2016年7月8日 更新

グーグル、フォード、Uberら5社が自動運転の連合結成!

近年、自動運転に注目が集まっています。運転せずに仕事場まで行くことができたら、あなたは車の中で何をしますか?朝食を取る?化粧をする?ヒゲを剃る?はたまた、どこかの映画で見たようにワイパーの水を使って歯磨きなんて…。色々想像が沸きますね。そんな話題の自動運転ですが、グーグル、フォード、ウーバーなど5社が自動運転の連合を結成したことはご存じでしょうか?その連合について詳しく見てみましょう。

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自動車の自動運転に関する連合が全5社によって結成

2016年4月26日に、自動運転車の開発に世界を舞台として力を入れているアメリカを代表する自動車会社・フォード、誰もが知る検索エンジンを持つグーグル、スウェーデンの自動車会社ボルボ、そして配車サービス会社のリフト、そしてこちらも配車サービス会社のウーバーの5社が同盟を結ぶと発表しました。”Self-Driving Coalition for Safer Streets" 「安全な道路交通のための自動車協議会」として活動するこちらの団体の目的は、州と国とで異なっている規制や規定を明確にして、自動運転車の実用化の妨げとならないように政府に働きかけることにあります。
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自動運転を研究するグーグル

では、この連合の中で異質な存在のように見える「グーグル」についてまず取り上げましょう。グーグルがすでに自動運転カーを開発して、公道試験を開始していることはご存じでしょうか?そんなグーグルが自動運転で特に力を入れているのが、交通事故を防ぐためのシステムです。高度に制御された自動運転カーであっても歩行者との衝突事故を完全に避けることは不可能だとグーグルは考えています。そこで、グーグルは歩行者と接触したときの被害を最小限に抑えるための独自の方法を特許として取得しました。歩行者と接触したときに危険なことの1つは、歩行者が衝突した車に巻き込まれることや、はねられた後に反対車線や後方に飛ばされてひかれてしまうことです。それでグーグルは歩行者を車体に保持する技術を考案しました。例えば、前方で接触事故が起こった場合、衝突したフロントボディの保護層が飛散して中にある粘着性の高い層が出てきて歩行者をボンネットに捕まえておくこと、また、ボンネットからエアバックが飛び出し、歩行者の体を守ることが可能なシステムです。なんとも斬新な発想です!
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自動車メーカーからはフォードとボルボが参戦

では、連合に参加している大手外資系車メーカーのフォードとボルボの自動運転に対する取り組みを見ていきましょう。まずはフォード。フォードの自動運転車両の特徴は何といっても、フォード社の所在地であるミシガンの雪ような視野の悪い天候にも対応できる自動運転です。車両に搭載された周囲の建物や道路標識をスキャンするシステムが、天候に適した自動運転を行なうことに大きな役割を担っています。周囲の状況を認識するセンサーと付近のマップを組み合わせたシステムによりが天候に合わせた自動運転を可能にしているのです。
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次にボルボの自動運転実験車両はというと、実はすでにスウェーデンの一般道を走っています。2017年までに100台の自動運転機能付き車両を一般の人に使用してもらう予定です。では、ボルボの自動運転車にはり周りの車の速度に合わせて、加速、減速、走行、停止などを自動でコントロールしてくれる「全車速追従機能ACC」、また日本人女性に苦手な方が多い縦列駐車のサポートをしてくれる「パーク・アシスト・パイロット」。システムの指示に従ってギアチェンジ、アクセル、ブレーキを操作するだけで自動で駐車してくれます。これなら怖がらずにどこにでも駐車できちゃいそうですね!また、前方を走る車やいきなり飛び出してくる歩行者を自動的に回避するだけでなく、同じ方向に走行している自転車までも検知してオートブレーキをかけてくれる機能もあります。ボルボが掲げる、2020年までに新しいボルボ車での死亡者や重傷者をゼロにするという目標が実現される日も近いかもしれませんね!
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残る2社は配車サービスのウーバー・テクノロジーズとリフト

では、配車アプリの会社である「ウーバー・テクノロジーズ」の自動運転に対する取り組みについてですが、まず、2015年2月2日に米カーネギーメロン大学と提携することを発表しています。マッピング、車両安全性、自動車運転技術の研究開発に焦点が当てられます。また、2016年5月には「フォード・フィージョン・ハイブリッド」という車を走らせると発表しています。レーダー、レーザー・スキャナー、詳細地図作成のための高画質カメラなどを搭載した車で、同時に自動運転能力を試すためのものです。こちらも2020年に自動運転車を導入するという目標に向かって着実に前進しているようです。
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では、同じく配車サービスであるリフトの自動運転に対する取り組みですが、自動運転タクシーの公道試験走行を1年以内に開始すると発表しています。GMと提携して電気自動車「シボレー・ボルト」での走行予定です。でも、まだまだ自動運転の車に乗るのは恐いと思う乗客が多いのも事実でしょう。そのことをふまえて、リフトは、携帯アプリでタクシーを呼ぶときに自動運転車に乗るかどうか選べるようにする予定です。タクシーにまで自動運転が導入されるとは時代はどんどん進んでいますね。
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連合の思惑と今後予想される流れ

この連合が結成される前からすでに、グーグル、ボルボなどは、自動運転に関する州と国の規制の矛盾を解決するためにそれぞれ政府に働きかけていました。例えば、ボルボは自動運転車の連邦政府のガイドラインが不足しているために、米国は自動運転のリーダーとしての地位を失う危険に面していると警告していました。この度、5社の連合を作ってからは、自動運転車が実用化されれば、高齢者や障害者など運転できない人たちも自分たちで車に乗ることができるようになり、より安全な車社会が形成されると主張しています。また、「自動運転技術が向上すれば事故は減り渋滞も緩和する」ということをアピールしていくようです。
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大手自動車メーカーや配車サービスメーカー、誰もが知っている検索大手メーカーであるグーグルがタッグを組んだこの連合は、必ずや自動運転車の実用を早めて、新たな車の時代を切り拓いてくれることでしょう。化粧も歯磨きも(?)ヒゲ剃りや朝食さえも家でする必要のなくなる時代ももうすぐそこかもしれませんね。
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自動運転が実現したらクルマの中で歯磨きもできる?

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