2017年6月4日 更新

車の寿命、目安ってあるの?エンジンや走行距離との関係は?

車を購入する場合、特に中古車の場合はあと何年乗れるのかが気になりますよね。車のエンジンの寿命、走行距離の目安など、購入前に誰しもが知りたいポイントを詳しく解説します。

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古い、もしくは走行距離が多い中古車を購入する際に気になるのは、その車両が今後どれだけ走ることができるのか、ということではないでしょうか。せっかく安い価格で購入できたとしても故障が頻発し、トータルで考えると修理費のほうが高くついてしまった、なんてこともありえる話。
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そこで今回は自動車の「寿命」について詳しく解説していきます。
・そもそも車の寿命とは?
・エンジンの故障=その車の寿命なの?
・目安となる走行距離はどのくらい?
などの疑問に答えていきます。

10年でも、10万kmでも、20万kmでも元気な車は元気

まず最初に言っておきたいのが、自動車、とくに日本車というのはとても頑丈に作られているということです。そのため、日本では廃車扱いの車が、海外ではまだまだバリバリの現役で活躍していることも多々あります。実際に日本ではその悪路走破性を発揮することなく現役を終えたSUVが、道路整備の進んでいない国へ輸出され、日本とは比べ物にならないような過酷な状況下でも使用されている例もたくさんあります。
またその高い耐久性と積載性から、ハイエースのようなワンボックスタイプの商用バンも途上国では人気が高いです。これらの例はいずれも、日本では過走行車としてほとんど値もつかないような車の話。よく自動車の寿命は10年10万kmなんて声も聞きますが、走れるか、走れないかという話では10万kmを超えても、10年を超えてもまだまだ走れます。更にメンテナンスをきちんと行っていれば、半永久的にとまではいかずとも、かなり寿命は長くなるものなのです。
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何をもって寿命という?

このように、国や使用環境が変われば、その車の価値や寿命だって当然変わってきます。では一般的に、日本ではどのような事象が発生すると「寿命が来た」ということになるのでしょうか。
第一に、ワイパーやゴムパッキン、タイヤなどの消耗品とは違い、自動車の部品の中でも特に耐久性が高く、またその分修理費も高額になってしまう、【エンジン周り】が壊れてしまった場合。時には修理に中古車1台分以上(外車などでは軽自動車の新車が余裕で変えてしまうくらい)のお金がかかってしまうことも。もしそうなったら整備に出すよりも、買い替えてしまったほうが得ということで【車の寿命が来た】と判断する人がほとんどです。エンジン周りなどのトラブルが出始めたら、「そろそろ寿命が来たかもしれないな」と疑ってみてもよいかもしれません。

寿命を定義するなら「損益分岐点」が来たタイミング

とはいえエンジン周りの不具合であっても整備費も安く、またほかの部品に異常がないのなら、それだけで寿命だと決め付けてしまうのは不毛です。そこで今回はもっと明確な判断基準、「損益分岐点」を用いた寿命の判断の仕方をお教えします。これ以上この車に乗ると損になる時、つまり、損(整備費)と益(売却額)が入れ替わるタイミング、これこそが車の「寿命」だといえます。
自動車を日常の移動手段の1つと捉え、また実際にそのような使い方をしている人の場合、通常の整備のみで安全に走れるのが10万km前後だといわれています。また、仮に10万km前後走ったタイミングでトラブルが出た場合、整備費が以前と比べると高額になることが多くあります。その整備費と、修理せずにそのまま売却した時の買取額がほぼ同じになるポイントがここ、大体「走行距離10万km」なのです。もし整備の見積りを出してみて「高いな」と感じたら、売却額も一緒に考えてみてください。売却額と整備費を天秤に掛けてみた時、もし整備費のほうが高くなるようでしたら、そのときはその車両が寿命を迎えたと判断して、買い替えを検討してみることをおすすめします。
この損益分岐点を最も強く意識しているのがタクシー業界。自動車という決して安くはないものを商売道具にしている以上、整備内容や整備費にもとても気を配っています。多くのタクシー会社では、その1台を長く運用するために、一般の自動車ユーザー以上に丁寧なメンテナンスを心がけます。修理の場合でも新品部品への交換なのか、中古部品への交換なのか、エンジンのオーバーホールなのか、エンジンの載せ替えなのかなど、コスト的にも最適な整備を行っています。
そうしたメンテナンスのおかげもありますが、一般的にタクシー車両の走行距離は30~50万kmほどと言われています。もちろんタクシーほどきめ細やかなメンテナンスは難しいにせよ、自家用車であっても手を掛けてあげられれば20万km程度ならまだまだ活躍できます。また、自動車自体もほとんどがそのように設計されているのです。
ただ、その車に対してそれほど愛着がなく、走ればいい、という人にとっては話が変わってきます。特別なメンテナンスを施して、20万km以上乗り続けたとしても、それに見合うだけのリターンはありません。というのもやはり自動車のメンテナンスというのは費用の面からも、手間の面からも、面倒なことが多いのです。そもそも一般的な家庭における走行距離はせいぜい1年1万km。ということは、20万km走らせようと思ったら20年近くかかってしまうわけで、日々進歩している自動車製造技術の恩恵が受けられません。ほとんどの場合、最新のものが一番安全で一番便利。車そのものや運転にこだわりがない人ほど、新しい車のほうが向いているともいえます。

まとめ

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今回は損益分岐点という考え方に基づき、自動車の寿命について解説しました。ただし、乗っているうちに、その車に愛着がわいてきた場合は話が変わります。もしこの車に長く乗っていたいという気持ちが生まれたなら、その瞬間からでも遅くありません。メンテナンスを開始しましょう。一口にメンテナンスといってもいろいろありますが、エンジン周りでできる定期的なメンテナンスは半年~1年ごとのエンジンオイルの交換です。またいざ修理する段階でも、エンジンをオーバーホールするのか、それとも中古のエンジンだけを買ってきて載せ替えるのか、などいろいろな方法があります。判断に迷った時には修理工場に相談してみましょう。
(まゆきち)

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