2016年6月9日 更新

トヨタエスティマVSホンダオデッセイ[ミニバン対決]

全幅1800mm、全長4800mmクラスのLクラスミニバンながらもなだらかに落ち込むルーフラインなど実用性一辺倒のアルファード、エルグランドとは異なる二台。デビューから10年以上現役を続けているモデルと、今年ハイブリッドが追加されたモデルの比較になってしまいますが、サイズ感の近い二台を比較してみます。

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2006年デビューで10年以上支持されているエスティマ

エスティマは、2006年に現行モデルがデビューしました。プラットフォームのフロントはハリアー等と同じもの、リア周りは専用設計とし、二代目のアルファードと車体、エンジンを共有していました。通常のトヨタのモデルチェンジサイクルだと5年程度なのですが、エスティマの後継と目されてデビューしたエスクワイアがエスティマユーザーには受け入れられず、2016年夏に再度マイナーチェンジを加え、販売を続けるようです。

エスティマには、大きく分け2006年~2008年までの前期モデル、2012年までの中期モデルとそれ以降、現行の後期モデルがあります。ライト類、バンパーのデザインが異なるものの基本は変わらず、2.4L直4と、3.5LV6と、2.4L直4とハイブリッドの3種ですが、次のマイナーチェンジで2.4L直4及び、2.4L直4+ハイブリッドのみとなるようです。販売から10年経った昨年4月度でも新車販売台数トップ30位に入っているので、脅威的と言えるでしょう。
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ハイブリッドモデルも追加されたオデッセイ

オデッセイは元々工場の拡張ができず、乗用車の生産ラインで製造せざるを得なかったため、低い全高で販売されました。しかし、それが市場には受け入れられ、全高の低いミニバンという新たなジャンルを確立しました。しかし、ミニバン主要ユーザーとなるファミリー層からは、全高の低さ、車内の狭さという点が相容れず、次第に販売台数を落としていきました。

現モデルからは一クラス上のエリシオンと統合し、全幅1800mm全長4830mmというエスティマとほぼ同じ車格のモデルへと変化しました。エンジンは、エスティマと同様ハイブリッドと、ガソリンの二本立てですが、2.4L直4と、2.0L直4+ハイブリッドとなります。
オデッセイハイブリッド ハイブリッドアブソルート・ホンダセンシングアドバンスドパッケージ(ホンダ)2016年2月モデルのカタログ[10102275] | goo自動車&バイク (25324)

重要なところで、燃費性能は?

同じ2.4Lガソリンモデルで比較するとエスティマが11km/L程度に対し、オデッセイは13km/Lとなります。ハイブリッドモデルだと更に差は大きく、17~18km/L程度のエスティマに対して、オデッセイは26km/程度となります。

オデッセイのハイブリッドは、アコードハイブリッド同様に、エンジンを主に発電機として使用し、70㎞/h以上で定速で走行している際など最も効率よくエンジンを稼働できる条件下で、タイヤとエンジンが直結になります。対して、エスティマのハイブリッドは、「モーターはあくまでエンジンの補助」という位置づけです。ただし、オデッセイのハイブリッドは4WDの設定がなく、逆にエスティマのハイブリッドにはFFの設定がありません。
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快適装備は?

快適装備に関しては、デビューが早いエスティマには分が悪いでしょう。オデッセイがエマージェンシーブレーキやレーンキープアシストなどを装備するのに対し、2.4Lモデルのエスティマでは、トラクションコントロールすら装備されておらず、雨天時の上り坂での発進など簡単にホイルスピンを起こしたりと厳しいものとなってしまいます。
ただし、今回のマイナーチェンジでトヨタセーフティセンスが装備される予定なので、もしエスティマを購入予定とされているのであれば、それまで待たれた方が良いと思います。

また、シートに関してもオデッセイの方が一歩リードでしょう。非常に座り心地が良いのが特徴です。オデッセイの7人乗り車のセカンドシートは、リクライニングしたときに背もたれの肩部分が盛り上がり、サポートしてくれます。
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走行性能ではエスティマ、燃費ではオデッセイか

エスティマの3.5LV6は、自動車メーカーがかつて設定した自主規制値いっぱいの280PSを発生し、動力性能については2.4Lエンジンのオデッセイを上回ります。しかし、同じ2.4Lモデル同士だと、175PS・23kg/mのオデッセイと170PS・22.8kg/mのエスティマはほぼ互角。車重も両者とも1700kg前後となっているので、大きな性能差はなさそうです。

足回りに関しても、オデッセイでは、ホンダが意地のように貫いてきた四輪ダブルウィッシュボーンという4輪独立サスペンションをやめ、後輪は左右のタイヤがつながったトーションビームという方式を採用したことに注目したいですね。トーションビーム方式はスペース効率に優れるのですが、性能という点ではやや劣ります。エスティマも同様のサスペンションを利用しているので、こちらもほぼ互角と言えそうですが、後発の分、部材の最適化など10年分の進歩はあるので、オデッセイに少し利があります。
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車の場合、10年の差は2モデル古いということになってしまいます。スタイリングに古臭さを感じさせないのは素晴らしいですが、安全装備、燃費性能などはやはり少し前のモデルということを再認識させられますね。もし、エスティマのデザインに魅力を感じているのでしたら、マイナーチェンジまで待たれるのが得策だと思います。

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