2017年2月11日 更新

車高調とは?調整方法・工賃・おすすめメーカーを解説

車高調と書いて、「しゃこちょう」と読みます。車高調整式のサスペンションのことを言いますが、車高を上下させるだけでなく、様々な機能を有しているものもあります。もともとレース用のパーツでしたが、乗り心地をキープして、車高を調整できるなどのメリットもあり、人気のパーツとなっています。

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車高を下げるにはどうしたらいい?

車高を下げる方法で一般的なのは、足回りのスプリング(バネ)を変える方法です。しかし、純正ショックアブソーバーに対して、車高の下がるスプリング=短いスプリングを入れると、絶対的なストローク量が短くなります。
また、通常の車両は、実際のボディの重心点より深いところにロールの中心点があります。これをロールセンターといいます。しかし、アーム類が通常状態よりも上方に向くために、重心点が上がってしまいます。実際の重心点とロールセンターが近づいてしまい、喫水の浅い船が多量の貨物を積んでいるような状態になり、ロール量が増えてしまうという問題があります。
これを防ぐために堅いバネ(剛性の高いバネ、バネレートを高める)を入れて帳尻を合わせるのですが、その分乗り心地が悪くなります。この堅くなった足回りをスポーティになったと思う人もいますが、実際にロールの荷重がかかると、一気に外側のタイヤに荷重が乗ったりと不安定になりやすくなります。
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車高調ともともとレーシングカー用

レーシングカーの場合は、単純に車高を下げるだけではなく、状況に応じて前後の車高を細かく調整する必要があります。例えば、コーナー進入時にフロントが入りにくいなら、少しフロントの車高を下げる、などです。この際に使用するパーツが車高調です。もちろん低い車高で最適な動きになるようにロールセンターの補正もされていますし、レーシングカーはある程度乗り心地は犠牲にできる環境なので、よりシュアなハンドリングを実現させることが可能です。一般車とは違うアプローチをしていますが、そもそもの車高調はここに由来します。
ただし、一般的な車高調が車高の調整に重きを置いているののに対し、レーシングカーの車高調は、車高の調整だけでなく減衰力の加減も調整します。具体的には、高速で段差を乗り上げるような高速でショックアブソーバーが伸縮するような状況、ブレーキングやロールなどで車体が傾くような低速でショックアブソーバーが伸縮するような状況とで、それぞれ別にセッティングを行います。段差を乗り越えるようなときは、柔らかく受け止め、ロールなどは固めるといったセッティングを、伸び縮みそれぞれ別にセッティングができます。
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一般的な車高調(ネジ式車高調・ロアシート調整式)

一般的にドレスアップを目的としているものでは、全長調整式、ネジ式車高調の二種に分かれます。ネジ式車高調は、ショックアブソーバーの全体にネジ山が切られており、バネの受け皿を上下させることにより、車高を変化させます。受け皿を下に移動させると車高は下がりますが、その分バネに遊びが生じます。それを補うためにヘルパースプリングが設定されています。調整方法は、セットに入っているレンチで調整が可能なのですが、錆びて固着することもあるので、注意が必要です。また、この方式の弱点として、車高を下げると常にショックアブソーバーが縮んでいる状態で使用している為、絶対的なストローク量が減ってしまうのが問題です。ショックアブソーバーのストローク量が減ってしまうということは、純正ショックアブソーバーにダウンサスを組み合わせているのと同様に、十分な減衰を発生させられず、乗り心地の悪化に繋がる恐れがあります。類似として、あらかじめ設定された場所にCリングを通すことで車高を調整するCリング車高調もありますが、こちらもショックアブソーバーの有効長が変動しますので、全長式に分類されます。
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ネジ式車高調式、全長調整式とで使い分けよう

一般的にドレスアップを目的としている車高調では、ネジ式車高調、全長調整式の2種に分かれます。
ネジ式車高調は、ショックアブソーバーの全体にネジ山が切られており、バネの受け皿を上下させることにより、車高を変化させます。受け皿を下に移動させると車高は下がりますが、その分バネに遊びが生じます。それを補うためにヘルパースプリングが設定されています。セットに入っているレンチで調整が可能なのですが、錆びて固着することもあるので、注意が必要です。
また、この方式の弱点として、車高を下げると常にショックアブソーバーが縮んでいる状態で使用しているため、絶対的なストローク量が減ってしまうことが挙げられます。ショックアブソーバーのストローク量が減ってしまうということは、純正ショックアブソーバーにダウンサスを組み合わせているのと同様に、十分な減衰を発生させられず、乗り心地の悪化に繋がる恐れがあります。
対して全長調整式は、ショックアブソーバーのストローク量を減らさずに調整を行うことができます。類似として、あらかじめ設定された場所にCリングを通すことで車高を調整するCリング車高調もありますが、こちらもショックアブソーバーの有効長が変動しますので、全長式に分類されます。
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ドレスアップとサーキット走行とで、メーカー選びを

おすすめの車高調メーカーとしては、国産ではTEINや、RS-Rなどが挙げられます。ラインナップされている車両も多く、価格もリーズナブルです。また、スマートフォンと連動して減衰力を室内から調整できるモデルもあり、乗り心地と操縦性などをバランスさせるニーズには適しています。
また、本格的にサーキットを走る、市街地から高速道路まで高度にバランスさせたいという方には、レース用のような3Way、4Wayのバンプ・リバンプ、ハイ・ロースピードを変えられるようなモデルがよいかもしれません。特に大径のアルミホイールなどを履かせるカスタムは、意外とアルミホイール、タイヤの重みを忘れがちですが、純正に比べ大幅に重量が増すことが多いです。重量が増すと、慣性力も増え段差などでサスペンションが縮むと、縮み方向に動き続けようとします。それを押さえつけるために縮み伸び側の減衰力を強めるなどの調整が必要になります。
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ショックアブソーバーの減衰は、オイルが小さな穴を行き来するときの摩擦力による抵抗力で、減衰を発生させます。そのオイルの移動量が多ければ多いほど、効率的に減衰を発生させます。単筒式や複筒式など様々な方法もありますので、用途に応じて車高調も様々な選択をしてみるとよいでしょう。

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