2018年3月22日 更新

自動運転が”レベル5”に到達するのはいつ?定義と現状について調べてみた

人間に代わって、さまざまな運転操作をシステムが行う自動運転。この技術はは私たちの生活をどう変えるのでしょうか。今回は、自動運転の定義やメリット、技術の現状などについて調べてみました。

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そもそも自動運転とは何だろう?

自動運転と聞いてイメージすることは、人それぞれです。ある人は「人間がいなくても車が勝手に動いて目的地まで連れて行ってくれること」と考え、またある人は「自動ブレーキシステムがついていれば自動運転」と考える。ひと口に自動運転といっても捉え方にはかなりの開きがあるようです。そこでまずは、自動運転とは何か。その定義と現状について説明したいと思います。

搭載される技術によって「0~5」までのレベルに分けられている

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自動運転には、2017年6月現在において、0~5までのレベル分けがあります。レベル0は自動運転に関する装備がない通常の車であり、レベル5になると車がシステムによって自律的に走行するものとされています。

もう少し詳しく見ていきましょう。

・自動運転レベル0

加減速、ステアリングなど全ての操作をドライバーが行います。後方死角検知機能やABS(アンチロック・ブレーキシステム)といった、警告や介入に関する装備はレベル0の技術なので、搭載されているかいないかは関係ありません。運転操作に関与しているシステムではないためです。

・自動運転レベル1

ハンドル操作、加速・減速などのいずれかをサポートしてくれます。車線の逸脱、先行車との距離など事故が起きそうな状況を判断し、車の止まる・走る動作を自動で行ってくれるACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)がレベル1に該当します。先行車との車間距離を一定に維持する、車線の逸脱を補正する、車線変更時の死角を検知するといった技術です。

・自動運転レベル2

ステアリング操作と加減速の両方が連携して運転をサポートする運転支援技術です。レベル1のACCが進化したものがレベル2となります。現時点(2017年7月時点)で、公道最高水準の運転技術となっており、この技術を搭載したモデルがすでにいくつかのメーカーから発売されています。

・自動運転レベル3

条件付自動運転です。このレベルからシステムが運転をしてくれる本格的な自動運転となります。高速道路など特定の場所で車が交通状況を認知し、運転に関わる全ての操作を行います。緊急時にはドライバーが必要になるので、着座はしていなければなりません。また、交通量が少なく、天候や視界がよいといった環境が整っていることが条件となります。

・自動運転レベル4

レベル3と同様、特定の場所に限り、車が交通状況を認知して全ての操作を行ってくれます。さらに、緊急時の対応も自動運転システムに操作を委ねることになり、ドライバーの運転操作は一切必要なくなります。

・自動運転レベル5

自動運転の最高レベルであり、どのような条件下でも、自律的に自動走行をしてくれる車です。「完全自動化」により、運転操作は全て車が行うようになります。

現状はレベル2

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今後注目される自動運転は、システムの関与度が100%となる方向に向かって開発されていくでしょう。とはいえ、当面は、ドライバーが存在する状態で高速道路上を自動で走行する、「ドライバー支援型自動運転」が目標となります。

現在、各メーカーでは2020年の「レベル3」実現に向け、政府とともに研究・開発が進められています。レベル3の技術が搭載された車が現時点で発売されても、法律やインフラが整備されなければ、公道を走ることはできないため、まずは先に高速道路における自動運転を実用化することを目標としているそうです。

自動運転が私たちの暮らしを変える(メリット編)

レベル2まで進化している自動運転。完全自動化のレベル5も、そう遠いことではないかもしれません。ここでは、自動運転が私たちの暮らしにもたらすメリットを見ていきましょう。

ドライバーの負担が軽減される

運転に関する負担が軽減され、ヒューマンエラーが回避されるので、交通事故も減っていくことが期待されます。

渋滞が緩和される

自動運転システムにより、他車との連携を図りながら走行できるようになります。また、最適な経路を人工知能(AI)が選択するので、渋滞問題が緩和されるでしょう。

カーシェアリングによるランニングコストの削減

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車は、ドライバーが所有し操作(運転)することを前提として販売されていますが、自動運転システム搭載の車が普及することによって、カーシェアリングサービスが増加します。自分で車を所有せず、カーシェアリングを活用することにより、車のランニングコストを削減できるようになります。これによりドライバーの経済的負担も軽減されるでしょう。

デザイン性の向上、自由度のアップ

完全自動運転が普及すると、操縦に必要なステアリング、ブレーキ、アクセルといった操縦席まわりの装置が必要なくなります。したがって、シートアレンジやデザインの自由度が格段にアップ。本来の車の形から、全く異なるパーソナルモビリティへ進化を遂げるでしょう。まるでリビングのような空間で、乗る人がくつろぎながら安全で快適に移動できるようになるでしょう。

自動運転が私たちの暮らしを変える(デメリット編)

メリットがある一方で、自動運転にはデメリットも予想されます。
そのひとつが、事故を起こした場合の「責任問題」。レベル1からレベル2までは、ドライバーの責任とされていますが、レベル3では自動走行中の責任はシステムが負い、ドライバーが操縦している場合はドライバー責任とされ、さらにレベル4ではシステムが責任を負うと発表されています(平成28年度経済産業省より)。
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また、「システムハッキング」の問題もあります。システムにおいて、自動運転車は車同士の通信やネットワーク技術を駆使した通信網を活用します。このためシステムに対するハッキングを警戒しなくてはならないでしょう。悪意のあるハッキングによって故意に事故を引き起こされる可能性もあるからです。
”レベル5”の技術に到達するころには、こうした問題点も解決されているはず。より便利で快適、そして安全で豊かなカーライフが実現する日を楽しみに待ちたいですね。
(マジョリティ)

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