新型ステップワゴンの意味深イメージ画像から見えたPHEV追加の可能性【週刊クルマのミライ】

コラム Clicccar

新型ステップワゴンはエアー(左)とスパーダ(右)という2つのスタイルを基本としている。

ホンダのMクラスミニバン「ステップワゴン」がフルモデルチェンジを実施、6代目に進化しました。

ステップワゴンの全盛期といえる初代、2代目モデルを思わせるボクシーなフォルムは、広いキャビン、車両感覚のつかみやすさといったMクラスミニバン・ユーザーが求める本質を求めた進化を遂げたことを感じさせます。

ただしパワートレインについては、従来モデルを基本的に踏襲したユニットとなっています。すなわち、1.5L VTECターボ+CVT(FF・4WD)と2.0L+2モーターハイブリッド「e:HEV」(FF)の設定となっているわけです。

具体的な走りについては、一介の自動車コラムニストである筆者は体感していないのでわかりません。インプレッションについては、一流モータージャーナリスト諸氏の記事をお読みいただければと思います。

こちらが意味深なメーカー発表のイメージ画像。ハイブリッドが洒落たガレージに収まっているといったシーンだが…。

それはさておき、メーカー発表のデータや画像に触れることしかできない自動車コラムニストだからこそ見えてくる部分もあります。

まずは、ホンダが発表したステップワゴンがガレージに置いてあるイメージ画像を見てみてください。なにか気づくことはないでしょうか。

一見すると、観葉植物などをディスプレイしたオシャレなガレージと新型ステップワゴンe:HEVの後ろ姿といったありふれた絵面にしか感じないかもしれません。しかし、右側にある観葉植物の付近に、電動化時代に欠かせないアイテムが確認できます。

それが、EV・PHEV用コンセントです。画像をクローズアップして、矢印をつけたのでもう一度確認してほしいと思います。

矢印で示したところに電気自動車やプラグインハイブリッド用の普通充電コンセント(おそらくパナソニック製)が確認できる。

EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド)のユーザーであれば、おなじみのパナソニック製コンセントが壁に備わっているのです。つまり、このガレージの持ち主はEVもしくはPHEVの所有歴があるか、今後所有することを意識している人物という風にプロファイルすることができます。

自動車メーカーがPRのために用意するイメージ画像というのは細部まで作り込まれているものです。EV・PHEV用コンセントがさり気なく見えるということは、電動化に積極的なマインドの人が「ステップワゴンe:HEVを選ぶんですよ」ということを暗に示すことが狙いかもしれません。

しかし、筆者はさらに先の可能性を示唆しているように、この演出を捉えています。

簡潔にいえば、将来的にステップワゴンにPHEVを用意する計画があることを示していると感じます。

写真はEVを個人所有していた筆者のガレージ壁面に装着したEV・PHEV用コンセント。

実際、ホンダの2モーターハイブリッドe:HEVは、バッテリーの搭載量を増やして、車載充電器を載せれば、比較的容易にPHEV化できるシステムです。アコードやクラリティといったホンダが過去に出してきたPHEVのノウハウとの相性もいいハイブリッドシステムであり、バッテリー搭載量を増やすというハードルをクリアすればステップワゴンにPHEVが出てきても不思議ではありません。

ホンダのEV普及ロードマップによれば、日本では2024年に軽商用EVを投入するところから始める予定となっています。日本のマーケット特性的に、ビジネスユースはEVが進んでも、パーソナル用途ではハイブリッドニーズが根強いという判断をしているからでしょう。それでもゼロエミッション化を進めていくためには、人気モデルのPHEV化というのはEVの普及を促すワンクションとして有効なソリューションといえます。

もしステップワゴンにPHEVが登場すれば、イメージ画像のようにガレージにEV・PHEV用コンセントを用意するきっかけになります。そして、自宅にEV・PHEV用コンセントがあれば、その次のステップとしてEVに乗り換えるのも自然な流れとなるかもしれません。

自動車コラムニスト・山本晋也

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