2019年2月7日 更新

フロントガラスが凍結してしまっていた時、どうすれば・・・?

寒い地域、特に氷点下の地域はフロントガラスの凍結が起こります。 今回はそんな時の凍結防止方法や凍結してしまったフロントガラスの霜取りの解決方法をご紹介します。 冬の朝、車に乗り込んだら、フロントガラスが凍結していて車が出せない。 こんな経験がありませんか? この記事では、そんな凍結の対処法をご説明しております。

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なんでフロントガラスが凍結してしまうの?

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そもそも雨が降ったわけでもないのに、何故、フロントガラスが氷漬けになってしまっているのでしょうか。
それには「放射冷却」という現象が関係しています。

放射冷却とは、高温の物体が電磁波を周囲に放射する事で温度が下がる現象を指します。
つまり、地面が保持している熱を大気に放射することで、その地面周囲の大気の温度が下がってしまうのです。
もう少し詳しく説明しましょう。

この現象は秋から春の気温が低い風のない晴れた夜間に発生します。
太陽の光が地表面に降り注いでいる昼間、地表面は太陽からの熱放射によって温度が上昇します。
しかし、夜になり太陽が沈んでしまうと、今度は地表面が保持している熱を宇宙に向けて放射するのです。
熱のエネルギーを放射してしまうので地表面の温度は下がり、その周辺の温度も下がってしまいます。これが「放射冷却」です。

この現象は晴れていると、より起こりやすくなります。
雲が出ていると、雲からの放射を地表面が受けることで、地表面の温度低下が妨げられるためです。
また、風が強い日は、上空の温かい空気が降りてくるため、地表面付近の空気と混合し同様に温度低下はしづらくなります。

では、本題に戻りましょう。
フロントガラスの凍結の原因。それは、放射冷却による夜間の急激な冷え込みにより、大気中の水分が微細な氷となって車のフロントガラスに降り注ぎます。
その微細な氷が積み重なる事で、フロントガラスの凍結が引き起こされているのです。

フロントガラスが凍結してしまった時の対処法

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フロントガラスが凍結してしまっていたら、視界不良のため、もちろん車を走らせる事はできません。
車で会社に向かう人であれば、1分1秒でも早く溶かしたいでしょう。
それでは、どうやって溶かせばよいのでしょうか。

凍ってしまっているのですから、熱を加えれば氷が溶けることは誰でも知っています。
寒い屋外で時間も掛けたくありませんので、凍結したフロントガラスに熱湯をかけて溶かす人もいます。

実は、この熱湯をかける方法は絶対にやってはいけません。
凍結して温度が低くなっているガラスに、高温の熱湯をかけると、温度差に耐え切れずガラスが割れてしまう可能性があるのです。
もしも、飛び石などでフロントガラスにヒビが入っていたとしたら、そのヒビが拡大する可能性も高いでしょう。

また、熱湯をかけた直後はフロントガラスの凍結はなくなりますが、外気温が低ければ、この水分がまた凍り作る事もあります。
手っ取り早く溶けるから、といって熱湯をかけることは絶対に止めましょう。

有効な解決方法としては、まずエンジンをかけて暖房をつけます。そして、デフロスターを作動させましょう。
デフロスターは、扇型に3本の波線が入ったスイッチを押すと作動します。

暖機運転で車内の温度を上げつつ、デフロスターでの送風をフロントガラスに当てる事で凍結が溶けるのを待ちます。

スクレーパー(ヘラ)のようなものがあれば、同時に外側から削り取りましょう。
クレジットカードで代用する方もいますが、カードの破損に繋がるかもしれませんので、あまりオススメはできません。
固めのスクレーパーを使用する際は、フロントガラスを傷付けないように注意してください。
さらに、解氷スプレーを用意していれば、もっと効果的です。
解氷スプレーとは、フロントガラスの凍結を溶かす効果を持ったスプレーです。
デフロスターを使用した窓への送風と併せて凍結部分にスプレーを噴射する事で、より早く凍結を除去できます。
窓に雪が積もっている場合は、解氷スプレーをする前に雪は掻き落としておきましょう。

