2016年6月27日 更新

並行輸入車は本当に安い?個人輸入のハウツー

日本国内の正規代理店で販売していない車を手に入れたい、海外で乗っていた車を持ち込みたい…なんて時の手段となるのが個人による並行輸入。あまり一般的でない購入手段ですが、個人で車を輸入した場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

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正規輸入車と並行輸入車は正式名称ではない?

通常、外車を購入する場合は日本国内の正規輸入代理店(ディーラー)を通すのが一般的なパターンです。しかし、もう1つ、日本国内に外車などを持ち込む手段が存在します。それが、正規輸入代理店を通さずに国内に持ち込む並行輸入です。
実は、この「正規輸入車」と「並行輸入車」というのは俗称であり、法的にこの2つは区別はされていません。しかし、同じ車を国内に持ち込もうとしても、その時にかかえる手間や後々のメンテナンスには大きな違いがあります。基本的に「並行輸入車」と呼ばれる車は、正規代理店を通さずに輸入した車(特に、日本国内で販売していない車種)、正規代理店が存在しないメーカーの車のことを指します。
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正規輸入車と並行輸入車の違い

正規代理店が輸入した正規輸入車であろうと、個人で輸入した並行輸入車であろうと、または国内で生産された車であろうと、まず問題となるのは車の安全性などの保安基準です。これをクリアするために、国土交通大臣に自動車ごとの安全性や環境性について申請を出してクリアする必要があります。
大本となる輸入車を大別すると、生産量が多い量産自動車は「型式指定自動車」、大型の商用車などは「新型届出自動車」、そして年間輸入台数が2000台を下回る希少な車種は「輸入車特別取扱自動車」の3つのタイプにわけることができます。この3つのどれかで認可を受けた輸入車が正規輸入車と呼ばれ、認可を受けていない輸入車が並行輸入車となっています。たとえ、正規代理店が輸入した車であったとしても、上記した3つの認可のいずれかを受けていない車は並行輸入車となるため注意が必要です。
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車を並行輸入するための方法とは?

正規代理店を通さずに車を並行輸入する場合、大別すると2つの方法が存在します。まず1つが並行輸入業者(正規代理店ではない販売店)に委託するケース。正規代理店を通さず、海外で販売されている自動車を直接購入して輸入する(これには新車と中古車の2パターンがあります)という、煩わしい手続きなどの一連の作業のほとんどを任せられるのはメリットと言えるでしょう。
もう1つのパターンが個人輸入です。これは正規代理店でも、並行輸入業者でもなく、個人で車を輸入するパターンであり、中にはこの個人輸入を代行してくれる会社もあります。日本で販売していない車を購入する時に使うだけでなく、海外生活中に乗り回していた車を日本に持ち込みたい…という時にも、個人輸入を使うことがあります。
どちらのケースで輸入するにしても、並行輸入車の場合は日本国内の保安基準に達している、ということを証明する数々の審査や通関での煩雑な手続きが必要となります。正規代理店で外車を購入するよりも多くの時間と手間かかってしまうのが並行輸入と言えるでしょう。
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並行輸入車のメリットとは?

並行輸入する最大のメリット、それはなんといっても日本国内で流通量の少ない、希少な車が手に入る、ということでしょう。車好きの方なら、好きなメーカー、好きなデザインの車を選びたいと思うのは当然ですが、そんな車が日本国内で販売されているとは限りません。また、好きな車があったとしても、海外仕様を気に入ったり、欲しいグレードの車が日本国内には存在しないこともあります。正規代理店で販売していない車ということは、それだけ国内では珍しい車ということになりますから、並行輸入車は人目を引くのも確かでしょうね!
さらに、並行輸入車は直接現地で購入するのが普通なので、同じ車を購入したとしても正規代理店より購入代金は安く上がることがあります。こればかりはその時の情勢による…としか言いようがありませんが、値段面でメリットが生じる可能性もあるのが並行輸入と言えるでしょう。
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並行輸入車のデメリットとは?

並行輸入車を購入するということは、それなりに車にこだわりがある方、ということになります。「どうしても欲しい車がある!」という熱意を持つカーマニアの方々は多いですが、実は並行輸入するのは多くのデメリットがつきまといます。まず第一に、正規代理店を通して購入した車と、並行輸入して購入した車ではアフターケアがかなり違ってきます。
車がトラブルに遭うなど、万が一の時に頼れる整備関係者がいれば良いのですが、そういう知人がいない場合では自分でメンテナンスする必要もでてきます。さきほど、メリットに「国内では珍しい車」と書きましたが、それだけ扱うパーツも少ないということですから、運良く整備を頼める業者があったとしても割高になる可能性があります。最悪のケースでは車両保険にすら入れない場合もあるので、この点をよく見極めておくことが大事です。
さらに、為替相場の関係で車両代金自体は安くあがることが多いものの、輸入時に伴う諸費用、各種検査の手間と費用などが大きく上乗せされるために、結果的には正規代理店とそれほど変わらないことも多いようです。変わらないだけならまだ良いのですが、並行輸入した車は売却する時に購入時よりも遥かに安い下取り価格で取引される点もデメリットとして挙げられます。手間と金銭的な面で言うと、正規代理店で購入するよりもかなりのデメリットが生じることを覚えておきましょう。
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並行輸入には数々のデメリットがありますが、「それでもこの車が欲しい!」という方にとっては、そのデメリットを知っていたとしても十分に満足できるものになるでしょう。しかし、「現地で買ったほうが安いから!」と安易に飛びつくのは危険かもしれません。

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