2016年2月19日 更新

電気自動車を比較!フィアット500e VS 三菱 i-MiEV「M」

環境問題は中国などでの対岸の火事と捉えている人も少なくないのではないでしょうか?昨年末に行われたCOP21で日本が掲げた目標は、家庭から排出されるCO2排出量を2030年までに2013年比40%削減となっています。つまり日本人も意識していくべき問題なのです。そして家庭から排出されるCO2が最も多いのは車となっています。

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車に潜む無駄

環境先進国のイメージのあるドイツでは、Energie wende(英語でいうエネルギーシフト)を進めており、目標として2050年までにCO2の95%削減を掲げています。それに向けて、化石燃料の使用を代替エネルギー(原子力以外の自然エネルギーなど)に置き換える動きを進め、エンジンのみの車の販売を制限するような動きとなっています。

同調するようにトヨタも2050年までに、ガソリンエンジンなど内燃機関の車の販売を止めるという発表をしています。このように、環境問題を考えていかなければならなくなってきている状況です。

内燃機関(エンジン)は、ガソリンなど燃料が燃焼するエネルギーのうち、7割程度を冷却や摩擦などで捨ててしまっています。特定の回転数で使用できれば、エネルギー効率を上げられるのですが、加速・減速など幅広い回転数を使用しなければならない車は、非常に無駄が多い移動手段なのです。
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時代にマッチするEV車

1台目は、三菱のi-MiEV。i-MiEVはもともとガソリン車として販売されたiのEV版です。元は軽自動車規格内を目一杯使う為、タイヤを四隅に配し、たまごのようなユニークな形で、車体後方にエンジンを搭載するという車でした。その車のエンジンの代わりにモーターを搭載したものがi-MiEVです。グレードによりパワーが異なり上位Gが64馬力、下位Gが41馬力を発生します。

車両重量は1080㎏とバッテリーを搭載する為に重くなりますが、そのバッテリーを車体下部低くに搭載する為、安定感は高いです。また、充電は専用のケーブルを使用し、100V・200V単相(家庭用コンセント)電源から行うことが可能で、100Vの場合、空の状態から100%の充電までに14時間要します。その走行距離は、市街地走行で100㎞程度可能です。気になる価格は、EV補助金を利用しても294万円と安くはない車です。
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もう一台は、イタリアのフィアット500

ガソリンエンジンではユニークな、2気筒というエンジンを搭載しています。見た目も初代をオマージュしたかわいらしい外見が人気を得ています。他にも同郷のグッチとのコラボなど、他ブランドとのダブルネームの限定車が数多くあることも魅力の一つです。そのフィアット500にもEVがあります。グレードは500e。残念ながら日本導入の予定はなく、今のところアメリカでのみ販売されているようです。

価格は325万円からと、こちらも安くはない車ですが、フィアットクライスラーオートモービルズのマルキオンネ会長は、一台売れると140万円の赤字になると言う位、コストのかかった車となっています。
i-MiEV同様、FIAT500eも140㎞前後の航続距離となり、充電時間は、汎用の充電スタンドなどでは4時間程度です。

EVは本当に環境に優しいのでしょうか?

以前から議論はされていましたが、EVは当然電気によって動くのでCO2は出ません。しかし、その電気の元を辿るとどうなるのかが重要です。ドイツなどは先ほど述べたEnergie wende政策によって、脱化石燃料で発電過程でもCO2排出量を下げようとしています。

日本の場合は少なくとも現時点では、そうではありません。今後電力自由化になり、環境負荷の少ない電力事業者を指定するようになった時点で、本当にCO2を出さないEVのメリットが出てきます。

また、やはり航続距離は考えなければなりません。ここ数年で、SAなどでも充電ができたり、大型ショッピングセンターにもEV専用のスペースができたりと拡充はしていますが、それでも100㎞程度では東京から大阪までの間で5回充電しなければなりません。
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航続距離は、自分の欲しているものに合っているのか。

テスラやBMWi3などは、最初から多量のバッテリーを積むことを前提に車体を設計してきました。特にi3はバッテリーによる重量増加を避ける為、カーボンファイバーをボディに使用することで相殺するようにしました。その結果、レンジエクステンダーモデルで300㎞という航続距離を出しています。

ここであげた二台はいずれも、ガソリン車からの派生です。その分ボディへの制約が多く、バッテリーを多く積めないという結果、100㎞前後という航続距離になってしまいました。しかし、テスラなどは、バッテリーの量=価格というところがあり、現時点では非常に高価です。そのため、紹介した二台は航続距離や充電環境が問題にならないユーザーにとっては、魅力的な選択肢ではないでしょうか。
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利用環境に即さなければ、そもそも検討できない二台です。FIAT500eは日本導入の予定も立っていない車なので、実質検討可能なのはi-MiEVとそれ以外の車でしょうか。FIAT500eに関しては、今後並行輸入などを行う業者も出てくるかもしれません。

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