2022年3月、ステランティスジャパン誕生。売れまくりフィアット500を電気自動車にフルモデルチェンジ【週刊クルマのミライ】

コラム Clicccar

FCAジャパンとグループPSAジャパンを統合、ステランティスジャパンを2022年3月1日に設立する

FCA ジャパンとGroupe PSA Japanは、合同の新春記者会見を1月18日にオンラインにて開催しました。

フィアットジープといったブランドを擁するFCAジャパンと、プジョーシトロエンを軸としたグループPSAジャパンが合同会見を行なうのは当然の話です。

ご存知のように、それぞれのブランドを製造してきた会社は、ステランティスとして一体になっているからです。日本においてもFCAとPSAのブランドを統合していく流れにあります。

というわけで、この合同会見では、日本法人であるFCAジャパンとグループPSAジャパンが、新たにステランティスジャパンとして統合されることが発表されました。設立は2022年3月1日ということですが、すでにオフィスの行き来を行なうなど一体化に向けた動きは始まっているということで、順調に統合が進んでいるという印象を受けました。

日本では、フィアットに代表されるイタリア車とプジョーシトロエンなどのフランス車を、”イタフラ車”と表現してまとめることもありますが、つまりイタフラのユーザー層は似ている部分があり、ブランドの相性が良い印象があります。その意味では、ステランティスジャパンとしてのブランディングは成功を約束されているといえるかもしれません。

もちろん、ステランティスジャパンには、JEEP(ジープ)という強力なブランドも所属することになるのはもちろんです。

あらためて、ステランティスジャパンのブランドと2021年の販売実績を整理してみると次のようになります。

ジープ 1万4294台(前年比5.2%増)
プジョー 1万2072台(同12.3%増)
フィアット 6995台(同18.7%増)
シトロエン 5894台(同17.2%増)
アバルト 2491台(同17.8%減)
アルファロメオ 2341台(同39.8%増)
DSオートモビル 889台(同2.1%減)

フィアット500は日本導入から14年目にして、販売記録を塗り替えた

アバルト124の販売が終了した関係で、アバルト・ブランドは大きく減っていますが、他ブランドについては概ね伸びています。7ブランド合計の販売台数は4万4976台で前年比10.0%増となっているほど。

コロナ禍において生産や物流に滞りが生まれたといいますが、ステランティスの各ブランドは日本市場において元気いっぱい、確実に伸びています。

その中でも目立っているのが、フィアットの主力モデル「FIAT500」です。2008年の日本導入から14年目ということで、けっして目新しい商品ではないのですが、なんと2021年には過去最多の販売台数となる4858台を記録したということです。もはや定番を超えた定番といえる状況です。

電動化に積極的な「Peugeot」ブランド。市場平均より電動化比率は倍以上になっている

ジープに次ぐ販売台数を誇るプジョーについては、「パワーオブチョイス」と呼ぶ戦略により、販売を伸ばしているといいます。

パワーオブチョイスというのは、エンジン車と電気自動車をコストや使い勝手を含めて同等になるようにすることで、ユーザーがフラットに選べるようにするというもの。

たとえば、プジョー208ではガソリンターボと電気自動車の導入費用については補助金を考慮すると同等で、ラゲッジスペースなどでも電気自動車が不利にならないようなパッケージに仕上げています。

そうした成果なのか、プジョーの電動化比率は非常に高くなっています。208の販売実績における電気自動車比率は10%、SUVの2008は電気自動車比率が13%となっています。日本市場の平均は5%程度といいますから、プジョーは電気自動車ブランドとして認められつつあるともいえそうです。

さらに、プラグインハイブリッドのプジョー3008HYBRID4はシステム出力300馬力を誇り、パフォーマンスの面でもガソリン車を上回っています。ユーザーの15%が、プラグインハイブリッドを選んでいるというのも頷けます。積極的に電動車を選ぶ時代になっています。

電気自動車のフィアット500eは2022年中に日本導入される

そうした世界的な電動化の流れを受けて、フィアットの主力モデルは「FIAT500e」へと進化しています。そうです、すでに本国ではフィアット500は電気自動車になっているのです。

そしてステランティスジャパンは2022年中に、このFIAT500eを導入する計画であることを発表しました。電気自動車の普及については価格設定だけでなく、充電サービスの整備など課題はありますが、すでにプジョーでの経験がありますから、ユーザビリティの高いサービスを提供するであろうことが期待できます。

しかも、ご覧の通りFIAT500eのルックスは、おなじみの可愛らしいもので、電気自動車にもオープン仕様を用意するという目新しさもあります。

はたして、日本では定番商品となったフィアット500は、FIAT500eとなっても同じように人気を維持することができるのでしょうか。ステランティスジャパン最初の大きな課題となりそうです。

自動車コラムニスト・山本晋也

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