車両を探すことをオススメします。BMW 1シリーズはBMWの中でも走行性能に重きを置いているクルマです。その走行性能の中核を担うのがAT(オートマチックトランスミッション)です。ATの調子を左右するのが「ATF(オートマチックトランスミッションフルード/俗に言うオートマオイル)」です。「M135i」や「M140i」等の「M」付きモデルは言わずもがな、全てのBMW 1シリーズに於いて重要なポイントと言って差し支えないと思います。
この「ATF」が定期的に交換されているかを忘れずにご確認ください。「ATF」は定期的な交換を行わないとミッションフィールが悪化するだけではなく、故障に直結します。しかし、交換しようにも、「ずっと交換されていない何万kmも使われていたATFを突然交換するのはある種の賭け」になってしまいます。「定期的な交換をされていないATFは廃車までそのままの方が逆に壊れない」と言われることもあるほど神経質なオイルですので、きちんとメンテナンスされていた車両を選ぶことが大事になります。

2代目1シリーズ全般
中古車平均価格 197万円(745台)
中古車価格 49万円~468万円
2018年10月10日現在

最後に

次期1シリーズではFF化の話も出ているBMW 1シリーズですので、もしかしたら最後のFRのCセグメント車になるかも知れません。

ボディサイズを考えると日本の交通事情に最適なサイズとも言えるBMW 1シリーズは、そのサイズや車格以上に真剣に自動車の運動性能と向き合ったクルマですので、想像以上の満足感をもたらしてくれること間違いなしです。

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