2018年4月25日 更新

三菱自動車の燃費データ不正問題まとめ

三菱製軽自動車の燃費値の不正操作について。どのようなことが行われてきたのか、対象となった車両といった基本的なところのおさらい。さらには不正行為に至るまでの流れから発覚に至るまで、その後の対応について時系列でまとめていきます。

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先月ニュースを賑わせた三菱自動車の不正疑惑について、様々な憶測が飛び交っています。日本有数の自動車メーカーである企業による隠蔽は大きな波紋を呼びました。それだけではなく世間の目は厳しく、三菱車の売り上げは約40%もの落ち込みをみせています。この大企業の不正疑惑の裏側についてみていきます。

具体的にどのような不正が行われていたのか

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2016年4月20日に三菱自動車益子社長による謝罪記者会見が行われました。三菱自動車が販売したいくつかの車種に対して、燃費の改ざんが行われていたことが発覚したためです。燃費を測る際のシャシーダイナモの抵抗値を意図的に誤ったものを使用し、車内内目標に合わせて机上で算出したデータを使って燃費性能を偽って発表していました。その上、三菱から発売されている車種だけでなく、受注製造し下ろしていた日産車種についても改ざんが発覚しました。

不正行為が行われる過程と発覚まで

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今回このような不正や隠蔽が起こった原因は二つあると考えられます。まず1点目が、経営判断の鈍さです。三菱自動車は日本では有名な企業ですが、自動車会社としての規模はさほど大きくはありません。そのため、トヨタやホンダなどと比べて潤沢な開発資金ありません。そんな状況下で他社より優れた車を作るというのは極めて不利です。本来ならば車種や客層を絞るといった経営の舵取りが必要だったのですが、そのような判断が下されることはありませんでした。2点目は、過去技術畑出身の社長が自ら隠蔽を犯していたことです。現社長の相川哲郎氏は、世界初となる電気自動車を開発するがそれは当時の社長の命令に背いた開発でした。隠蔽の結果生まれた技術が今の電気自動車の石杖を築いたといっては大げさですが、業務命令に背いた人が社長になるというのは上場会社の内情としては怪しくないとは言い切れません。このように隠蔽体質が出来上がってしまった三菱自動車ですが、発覚は生産依頼元の日産からの調査依頼でした。

対象となった車両

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具体的な改ざんが発覚した車種は、①三菱 ekワゴン②三菱 ekスペース(ekスペース カスタム)③日産 デイズ④日産 デイズルークスの4つです。しかし、問題はこれに留まりませんでした。その後の調査で、三菱自動車が生産する他の車種も同様な不正が行われていたことが判明したのです。さらにさかのぼって調査してみると、燃費性能の計測において法令に反する試験方法で1991年まで計測していたことが分かってきたのです。つまり、最近の4車種における不正という問題から一気に25年間に渡る不正という簡単には収集のつかないような問題に発展してしまったのです。

25年以上、ほぼ全ての車種で違法なデータ測定をしていた

三菱自動車の燃費偽装問題で、同社は11日、偽装が判明した軽自動車に加え、販売中の乗用車「RVR」でも燃費試験データを机上で計算していた可能性があると発表した。1991年以降、ほぼ全ての車種で違法なデータ測定をしていたことも明かした。

大人気のPHV「アウトランダーPHEV」でも不正?

環境性能に優れたエコカーとして販売しているプラグインハイブリッド車(PHV)の「アウトランダーPHEV」でも、必要なデータを測定せず机上で計算していた疑いがあることが16日、分かった。

不正発覚後の対応

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日産ゴーンCEO
不正発覚後に行われた記者会見では、三菱自動車側と日産側の意見の食い違いが見られました。日産側は三菱自動車が発表している燃費と実際の燃費には7%の差があると発表しています。一方で三菱側は1%の誤差にすぎないと発表。1%でも差があるのは問題だと思いますが、1%なら隠蔽してもいいと考えている企業体質を疑わざるを得ません。また、会見中に何度も「国交省の見解を待ってから」というキーワードが出されました。三菱自動車にとっては、ユーザーよりも国交省の方が大切だと取られても仕方がない対応を行ったことは否めません。

顧客に対して 今後考えられる対応

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今後の対応として、実際の燃費と不正提示の燃費の差分をユーザーに払い戻すという方針が取られる予定です。ただ、三菱自動車側と日産側の調査が一致しなくてはこの対応がいつ実現されるかも不明です。また、三菱自動車の海外向けの売上は8割にのぼります。日本国内の消費者はおとなしく、過去の判例を見ても企業による不正で高額な損害賠償金が支払われる事はほとんどありませんでしたが、海外ならばどうでしょうか。また、三菱自動車から日産への補償はガソリン代の補償やお詫びなどを合わせて1台6.8万円~16.6万円を見込んでいますが、国内はそれで済んでも海外の訴訟ではその程度で済むのか疑問が残ります。
未だ憶測の部分が多いことは否めませんが、過去25年間にわたって不正の疑いがあるという点から三菱自動車の信用が今後一層落ち込んでいく可能性は少なくはなそうです。

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