2016年5月10日 更新

熊本地震が自動車メーカーにも影響!生産台数への影響は?

2016年4月14日に発生した熊本地震は、まだ記憶に新しいことでしょう。多くの家屋が倒壊したり、地震後の地盤の緩みで土砂崩れが起き、道路が寸断したりするなど、甚大な被害が明らかとなっています。そして、この被害は企業レベルにまで達しています。自動車メーカーへの被害も小さなものではありませんでした。

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4月14日に発生した熊本地震

2016年4月14日に熊本県益城町を震源に発生した熊本地震。震度7の地震の後も、2日後の16日に再度地震が発生し、本震と判断されました。気象庁によると、この熊本での地震は異例の事態として位置づけられており、14日の地震、16日の地震のあとにも、体に感じる余震が何百回も繰り返し起こっています。少なくとも、ここ100年の間は、九州地方では大きな地震に見舞われておらず、誰も予想していなかった出来事だというのは言うまでもないでしょう。
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今回の熊本地震による被害状況の全貌が、少しずつ明らかになってきています。NHKの建物の被害状況によると、2016年4月23日9時の段階で、一部損壊から全壊含めた家屋の損壊は、熊本県だけで5184棟に上り、8万人の避難者、2万1000世帯以上で断水も起きています。被害状況は今後、さらに拡大が予想されています。また、今回は熊本だけでなく、大分などでも強い地震が観測され、九州全土で大きな揺れが発生しています。

熊本地震によって各自動車メーカーが打撃を受けている

熊本地震によって、熊本を中心に大分など九州全土が大きな打撃を受けました。九州にある各製造会社の工場も大きな打撃を被っています。そして、この九州での惨事にともない、自動車メーカーも大きな損失を受けていることが分かりました。被災した地域などでは、自動車メーカー等の工場も多くあったからです。特に、熊本市南区にある車部品の工場、アイシンやルネサスエレクトロニクス、熊本県大津市のホンダ、大分県中津市のダイハツのほか、福岡にあるトヨタや日産の工場でも影響が出ています。
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理由は部品の供給がままならないため

そして、影響は被災地付近の工場だけに限らず、全国にも広まりました。理由は、部品の供給ができなくなってきたためです。被災地である熊本を中心に九州では、主に車の部品を中心に製造が行われていたためです。トヨタでは、4月23日までに愛知県や宮城県などのトヨタの工場を段階的に停止する措置をとりました。これにより、数万台の製造に影響が出ています。
しかし、このような製造停止の事態については、各自動車メーカーは東北大震災のときに経験していたはずでした。ただ、余震が長期にわたるなど予想しなかった地震や教訓を機に改善したはずのシステムがうまく機能せず、各自動車メーカーの製造に影響が及んだものと見られます。
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特にトヨタ自動車では海外にも及ぶ打撃

特に自動車メーカーの中でも、トヨタ自動車における影響は顕著です。トヨタ自動車の生産への影響は国内だけにとどまらず、4月22日にはアメリカとカナダのトヨタ自動車の工場4ヶ所が4月25日より生産を一旦ストップすると発表しました。トヨタの余分に在庫を置かないという姿勢が、ここにきて悪循環に陥っているようです。北米における生産停止の事態は、レクサスなどの車種に影響が多少及ぶと懸念されています。
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今後の復旧の目途は?

ただし、復旧は着実に進んでおり、余震も少なくなってきたことから、各自動車メーカーは段階的に復旧の計画を立てています。トヨタやダイハツでは、4月25~28日にかけて一部を除き各工場の生産の再開を発表し、熊本のアイシンでは愛知や福岡の工場で代替生産を開始しました。まだ復旧の目途が立っていない工場もありますが、当初のような困難な状況からは解放されるでしょう。
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今回の熊本地震で、一時各自動車メーカーの国内、海外における生産がストップするなど、少なからず影響が見られました。しかし、地震からの復旧の体制が着実に整ってきており、各社パイプラインを整えてきたことから、影響はあったものの、長期的な影響ではなく、限定的とみられます。

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