2019年2月15日 更新

【プロが解説】タイヤ交換自分でできますか?緊急時にも安心

急なトラブルに遭遇した際にできないと困る「タイヤ交換」。難しいと思ってる人は実はやり方を知らないだけかもしれません。今回は、意外に簡単なタイヤ交換についてご説明します。

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タイヤ交換を自分でできない人が増加?!

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みなさんタイヤ交換はできますか?急なタイヤトラブルでタイヤ交換が自分でできないのは大変ですよね。
実は近年、タイヤに関するトラブルが増えています。JAFへの救護要請は、2007年度に約25万3,560件でしたが、10年後の2017年度には36万5,401件と、約1.44倍に膨らんでいるのです。

なぜ、パンクが増えているのか?

トラブル増加の原因は、セルフガソリンスタンドの増加が関与しています。店員に給油してもらうガソリンスタンドでは「空気圧の点検はいかがですか?」と声がけされる機会が多いのに対し、セルフ方式だとあまり声をかけられないことが要因です。

その結果、空気圧不足のまま走行する車が増加し、パンクする車が増加しています。空気圧不足だとタイヤがたわみやすくなり、長期間使用するとバーストしてしまい、危険なのです。

自分でタイヤ交換できない人が増えた

タイヤの空気圧は毎月チェックするのが理想です。
しかし、JAFが2014年に実施したアンケートによると、マイカーの指定空気圧を知らないという人は36%、推奨されている毎月1回の空気圧チェックを行っている人は、14%に満たないという結果となっています。タイヤへのメンテナンス意識が薄い人は案外多いのです。

また、冒頭でもお伝えした通り、車を運転しているのにタイヤ交換をしたことのない人が増えています。以前は車のトランクの下にスペアタイヤが車載されていましたが、最近はスペアタイヤが積まれていない車が多くなりました。

積まれていない場合はパンク用に応急修理セットが車載されているようです。
また、以前は自動車教習所でタイヤ交換の教習が行われていましたが、現在は必須ではなくなり、タイヤ交換についての知識を持っている人が少なくなってしまったのです。

ではタイヤ交換を自分でやるのは難しいのでしょうか?

タイヤ交換を自分でやってみよう

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タイヤ交換は、実はやってみると意外に簡単です。時間も手間も思ったよりもかからないのです。
そこで今からタイヤ交換方法をお伝えします。タイヤ交換を理解すると急なトラブルに遭遇した際、あなたを守ることになりますよ。

①タイヤ交換で必要な道具とは?

まず必要な工具ですが、車体を持ちあげる「ジャッキ」、ホイールナットを回す「レンチ」のたった2点。

どちらも購入時に車載されているケースが多いでしょう。パンクのための修理キットを積んでいる車両には、これらは車載されていないようなので確認が必要です。
次に紹介する工具があると、より効率良く作業できます。
1)フロアジャッキ
車載されているのは「パンダジャッキ」と呼ばれるものです。テコの原理を応用し、ネジを回すことでジャッキが昇降しますが、ネジを回すのが大変です。これに対し、「フロアジャッキ」は油圧式で、「パンダジャッキ」よりも昇降作業を簡単に行えます。

2)ジャッキスタンド
ジャッキの代わりに車体を支えるのに使用するアイテムで、通称「ウマ」と呼ばれるもの。「パンダジャッキ」や「フロアジャッキ」に比べて安定性があり、安全に作業できます。

3)十字型レンチ
レンチは、ホイールナットを緩めたり締めたりするのに使います。車載のレンチは通常L型です。十字型はL型ほど力をかけずに作業ができ便利です。4種類のナットサイズに対応し、ほとんどの車に使用できます。

4)インパクトレンチ
パワーがあり、固く締められたホイールナットでも手早く緩めることができ、電動やエア式があります。パワーがあるゆえ、ホイールナットを締める際にボルトのネジ山が潰れたり、折れたりすることがあるので「慣れ」が必要です。

5)トルクレンチ
トルクレンチは、締め付けられたねじの「トルク」を測定するものです。ホイールナットの締め付けが緩すぎると走行中に外れ、締めつけ過ぎるとボルトに負荷がかかります。トルクレンチを持っていない場合は、ガソリンスタンド等でチェックしてもらいましょう。

6)輪止め
ジャッキアップした車両が動いてジャッキやジャッキスタンドから外れるのを防ぐ為、接地している側のタイヤには「輪止め」を設置すべきです。後輪を上げるなら前輪に、前輪を上げるなら後輪に「輪止め」をしましょう。

7)マイナスドライバー
ホイールカバーは、素手で外すのはコツがいるので「マイナスドライバー」を使って外します。カバーとホイールの隙間にドライバーを差し込み、テコの原理で外します。ドライバーに布を当てて使えば、カバーが傷付きません。

タイヤ交換の手順は?

タイヤ交換の手順は次の通りです。
1)作業場所の確保
ジャッキアップする際は、水平である程度の広さが確保できる場所で行うのが鉄則です。傾いた路面や舗装されていない所で作業するのは大変危険です。安全には細心の注意を払いましょう。

2)ジャッキをセットする
車重に耐えられるようにあらかじめ補強してある「ジャッキアップポイント」が車体下部にあるか確認しましょう。あった場合はそこにジャッキを当てがいます。

3)ホイールナットを緩める
ホイールカバーを外し、ホイールナットを少しだけ緩めます。タイヤが宙に浮いている状態だと、ホイールナットを緩めることができないからです。輪留めがある場合は、このタイミングで輪留めをします。

4)ジャッキアップする
タイヤが地面から1センチほど車体が浮くまで、ジャッキアップします。持ち上げすぎは禁物。作業がしにくいうえ、車体バランスが崩れ大変危険です。

5)タイヤ交換をする
ホイールナットをすべて外し、タイヤを交換します。交換後、ホイールナットは手で少しずつ締めます。対角線上に順番に締めることで、全てのボルトが偏りなく締め付けることができます。

6)ジャッキを降ろす
タイヤを固定したら、ゆっくりとジャッキを降ろします。油圧式の場合は、衝撃で足回りが壊れてしまうので、急に油圧を抜いてしまわないように注意が必要です。

7)最終仕上げ
ジャッキを降ろしホイールナットを十分に締めます。安全のためにトルクレンチできちんと締付トルクをチェックしながら締めることをおすすめします。レンチに足をかけ、ナットを締め付ける人がいますが、締め過ぎになりがちなので、おすすめしません。作業が終わったらタイヤの空気圧のチェックを忘れずに行いましょう。

タイヤ交換をお店で頼むといくらかかる?

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ディーラーでタイヤ交換をしてもらう場合は、15インチサイズのタイヤで1本2,000円~3,000円程度、16インチ以上のタイヤで1本 2,500円~3,500円程度かかります。加えて廃タイヤ処理代が1本300円程度かかる場合が多いようです。

通信販売でタイヤを購入し、商品を取り付け店に送付してもらい、タイヤ交換を行うサービスもあります。購入するタイヤのグレードによって総費用は変わってきます。タイヤの銘柄や性能、整備工場によって費用が異なります。あるサイトのプランだと、15インチサイズのタイヤ4本の購入と取り付け作業で7,000円程度。正確な費用を確認するようにしましょう。

緊急時のためにもタイヤ交換を自分でできるようにしよう!

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タイヤトラブルが起きた時は気持ちが焦っているために、車を傷めるだけでなく、手を挟むなど、ケガをするリスクも高くなります。
そのため、タイヤ交換のための用具を点検・準備し、交換の手順をしっかりおさらいしておきましょう。
タイヤ交換をマスターしてカーライフを楽しみましょう。

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