解氷スプレーはカー用品店やガソリンスタンド、ホームセンターなどで市販されていますが、実は自分で作る事ができるんです。

解氷スプレーは簡単に自作可能

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解氷スプレーはカー用品店やガソリンスタンドなどで市販されていますが、とても簡単に自分で作る事もできます。

解氷スプレーを自作するには、こちらをご用意ください。

・100円ショップなどで売っているスプレーボトル
・アルコール(エタノール)
・水

アルコールはドラッグストアで売られています。
エタノール(エチルアルコール)や燃料用アルコールでも問題ありません。

作り方は簡単です。
アルコールと水を混ぜて、スプレーボトルに入れれば完成です。
割合は水が1に対して、アルコールが2です。

たったこれだけで完成してしまいます。

これだけでフロントガラスの凍結が溶ける理由は、アルコールの凝固点(凍る温度)にあります。
水の凝固点は0度ですが、アルコールの凝固点は-114.5度。水と1:2で薄めても凝固点は氷点下以下なので、凍結面に噴射することで解氷できるのです。

アルコールと水を混ぜるだけなので、場合によっては、カー用品店に出向いて解氷スプレーを購入するより、アルコールとスプレーボトルを購入して自作してしまった方が手っ取り早いかもしれませんね。

市販のスプレーと自作のスプレーどっちが良いの?

市販のスプレーと自作のスプレー、効果の違いや費用の差はあるのでしょうか?

まず、効果に関してですが、結果から言ってしまうと、ほとんど遜色はないと考えて問題ありません。
市販の解氷スプレーも、主成分はアルコール類。解氷する能力に、ほとんど差はありません。

次に費用の面をみてみましょう。
市販されている解氷スプレーは、500mlで300〜1,000円ほどの料金で売られています。
自作する場合は、どうでしょうか。
同量の500mlを作る場合、水とアルコールの割合は、水166mlとアルコール333ml。
今回、水とスプレーの料金は考えないものとして、ネットを参考に一般的なアルコール500mlが1,000円なので、333mlに換算すると666円。
市販されている解氷スプレーと比較すると、どっちが高いとも安いとも言えない金額になりました。

ただし、市販品には解氷以外の効果を持つ商品もあります。
例えば、解氷した後に再凍結を防止する効果を持っているもの等があります。

使い勝手の良いものでは、解氷ウインドウォッシャー液というものがあります。
ウォッシャー液を解氷効果を持つウォッシャー液に入れ替えることで、ウォッシャー液を噴射するだけで解氷効果を期待できます。

このように市販品には解氷以外の効果や利便性がある事も加味すると、近場で購入できるお店があるのであれば解氷スプレーは購入してしまった方が良いかもしれません。
近場にカー用品店などがなく、すぐにアルコールが手に入るのであれば、解氷スプレーを自作してみても良いかもしれませんね。

凍結防止シートで凍結予防

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冬の寒い時期は、解氷スプレーを車の中に常備しておくと良いでしょう。
そして、そもそも凍結をさせないという事前防止も大切です。

凍結の防止には、フロントガラス凍結防止シートがとても効果的です。
車を駐車している夜間にフロントガラスを覆うようにシートをかけておけば凍結は防げます。

凍結防止シートは、500〜2,000円ほどでカー用品店などで売られています。

簡易的なものであれば100円ショップでも売られていますし、古いシーツや毛布、大きなバスタオルなどフロントガラスを覆えるサイズの布であれば代用もできます。
ただ風が強いと飛んで行ってしまうので、専用のシートを用意するのが良いでしょう。

まとめ

仕事に向かおうとしている時、フロントガラスが凍結している事で遅刻してしまうかもしれません。
遊びに行こうとしている時、フロントガラスが凍っていたら、せっかくの楽しい気分が削がれてしまいます。
そんな時間への焦りや焦燥感から事故に繋がってしまうかもしれません。

解氷スプレーや凍結防止シートは、手軽で安価な解決策です。

予防策や事前の備えをしておく事で、無駄なストレスなく安全な運転を心がけましょう。

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