2016年8月8日 更新

新型パッソがついに発売!パッソに見るダイハツ・トヨタの新戦略とは

ダイハツがトヨタの完全子会社化に先駆け、ダイハツが一貫生産を請け負ったパッソ。パッソ/ブーンから今後のコンパクトカー市場に対する新戦略を読み解きます。

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ダイハツ工業がトヨタに完全子会社化される、という今年頭のビックニュースはまだ記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。そんな中、トヨタがパッソの新型モデルの発売を発表。企画から生産までを完全子会社化したダイハツに一貫委任するという方針がとられました。その決断の真意は一体なんなのでしょうか。

ダイハツによる一貫生産

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ダイハツによる一貫生産になったことで、従来のトヨタとダイハツの共同生産は完全中止になります。もともとダイハツは、軽自動車やセカンドカー需要を満たす車の生産を得意としているので適材適所という方針をとったことには頷けます。しかし、トヨタ パッソとダイハツ ブーンの市場が完全にかぶっているという点についてトヨタはどんな方針を打ち立てるのでしょうか。ダイハツの一貫生産になった事で、国内市場への影響がゼロだとは言い切れません。そのなかで一体どのようなモデルチェンジがおこなわれるのでしょうか。

"シンプル イズ ザ ベスト" なXモデル

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従来からあるXモデルは、これまでに比べてより幅広い層から支持されることを意識してデザインされています。フルモデルチェンジ後は、丸みを帯びた女性的なデザインは変えない一方で、男性にも使いやすいシンプルさを併せ持つ外観となっています。多くの車種がモデルチェンジ後に車体が大きくなっているのに反して、コンパクトを意識したパッソはむしろ一回り小さくなっています。しかし車内空間は全モデルに比べて広くなっていて、開発努力のめまぐるしさが伝わります。

スマートな装いを得たMODAモデル

トヨタ パッソ | 価格・グレード | トヨタ自動車WEBサイト (32279)

フルモデルチェンジ後の新グレードとして高級路線モーダ:MODAが追加されました。レトロな雰囲気で、女性に人気の出そうな外観です。一方、現在の2代目パッソの上級グレードである「+Hana」は廃止されることとなります。パッソのベースグレードよりもヘッドライトやフロントグリルが丸みのあるデザインとなっており高級感と可愛らしさが一層増しています。リアバンパーとボディ一が体化しており、オシャレなデザインに仕上がっています。

兄弟車ダイハツ ブーンとの棲み分け

ブーン|トップページ【ダイハツ】 (32280)

正直なところ、兄弟車ダイハツ・ブーンとの明確な棲み分けは国内の中ではないと言った方が正しいといえます。ただし細かいことをいえば、フロント・リア・グレード名の違いがあります。またトヨタ車なのかダイハツ車なのかといったメーカーの違いは依然存在します。そのためディーラーさんの好き嫌いは分かれますが、買う本人にとっては好みな方を選んで問題はないといえるのではないでしょうか。

トヨタ/ダイハツの考えるスモールカー戦略を読み解く

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今回のダイハツによるパッソ一貫生産の裏には世界戦略というキーワードが見え隠れしています。国内でのパッソ/ブーンの位置付けは大変複雑です。セカンドカーとしての需要が大きく、Bセグメント以下かつ軽自動車以上というとてもニッチな立ち位置にあります。国内の人口減少や若者の車離れから考えると、今回の統合は国内のニッチな需要を狙っての方向転換とは考えにくいでしょう。すると人口増加・車重要の増加が今後大いに見込める新興国マーケットへの舵きりの可能性が一番高いと思われます。このマーケットはトヨタに比べ、ダイハツの方が実績も大きく棲み分けをすべきと判断したと思われます。ダイハツが今後トヨタの期待に応え、新たなマーケットを取ることができれば再びトヨタが世界のトヨタに返り咲く日も少なくないかもしれません。
いかがでしたでしょうか。完全子会社化は決して守りのためではなく、今後の海外展開を見据えた攻めの姿勢の一端なのかもしれません。トヨタ/ダイハツのこれからの展開が楽しみです。

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