新型ステップワゴンの開発方針は「変えちゃいけない」と「変えなきゃいけない」の両立!

コラム Clicccar

ホンダのクルマは、奇数世代で変貌を遂げる傾向があります。

思い起こすと3代目ステップワゴンでは、「走りのミニバン」を目指して低床低重心プラットフォームを開発し、ミニバンらしからぬ抜群の走行性能を実現しました。ちなみに3代目の開発責任者は、それまで「タイプR」の開発に入魂しており、ミニバンには全く関心がなかったそうです。

5代目となる新型ステップワゴンの開発責任者も、技術者としてミニバンとの関わりはなく、任命されて初めてステップワゴンを観察したとのこと。ただミニバンに対する固定観念がない分、常識に覆われたニーズや本質を明確に捉えることができるのでしょう。新型ステップワゴンの開発では、変えちゃいけないアイデンティティと変えなきゃいけないブレークスルーの両立を目指しました。

■「変えちゃいけない」と「変えなきゃいけない」の両立

新型ステップワゴン開発責任者の袴田LPLは、ミニバンに関しては全くの門外漢。そこで最初に、実際にスーパーや幼稚園、キャンプ場や家庭菜園など、約40の多種多様な場所やシーンに出掛けて行って、実際にミニバンオーナーや家族がどのようなカーライフを送っているかをじっくり観察しました。そして技術陣自身が、ミニバンのあるべき姿を徹底的に考察したのです。

その結果、掲げた方針が「変えちゃいけない」と「変えなきゃいけない」の両立です。

堅守すべきは、歴代ステップワゴンが長年育んできた使い勝手と走行性能。一方改善すべき点として、全シートの居住性を等しくする「3列平等」を目標として設定しました。ここから3列目シート用に「わくわくゲート」のアイディアが生まれ、ホンダらしいブレークスルーが実現しました。

■エンジンのダウンサイジングで「3列平等」を実現

新型ステップワゴンは、先代プラットフォームを踏襲。専用チューンを施し、剛性と衝突安全性を向上しました。

エンジンは、新開発の直4・1.5L直噴ダウンサイジングターボで、電動ウェイストゲートによりきめ細かい過給制御を実現。CVTは2L用を採用してターボパワーに対応すると共に、ターボとのマッチングに注力して、滑らかで力強く燃費に優れたドライバビリティを達成しました。

またダウンサイジングによるエンジンルームの短縮分を室内長に充当して、3列目シートの居住性を改善しました。一方「わくわくゲート」では、リアゲートと扉の仕組みもさることながら、3列目シートの収納方法で難航。しかしながら技術陣はホンダ独創の床下収納にこだわり続け、遂には操作性に優れ、人の出入りがスムーズな分割式の床下収納方式を実現したのです。

(拓波幸としひろ)

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