2017年12月24日 更新

なぜ冬の寒い時期にエンジンがかからないの?バッテリーの問題や対処法

冬の寒い時期になぜかエンジンがかかりにくく、セルだけが回る症状が怒ることがあります。こうした事態がなぜ起こってしまうのか?冬だからこそ注意したいバッテリーやプラグの基礎知識をお伝えします。

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人間だけじゃない!?冬の寒い時期には車の調子も悪くなる

「冬になるとエンジンの掛かりが悪くなる」「寒い場所に遊びに行って一晩明けたらエンジンがかからない」車で出かけることが多い方なら一度は経験したことあるのではないでしょうか。冬というのはただでさえ雪や凍結、結露など運転にとって厳しい環境が続きます。そんな運転を少しでも安全かつ快適なものにするために、冬にエンジンがかかりにくい、というトラブルの原因と対処法を頭に入れておきましょう。
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突然ですが、皆さんも冬の寒い時期は「なんだか憂鬱だなぁ」と感じることが多くなると思います。特に朝の起き抜けは、体も動きにくいしとにかく寒い!と言うこと以外考えられないくらいですよね。そこから私たちは暖房を入れるなりシャワーを浴びるなりご飯を食べるなりをしながら頭と体を覚ましていき、ようやく一日のスタートを切るわけですが、実はこれ、車にも同じことが言えます。車も寒い朝の起き抜けは調子が悪く、そのため体を温めるための時間が欲しいものなのです。人間と同じように朝一番の車には普段と少し違うことが幾つかあるのですが、この記事では「エンジンがかからない」という不調にフォーカスしてみたいと思います。
では具体的に、なぜ寒いとエンジンがかからなくなるのでしょうか。それにはエンジンの仕組みを説明しなければなりません。エンジンというのはシリンダー内で行われる吸気・圧縮・燃焼・排気という工程を繰り返すことでピストンの上下運動を発生させ、その上下運動をクランクシャフトに伝えることで動力を生み出しています。しかしエンジンというのはその特性上、動き始めの抵抗力がとても大きく、エンジン単体でピストン運動を開始させクランクシャフトを回すというのは不可能です。そこで登場するのがセルモーター。セルモーターはバッテリーに蓄えられている電気を使って、クランクシャフトを強制的に回す役割を持っています。崖の上にある大きな岩をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。そのままの状態から崖の下に落とすためには大きな力が必要になりますよね。ただ一回動いてしまえばあとはとてもスムーズに坂を転がります。この時岩を押す役目に相当するのが、セルモーターなのです。抵抗のとても大きなエンジンを回すので、セルモーターの消費電力量もそれに応じてとても大きいものになっています。
以上がエンジンとセルモーターの説明でした。ではなぜ気温によってエンジンがかかりにくくなるのか。これには2通りの理由があります。
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1つ目は、気温が下がるとエンジンそのものの抵抗力が大きくなるから。先程ピストンとクランクシャフトの動きを説明しましたが、普通に道路を走っている時にはこの運動が1分間に数千回行われています。この高速の運動をスムーズに進めるために、摩擦や焼付を軽減するエンジンオイルと呼ばれる潤滑油があるのですが、気温が低くなるとこのエンジンオイルの粘度が高くなるのです。するとエンジンをかけるための抵抗も大きくなるのでセルモーターの力だけではクランクシャフトが回せなくなり、結果エンジンをかけることができなくなります。
2つ目は気温低下によるバッテリー性能の低下です。バッテリーは化学反応を起こして蓄えていた電気を放出するのですが、気温が低くなると化学反応の働きが弱くなるため放出できる電気量が少なくなってしまいます。すると電力不足で大きなエネルギーが必要になるセルモーターを回す事ができなくなり、結果エンジンをかけることができなくなります。
冬によくあるキュルキュル音だけが続いてエンジンがかからないという状態は、この少ない電力で回っているセルモーターが頑張って抵抗の大きなクランクシャフトを回そうとしている状態なのです。非力な人がより大きくなった岩を崖から落とそうと頑張っている様子をイメージするとわかりやすいかもしれません。

実際にエンジンがかからなくなってしまったらどうする?

さて、これで冬に車の調子が悪くなり、エンジンが掛かりにくくなる原因はわかったと思います。これに対する対処法は、シンプルに「ちょっと待つ」というものです。冬の朝に車に乗り込んでエンジンが掛からなったら、5分ほど車を放置してみてください。その後再びエンジンをかけてみると、不思議とかかるはずです。5分で気温が上がるわけでもないしそんな訳ない、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしやはりこれも人間に例えてみると納得のいく話で、布団から起きたときとその5分後では、体の調子はだいぶ違うと思います。体温も上がり始め、頭もしゃっきりしてくるのではないでしょうか。同じことが車でも起こっているのです。一度セルを回したことで、バッテリーの動きが活発になり、放出できる電力量も化学反応の活性化により増えてきます。こうなればセルモーターも万全の状態になるので、無事エンジンが掛かるというわけです。
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予定時刻ギリギリだから5分も待てない、という方にはジャンプスターターを使うのも手ではあります。ただジャンプスターターの使用はバッテリーを痛めるので極力使わないほうが賢明です。仮に一発でエンジンがかかったとしても、その状態で昼間と同じような運転をするのは車にとって負担がかかります。冬の間は少し早く車に乗り込み、車の暖機をしつつゆったりする、くらい余裕を持ちましょう。
また1シーズンに何回もエンジンが掛からなくなるなら、それはもうバッテリーが寿命を迎えている可能性があります。バッテリー交換も視野に検討してみましょう。

まとめ

今回はエンジンの仕組みから気温低下がエンジンに及ぼす影響、その結果エンジンがかからなくなった時の対処法と内容が盛り沢山でした。もっともその対処法は「ちょっと待つ」というシンプル極まりないものですが。冬の運転には結露や凍結など危険も多いです。運転を安全かつ快適に行うために、時間に余裕を持った行動を心がけましょう。
(まゆきち)

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