2016年5月12日 更新

新しい交差点「ラウンドアバウト」とは? 期待される効果まとめ

日本で大型の交差点と言えば、3差路や5差路など信号機によって変わる一方通行型の交差点が主流です。しかし、近年注目を集めているのがラウンドアバウト。環状交差点とも言われるもので、海外では既に採用されているところも多く、日本でも2014年9月ごろから本格的に導入が始まりました。

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ラウンドアバウトとは?

ラウンドアバウトとは、円形の交差点のことです。中央島と呼ばれる円型の分離帯があり、そこをくるっと回りながら、自分の進みたい交差点で左折します。ラウンドアバウトに進入するときも、左側から入って左側から抜けるというのが、日本でのルールです。ラウンドアバウトに進入する際は、既にラウンドアバウト内を走行している車が優先で、左ウィンカーをつけた状態で、車が来ていないことを確認してから進入します。ラウンドアバウトに入った後は、好きな交差点に入れるので、場合によってはUターンすることも可能です。
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効果1「重大な事故が減少する」

まずラウンドアバウト導入に際して、効果が期待できるのが、重大事故の減少です。一般的な交差点では、信号が変わって無理に直進してくる車や右折する車が事故を起こすなど、大きな事故になることも少なくありません。ラウンドアバウトでは、進入する際に減速する必要があるため、事故が起こったとしても、大きな事故が起こりにくいことが期待されています。また、ラウンドアバウトにおける各交差点は、歩行者も利用できるようになっていますが、車がすでに減速した状態で左折するため、歩行者対車の事故も大きくなりにくいと考えられています。
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効果2「場所によっては渋滞を緩和できる」

ラウンドアバウトでは、信号機が設置されていません。そのため、ラウンドアバウト内に車が少ない場合は、スムーズに走行することが可能になります。例えば、5差路であると、信号待ちの時間に結構な時間を費やしていました。ラウンドアバウトであれば、こういった信号待ちの時間が節約できるため、車の交通量によっては、渋滞を緩和できる可能性が広がるのです。
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効果3「車の燃費抑制が期待される」

通常の交差点では、信号待ちの時間も車が稼働しているので、その分燃費も悪くなってしまいます。ラウンドアバウトでは、信号待ちの時間がカットされるので、燃費の抑制にも繋がりますし、排出されるガスも減ると期待されています。近年のエコな風潮に加え、ラウンドアバウトの設置が広がれば、環境に優しい道路への期待がより一層できます。
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効果4「無駄な設備が必要ないのでコストや環境にも良い」

信号機を設置するのにもコストがかかります。1灯式でも100万円、通常の信号機であれば470万円もかかるのだとか。これらの費用は、国または市町村の税金の一部から負担されています。さらに信号機も消耗品ですから、いつかは建て直さなくてはならない日がくるもの。こういった、コストが浮いたらどうでしょう。国や市町村は、福祉など、もっと別の事業にお金を使えるようになります。コストの面でも、ラウンドアバウト導入の効果が期待されているのです。
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効果5「災害時でも問題なく稼働できる」

そして、信号機の設置が必要ないということは、災害時にもメリットを発揮します。例えば、地震などで信号機が壊れてしまった場合、当然交通面で混乱が予想されます。整備員などが来るまで、しっかりとした安全が確保できません。しかし、ラウンドアバウトは信号機が設置されていないので、信号の有無にかかわらず走行することができるのです。
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ラウンドアバウトは、事故の減少や環境面、コスト面などでも効果が期待される交差点です。すでに東京や大阪などの主要都市をはじめ、長野県や宮城県などでは運用が行われています。今後も導入が広がる可能性もあるので、しっかり把握しておきたいものです。

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