2016年8月13日 更新

自賠責保険の慰謝料計算方法は?

誰もが加入している自賠責保険。事故を起こした時の慰謝料はどれだけ自賠責保険でカバーできるのでしょうか?そして、やっぱり任意保険には入っておくべきなのでしょうか?その疑問を徹底解剖します。

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車を購入した場合、当然自動車保険の話が出てきます。内容は理解していますか?実は、自動車保険は強制保険と任意保険の2つに分かれているのです。今回は強制保険の1つ、自賠責保険について、慰謝料にスポットを当てながら解説します。

自賠責保険って?

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自賠責保険とは、交通事故のうち、対人損害を補償する目的で設けられている保険です。つまり、車を運転していて誰かにケガをさせてしまった、さらに残念なことにその方が亡くなってしまったなどの場合、一定額を補償します。法律で加入が義務付けられている(強制保険)ため、自動車を購入し、運転する場合は必ず加入するもの、と考えておきましょう。

自賠責保険の補償範囲

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自賠責保険がカバーしてくれるのは、対人損害のみです。対物損害はカバーしてくれない、という点も併せて押さえておきましょう。自賠責保険の支払限度額は法律で決まっています。次の通りです。
・死亡による損害:最高3,000万円
・死亡するまでの傷害による損害:最高120万円
・傷害による損害:最高120万円
・後遺障害による損害(神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合):常時介護は最高4,000万円 随時介護は最高3,000万円
・後遺障害による損害(上記以外):程度により最高75万円~3,000万円

慰謝料の計算方法

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慰謝料の計算方法には3つあります。自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準の3つです。

自賠責基準

自賠責基準の場合、入院は入院期間、通院は実通院基日数を2倍したものと、治療期間を比べ、どちらか少ない日数を適用し、日額4,200円をかけて計算します。計算例を見てみましょう。
(計算例)
1)治療期間90日、実通院日数40日
40×2<90となるので、実通院日数の2倍である80日を採用。
2)治療期間90日、実通院日数50日
50×2>90となるので、治療期間の90日を採用。
この基準は、保険会社が被害者に支払う総支払額が120万円を超えない場合に限り適用されます。

任意保険基準

次に、任意保険基準ですが、保険会社が独自の基準で定めています。症状や程度、月平均の通院日数など様々な要素で増額、減額が行われるのも特徴です。

弁護士基準

最後は弁護士基準ですが、弁護士基準とは、裁判所の考え方、判例などに基づきに多くの裁判所で裁判基準として用いられている基準を指します。あくまで一般的な傾向ですが、任意保険基準よりは高めの慰謝料が受け取れるように設定されているようです。

実際の計算は誰が行うの?

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そうなると、弁護士基準で慰謝料を受け取るのが一番では?という考えも出てきます。しかし、実際に弁護士基準で請求を行う場合、根拠を示すことが必要になるのです。弁護士に依頼するのが一番いいかもしれません。加入している自動車保険に弁護士特約が付いている場合、迷わず利用しましょう。また、何らかの理由で弁護士に依頼できない場合は、無料で相談に乗ってくれる「交通事故紛争処理センター」などを利用するのも一つの手です。

任意保険にも加入を

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自賠責保険の大きな目的は、交通事故被害者の救済です。しかし、次のケースでは、自賠責保険から保険金は支払われないことも併せて押さえてください。
・加害者に全く責任がない場合:加害者側に全く事故の責任がないことを立証できており、被害者側に故意や過失があった。
・自損事故の場合:自分の運転ミスで、ガードレールや電柱に激突し、負傷・死亡した。
・被害者が他人でない場合:自分の車を知人に運転してもらって同乗しているときに自損事故が起き、自分が負傷・死亡した。
・自動車の運行中ではない場合:駐車場に止めてある車に衝突して誰かにケガをさせた。
こういう事故の慰謝料は、自賠責保険だけではカバーできません。
確かに、自賠責保険は法律で交通事故被害者を救済してくれる大事な制度です。しかし、万能の制度ではありません。事故を起こし、被害者の方が亡くなってしまった場合、慰謝料を含めた賠償額は億単位になるのも珍しくありません。こうなってしまうと、自賠責保険だけでカバーするのは難しいです。任意保険にも加入しておくのがやはり大事になるでしょう。

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