2016年11月4日 更新

新型セレナ自動運転技術「プロパイロット」とは?安全性は?

日産自動車は、8月24日発売の人気車種・セレナの新型を7月13日にお披露目しました。スライドドアと広い車内空間で人気のセレナですが、今回の新型には、ゆくゆくは自動運転技術「プロパイロット」が搭載となります。国内メーカーでは初となる自動運転技術の、便利さや安全性についてみていきましょう。

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日産が新型セレナを8月下旬より販売開始!

日産自動車株式会社は、7月にワールドプレミアにて発表した新型セレナを、いよいよ8月24日から販売します。7~8人乗りのファミリー向けミニバンとして愛されてきたセレナ。ハイブリッドシステムも搭載して、よりエコに使いやすくなったのですが、今回また新たな改良が加えられるということで注目を集めています。
新型「セレナ」は「BIG」「EASY」「FUN」の3つのキーワードを掲げています。「BIG」はクラスNo.1の室内空間、「EASY」は全ての人が実感できる使いやすさと運転のしやすさ、「FUN」は家族みんながドライブを楽しめるたの技術を指しており、より快適に安全に楽しくドライブができるようにという思いが込められているようです。
日産自動車、新型「セレナ」に自動運転技術「プロパイロット」を搭載 - 日産自動車ニュースルーム (53516)

より広くなって使い勝手もグレードアップ

さらに広くなった室内空間

新型セレナはクラスNo.1の室内空間となりますが、注目したいのは前モデルより180mmも広くなった室内長。これにより、リビングのように足をのばしてリラックスできる「2列目超ロングスライドシート」を採用しており、さらに女性でもより簡単にシートアレンジが可能になりました。

使い勝手を極めたユーティリティ

ファミリー向けのミニバンには嬉しい、自動スライドドア機能も搭載。足元の操作にセンサーが反応して自動で開閉してくれる「ハンズフリースライドドア」で、子どもを抱っこしながらの乗り降りも楽ちんです。さらに、バックドア上部のみを開閉させることができる「デュアルバックドア」を採用。後ろが狭い駐車場でも荷物の出し入れが可能となりました。

自動運転技術「プロパイロット」

そして今回の目玉となる新技術は、同一車線自動運転技術「プロパイロット」です。高速道路などの自動車専用道路において、ドライバーが設定した車速(約30~100km/h)を上限に、先行車両との車間距離を一定に保つよう制御することに加え、車線中央を走行するようにハンドル操作を支援。ドライバーの運転をサポートしてくれます。

自動運転技術とは

今回着目する自動運転技術とは、ドライバーがハンドルやアクセル、ブレーキを操作しなくても、車が自動的に走行をコントロールしてくれるという仕組みを指します。現在使用されている自動運転のしくみに「クルーズコントロール」というものがありますが、これはいわゆる自動アクセル。ブレーキやハンドル操作はドライバーが行うため、完全自動とはいえません。
完全自動運転車については、すでにGoogleが世界の企業に先駆けて実用テストを行っていました。また、テスラモータースのテスラ Model Sという、実際の市販車にもベータ版の自動運転モードが搭載されています。このように、車の自動運転技術は世界の注目を集めているのです。
gettyimages (52717)

自動運転技術の便利な点

では、自動運転技術は私たちの生活にどのような便利さをもたらしてくれるのでしょうか。
まず、ドライバーが不要になるため、車に乗っている全員が自分の自由な時間を楽しめるようになります。例えば家族でのドライブも、向かい合ってランチを楽しんだり、映画をじっくり見たり、読書をしたりすることが可能です。さらに、子どもや目の見えない方など、現在の車の運転には難しい方のみでも車での外出が可能になります。また、お酒を飲んでも自動運転に切り替えることができれば、飲酒運転の危険もなくなりますね。
もちろん、自動運転の恩恵は乗り手そのものに限りません。もしすべての車が自動で速度を調節し、スムーズな走行をすることができれば、制限速度オーバーの危険な運転がなくなるでしょう。それに伴い、交通事故や渋滞の緩和も期待されます。交差点でも自動で止まることができれば、信号も不要になるかもしれません。
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日産の自動運転技術「プロパイロット」とは

今回お披露目された日産 セレナの「プロパイロット」は、簡単に言えば、車間距離や白線を認識して走行するものです。もちろん、自動で一定速度を保ったり、止まったり、再発進したりすることも可能。速度は時速30kmから114kmの間で設定でき、前に車がいる場合は追走、いない場合は設定スピードまで加速、そのままレーンを走行してくれます。通常の運転モードと自動運転モードを切り替えて使用することを前提としていますが、高速道路など一定の速度で長時間のドライブとなる場合にはかなり重宝されると考えてよいでしょう。
今回の発表で注目されているのは、自動運転技術の搭載がミニバンクラスでは世界初ということ。日産自動車の技術開発部では「ゼロエミッション」と「死亡事故ゼロ」を掲げており、ミニバンのような日常的に使用する車種にも自動運転技術を導入したい、という方針のようです。そのため、難しい操作を省き、スイッチ操作で簡単にシステムを起動・設定することにこだわったほか、「日本の高速道路」に徹底的に合わせた使いやすさの追求を行っています。だれでも使いやすい自動運転システムを目指したのですね。
日産自動車、新型「セレナ」に自動運転技術「プロパイロット」を搭載 - 日産自動車ニュースルーム (53511)

「完全手放しで自動運転」はまだ難しい?

ただしこのプロパイロット、ドライバーはハンドルから手を放すことができない点に注意しなければなりません。もちろんぎゅっと握って舵取りをする必要はありませんが、万が一の事態に備えて完全手放し状態だと警報がなるしくみになっています。
また、追走時は急カーブで前の車を捉えられなくなったりするとオフになりますし、白線などの車線がない道では機能を使用することはできません。さらに、基本的には直線やゆるやかなカーブでの走行のみに対応しているので、急カーブではドライバーがハンドル操作をしなければなりませんし、高速道路での追い越しや車線変更も手動になります。
日産自動車、新型「セレナ」に自動運転技術「プロパイロット」の搭載を発表|日産自動車株式会社のプレスリリース (52719)

問われる安全性と実用化に向けた取り組み

自動運転技術のテストが各国で行われていますが、アメリカの自動車メーカー テスラモーターズのテスラ Model Sにもベータ版の半自動運転モードが搭載されています。しかし、2016年5月7日、アメリカフロリダ州の幹線道路で、自動運転モード中のテスラ Model Sが死亡事故を起こしてしまいました。センサーが強い日差しと前方車の白いボディの影響でうまく作動しなかったことが原因と言われていますが、自動運転のテスラは前方の車に衝突してしまったのです。
このように、センサーやブレーキなどの自動運転技術ははまだ100%安全とは言い切れず、ドライバーがいざいというときに対処できるような姿勢で車に乗っている必要があるようです。日常使いをメインとしているセレナに関しても、現時点では同じような運用方法となると思われますので、やはり「完全なる手放し運転」の実現はまだ先になりそうですね。
テスラモーターズ - Wikipedia (52722)

セレナへの搭載は2020年までを目標とされているプロパイロット。公道での実用はまだですが、安全性が証明されれば新しいドライブのスタイルが生まれそうですね。より使いやすくなったセレナに注目しましょう。

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